みずほ証券の上野哲・最高財務責任者(CFO)は16日の決算会見で、米国の企業の合併・買収(M&A)市場について、トランプ米大統領の関税政策による市場混乱を受け、足元では「非常に難しい状況でセンシティブ」な状態にあるとの認識を示した。
一方、「マーケットが落ち着いてくれば、M&Aを実行したいという顧客の声が多い」とも述べた。「パイプラインは積み上がっている」という。みずほ証は国内証券の中でも米州事業に強みを持つ。
同証が発表した前期(2025年3月期)の連結純利益(米国拠点合算ベース)は前の期比10%減の1471億円となった。特に繰り延べ税金資産の計上による押し上げ効果が剥落し、1ー3月期は前年同期比66%減の201億円と大幅な減益となった。
ビジネス自体は堅調で、前期の経常利益は同17%増の2021億円と過去最高を更新した。国内は投資銀行や市場、リテールの各部門が好調。海外では米州事業が高水準を維持した。
🧠 編集部の感想:
みずほ証券のCFOが米M&A市場の難しさを指摘したことは、現在の経済状況が不安定であることを反映しています。顧客からのM&A実行希望が多い一方で、市場が落ち着くまでの課題も多いと感じました。今後の動向に注目しながら、企業戦略をどう進めるのかが鍵となるでしょう。
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