「iPhone」や「MacBook」などの洗練されたデバイスで知られるAppleが、あなたの次のお気に入りゲームを作るかもしれない。Appleは米国時間5月27日、2人組のゲームスタジオRAC7を買収したことを米CNETに対し認めた。RAC7は「Apple Arcade」独占タイトルである「Sneaky Sasquatch」で知られている。
Appleの広報担当者は電子メールで「われわれはSneaky Sasquatchが大好きで、2人のRAC7チームがAppleに加わり、われわれとともに開発を継続できることをうれしく思う」と述べた。「世界トップクラスのゲーム開発者たちによる何百ものゲームを通じて、Apple Arcadeのプレイヤーに素晴らしい体験を提供し続けていく」
RAC7は2019年にApple Arcadeで「Sneaky Sasquatch」をリリースし、その後もたびたびアップデートを加えてきた。Appleは2020年、同作を「今年のベストApple Arcadeゲーム」に選定している。
RAC7買収についていち早く報じたDigital Trendsによれば、Appleは今回の買収を、同スタジオがApple Arcade内でゲームをさらに成長させるのを支援する手段と捉えており、今後もサードパーティーのスタジオと協力してApple Arcade向けのゲームを制作する計画だという。
一見奇妙に思えるかもしれないが、ゲームサービスを展開する他社も自前のゲームスタジオを保有しているため、特に珍しいことではない。例えばNetflix GamesはSpry FoxやNight School Studioなど複数のスタジオを傘下に収めており、それぞれ「Cozy Grove」や「Oxenfree」を開発している。MicrosoftもActivision BlizzardやBethesdaといった大手を含むスタジオを保有している。
モバイルゲームは極めて収益性の高い業界であり、Appleが同分野で影響力を拡大したいと考えるのは意外ではない。2024年のNewZooの報告書によれば、2023年の世界ゲーム売上高の約半分に当たる899億ドルがモバイルゲームからもたらされている。
AppleはApple Arcadeを通じてモバイルゲームを提供する手段をすでに持っているため、この業界に本格参入する動きに出たとしても不思議ではない。
Sneaky Sasquatch
Digital Trends
NewZooの報告書
この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
🧠 編集部の感想:
AppleがゲームスタジオRAC7を買収したのは、Apple Arcadeの強化を目指す戦略の一環であると感じます。特に「Sneaky Sasquatch」の成功を受けて、魅力的なゲームコンテンツを拡充する狙いが明確です。モバイルゲーム市場が成長を続ける中、Appleの動きは妥当な選択と言えるでしょう。
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