🧠 あらすじと概要:
映画『トワイライトウォリアーズ 決戦!九龍城砦』あらすじ
この映画は、九龍城砦を舞台にしたアクションドラマで、異なる思想を持つキャラクターたちの葛藤や成長を描く。物語は主に三部構成で、第1部では九龍とロッグワンの関係が紹介され、第2部では彼らの戦いが繰り広げられる。クライマックスである第3部では、それぞれのキャラクターが直面する試練と衝撃の展開が待ち受けている。
記事の要約
著者は特に映画における死亡シーンに関心を持ち、『トワイライトウォリアーズ』の死亡シーンが印象的であると感じている。個人的には感動的な死よりも、悲しみを超えたエンターテインメントとしての死を重視し、物語の中でのキャラクターの成長や葛藤に注目している。特に、龍兄貴というキャラクターについての魅力やその最期のシーンが、彼の強さや守るべきものへの思いを深く描いている点を評価している。映画全体はテンポが良く、魅力的なキャラクターや緊張感のある敵が登場し、観る者を引き込む要素が多いとしている。最終的に、龍兄貴の存在が物語の中で特別な意味を持ち、観客の感情に訴える力を持っていることを強調している。
映画の中の死亡シーン好きですか。
私は好きです。
ターミネーター2のシュワちゃん。アイアンマンが皆に看取られるシーン。
アルマゲドンのハリー。アウトレイジで椎名桔平の車のシーン。
他にも色々あるし、映画自体微妙でも
この死亡シーンは好き、とか印象的とかってことがよくある。
トワイライトウォリアーズ 決戦!九龍城砦 に関して言うと、映画も好きだし、死亡シーンも最高だった。
死んで感動なんてつまらない
個人的な話として、人が死ぬ感動映画は好きじゃない。
なぜなら人が死んで悲しいのは当然だから。
極論言えばそんな話は考えなくてもそのへんにある。
だからこそ、人が死んでも悲しくない、人がたくさん死ぬ映画がエンタメとして大好き。
でも人が死んで感動したね〜で終わらない、
むしろそこからもっと激しく動き出していく話は最高です。
トワイライトウォリアーズは物語を大きく分けると3部構成で、こんな感じ。
第1部:導入。ロッグワンと九龍について。
第2部:葛藤、成長。ロッグワンをめぐる戦い。
第3部:クライマックス。九龍をめぐる戦い。
そしてこの第2幕で起こる『死』が最高であり最悪でもあり、くそかっこいいのだ。
龍兄貴について語らせてくれ~~~~
龍捲風(ロンギュンフォン) こと、龍兄貴の魅力について。
まず顔がいい。
香港映画や俳優に疎い私は、龍兄貴をトワイライトウォリアーズで初めて
見たときに「香港の寺島進や・・・」と思いました。
髪もセンスよく整えててるし、石原軍団みたいなサングラスしてる。
※余談ですが、ロッグワンはガンジー横須賀に見えたし、陳占はラミ・マレックに見えた。
仕草もいい。
基本的に物静かで、叫ばない、威圧しない。鎮圧は目力でする。
人望が厚い。
九龍に住む人に対する慈悲深さがマリア。
シンプルに強い。
アクション映画なので、肉体的な強さがキャラの魅力に直結する。
龍兄貴は過去編からも、現在からもその強さがしっかりと描かれていて痺れる。
タバコキャッチするシーンで私は落ちました。
あとは龍兄貴ってそもそも肺か何かしらの臓器の病気っぽい描写が前提としてあって、
病院に行ったほうがいいと心配されているけど、行かない。
九龍で生きてきたのにシャバの病院にい行くような人じゃないっていう見解の一致。最高。
死んでも勝つ
龍兄貴は最後守るものを守って死んだから彼は実質勝ったと私は思っているんですが、
兄貴が守ったものとしてロッグワンと九龍があって、
友人の息子であり、九龍に身をささげたロッグワンは龍兄貴にとっても息子であり、友人との最後の約束を守った。
そして九龍城砦自体は、このシーンのあと乗っ取られてしまうのですが、
このタイミングで、龍兄貴は九龍城砦を信一に任せるって言っているので、
信一を守ることは九龍を守ることって考えることもできると思う。
最期、病気の進行でこれ以上戦えないから、
兄貴がドアを閉める決意(戦うのではなく守る決意)をしたと私は信じたい。
(病気にかかっていなかったら勝っていたと信じたい、信じたい・・・)
このシーンを見て、背中の傷は剣士の恥だって言葉がありますけど、
剣士じゃない場合は勲章なんだなって思った。
龍兄貴は静かさと、信一達の叫びの対比。
ここでもやっぱり龍兄貴がロッグワンたちにとって、
大切で絶対な存在だということを丁寧に描写している。
戦って死んだのではなく、龍兄貴は守って死んだからこそ、
ロッグワン達がこのあと仇をとるという気持ちをより固くしたし、
ロッグワンも信一達も九龍も親友との約束も全部守れた。
xxは死んだけど、俺たちの心のなかで生き続けているんだ!
みたいなセリフに今までいまいち共感ができなかったけど、
龍兄貴のおかげで理解できた。
この気持ちが辞書に載っているなら、
参照先として龍兄貴が出てくるようにしてほしい。
映画の魅力
最後に映画全体の魅力を。
まず、テレンス・ラウ演じる信一がビビるほどイケメンです。
テンポがいい。
125分の映画ですが、無駄なシーンがほぼない。
敵がマジで嫌な奴。
こういう映画で生ぬるい悪い敵じゃなく、とことん嫌悪感抱くくらいに嫌な敵を作り上げてくれる映画大好き。イコライザーファイナルとか。
個人的な感想としてはビジュアルからも、グループ分けがされていて、
九龍側はみんな小綺麗なのに対し、
失礼だけど大ボス側ってなんか見た目が汚い。
感覚的にイヤ、から入って、とことん嫌いになれるからこそカタルシスが得られる。最高。
九龍の解像度が高い。
わたしが生まれる前に取り壊されているので
解像度も何も知らないだろって感じなんですが、この映画を見ていれば九龍がどういうところだったのか
イメージをつけられるくらいにしっかりと作り込まれているし、物語の舞台として愛を感じる。
最後に
龍捲風って名前に竜巻の意味があることは、初見では見逃しちゃわないですか。兄貴は最後千の風になったのかな?みたいになりませんでしたか。

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