ゴールドマン・サックス・グループはアジアの投資適格債スプレッドについて、さらに縮小する余地は限られているとの見方を示した。スプレッドは4月初めのトランプ米大統領による関税措置発表をきっかけに拡大した後、縮小してきた。
同行のクレジットストラテジスト、ケネス・ホー、サンドラ・ヤン両氏によると、借り入れコストの一段の低下には、世界の安定成長やリセッション(景気後退)リスクの低下、漸進的なインフレ鈍化など好ましいマクロ経済環境が必要だ。
両氏はリポートで「貿易摩擦が緩和したとはいえ、2024年のかなりの期間に見られた『ゴルディロックス(適温)的な』状況にマクロ経済が戻る可能性は低い」と分析している。
グローバルおよび米国の投資適格債のスプレッドはトランプ氏が「解放の日」を宣言した後に急拡大したが、その後、巻き戻した。アジアの高格付け債スプレッドもこれと足並みをそろえる形で縮小したことが、ブルームバーグの指数で分かる。
原題:Goldman Sachs Sees Limited Room for Asian IG Spreads Tightening(抜粋)
🧠 編集部の感想:
ゴールドマン・サックスの見解によると、アジアの投資適格債スプレッドの縮小余地は限られているとのこと。マクロ経済環境が好ましくない中、さらなる低下は難しそうです。貿易摩擦の影響もあり、今後の動向には慎重な観察が必要ですね。
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