湯浅政明監督の新作長編アニメーション映画『Daisy’s Life』が、2026年に公開される。アメリカのWebメディア「Variety」が独占記事で伝えた(外部リンク)。

報道によると、原作は作家・よしもとばななさんの小説『ひな菊の人生』。映画『化け猫あんずちゃん』への参加で知られるフランスの映像制作会社・Miyu Productionsとの合作だ。

湯浅政明監督は2月18日にアニメスタジオ・ame pippinの設立を発表。『Daisy’s Life』は世界中のアニメファンが待ち望んだ、同スタジオ第1弾作品となる。

よしもとばなな、奈良美智による小説『ひな菊の人生』

『Daisy’s Life』の原作である『ひな菊の人生』は、よしもとばななさんによる小説。イラストは奈良美智さんが担当。大切な人が次々と去っていってしまう少女・ひな菊の人生を描いた。

アニメでは脚本を田中幸子さんが担当。ame pippinにも参画するアスミック・エースが製作を主導する。

『ひな菊の人生』文庫版/画像はAmazonから

湯浅政明監督は『Daisy’s Life』について、「よしもとばななさんの作品の中でも、全体的に映像的なイメージを喚起させる小説で、生々しく怖い部分もあるのですが、最後の一節はとてもハッピーで、昔夢見たような感じです。半径100メートルの繁華街の焼きそば屋で働く主人公の人生を、宇宙的なスケールで描きたいです」とVarietyの取材に明かしている。

また、ame pippinと共同制作するMiyu Productionsのプロデューサー・Emmanuel-Alain RaynalさんとPierre Baussaronさんは、「現代における最も偉大なアニメーション作家の一人である湯浅政明監督のプロジェクトで、パートナーシップを結べることを嬉しく、光栄に思います」と語った。

新スタジオ・ame pippinを設立した湯浅政明

湯浅政明監督は、1965年3月16日生まれ、福岡県出身のアニメーション監督。

TVアニメ『ちびまる子ちゃん』や『クレヨンしんちゃん』などにメインスタッフとして携わった後、初の映画監督作品『マインド・ゲーム』を発表した。

2013年に韓国出身のアニメーターのチェ・ウニョンさんとサイエンスSARUを設立。『ピンポン THE ANIMATION』『夜は短し歩けよ乙女』『夜明け告げるルーのうた』『きみと、波にのれたら』『映像研には手を出すな!』『犬王』などを手がけてきた。

2020年にアニメスタジオ・サイエンスSARUの代表取締役を退任。映画『犬王』が公開された2022年5月から休養期間に入った。

米国ゴールデングローブ賞にノミネートされた『犬王』をはじめ、絵を動かすことへのこだわりを感じさせる作風は唯一無二。独自のスタイルは国内外のクリエイターから支持されており、次回作への期待が高まる中で2025年2月にame pippinを設立した。

ポップポータルメディア「KAI-YOU」の編集部(2013年3月15日より運営開始)。
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