ざっくり内容:
2023年10月18日、いとうせいこうとみうらじゅんが都内で『見仏記 三十三年後の約束』の発売記念会を行いました。本書は1992年に始まった「見仏記」シリーズの最新刊で、二人が交わした「33年後の約束」が実際に2025年に京都で実現することが大きな話題となっています。
本作では、滋賀の長浜から関東、東海を巡る最新の見仏旅の様子や、個性的な仏像との出会いが記録されています。会見で、みうらは本書を「純文学」と表現し、感動の物語性を強調しました。また、いとうは「人に生きることとは何かを問う内容」とも語り、感情の豊かさを示しました。
本作は全ページオールカラーで、みうらがその重要性を訴えました。彼は、「出版不況の中での挑戦」としてこれを実現したことに自信を示しました。すでに重版が決まっており、書籍の魅力を改めて確認する機会となっています。
また、二人の関係性についても触れられ、いとうはみうらに「親友になってください」と言われた際、最初は突っぱねていたことを明かしましたが、共に仏像を追いかける中で特別な絆が築かれたと述べています。
最後に、再度33年後にイベントを開催することを約束し、健康に気をつけながら将来を見据える二人の姿が印象的でした。このように、本書は単なる仏像への愛だけでなく、友情や人生に対する深い問いかけも含まれており、多くの読者にとって新たな発見をもたらす作品となるでしょう。
編集部の見解:
いとうせいこうさんとみうらじゅんさんの記者会見、楽しそうですね!「見仏記」のシリーズがここまで続いていること自体が、本当に素晴らしいことだと思います。
彼らが交わした“33年後の約束”というのは、冗談のようでありながら、実際に実現するというのは、なんとも素敵なエピソードですね。2000人ものファンが集まるなんて、その人気の高さも伺えます。仏像をテーマにした活動ですが、実はこういった非日常の体験を通じて、人生の意味や人とのつながりを考えさせられるのが良いですよね。
みうらさんが「紀行文から純文学」にまで進化したと言ったように、彼らの旅はただの観光ではなく、深い思索を逃さないものになっているのがまた魅力的です。オールカラーでの出版という選択も斬新で、視覚的な楽しみも加わっているのが嬉しいです。印刷物の魅力が失われがちな今、あえてカラーにしたことは、時代への挑戦でもありますね。
二人の関係性も面白いですよね。「元祖バディ」と呼ぶのも頷けるし、長い歳月を共に過ごす中で培った信頼感や友情が感じられます。次に33年後にイベントを開催するという宣言も、未来を見越したお茶目な発言が印象的。100歳になる頃に、どんなふうにそれを実現するのか、今から楽しみです。健康管理にも気を使いながら、マイペースで活動してほしいですね。
一つのテーマを通じて、世代を超えて人をつなぎ、楽しみを共有する。これが文化的にも社会的にも良い影響を与えていくと信じています。
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キーワード: 見仏記
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