VTuberグループ・にじさんじを運営するANYCOLOR株式会社が5月23日、二次創作ガイドラインの改定を発表した。今回の改定により、「切り抜き動画」の制作および投稿に際し、事前の「切り抜きチャンネル登録用フォーム」への登録が求められるように。また、投稿された「切り抜き動画」が二次創作ガイドラインに違反している、またはANYCOLORが不適切だと判断した場合、同社から削除を要請される場合があることが明記された。なお、切り抜きチャンネルの連絡先登録フォーム自体は、2023年5月に既に開設されていた(外部リンク)。しかし、二次創作ガイドラインにはその旨が明記されていなかった。切り抜き動画が「ガイドライン違反」「不適切」な場合、削除を要請されることも「ANYCOLOR二次創作ガイドライン(旧:にじさんじ二次創作ガイドライン)」は、ANYCOLOR(当時の社名はいちから株式会社)が2019年6月に制定したガイドライン。現在まで5度に渡り改定されてきた。ANYCOLORは、このガイドラインの内容に従わなければ、にじさんじの二次創作を発表することはできないものとしている。今回、大きく加筆修正が加えられたのは、第5条の「切り抜き動画」の制作についてである。第5条(「切り抜き動画」の制作)みなさまが当社または公式ライバーによる配信内容の一部を切り取った「切り抜き動画」(以下本条において単に「切り抜き動画」と表記します。)を制作または投稿するにあたっては、事前に「【にじさんじ】切り抜きチャンネル登録用フォーム」へのご登録をお願いいたします。ご登録いただいた情報は、「切り抜き動画」の内容に問題があった場合や、「切り抜き動画」の投稿削除をお願いする際のご連絡先として使用いたします。みなさまが「切り抜き動画」を投稿する際には、概要欄等のわかりやすい箇所に、「切り抜き動画」の元となった配信及びアーカイブのURLの貼付をお願いいたします。(中略)「切り抜き動画」のサムネイルに、公式ライバーの言動もしくは配信内容の本意とは離れた内容または刺激的な内容を含む文字もしくは画像を使用する行為も禁止します。投稿された「切り抜き動画」が、本ガイドラインに規定する各種ルールに違反している、または、当社として不適切であると判断した場合には、「切り抜き動画」の削除をお願いすることがございます。当社またはYouTube等の配信プラットフォーマーから「切り抜き動画」の削除の連絡を受けた場合には、直ちにご対応いただくようお願いいたします。なお、削除理由に関する個別のお問い合わせにはお答えいたしかねますので、その点もご留意ください。切り抜きチャンネル登録用フォームでは、連絡先のメールアドレス、運営している切り抜きチャンネル名とそのURL、収益化の状況の3つを回答することとなる。「本ガイドラインの解釈につきましては、当社にお問い合わせいただきましても原則としてご回答を差し控えさせていただきます」という一文も今回新たに追加された。
編集者・ライター・ラッパー。1996年、東京都生まれ。筑波大学情報メディア創成学類卒。”HipなPop”をコンセプトに掲げる。2021年よりKAI-YOUに参加。クリエイティブや批評的な視点に立ち、音楽・アイドルカルチャーからVTuber/YouTuber、AI含むITテクノロジーまで、ジャンルレスに取材・執筆・編集を行う。【主な実績】連載「チャートハックと音楽」/ホロライブさくらみこインタビュー/櫻井翔のラップ解説コラム
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🧠 編集部の感想:
にじさんじの切り抜き動画に事前申請が必要になることで、クリエイターは一層の責任を持って制作を行うことが求められます。これにより、質の高いコンテンツが増える可能性がある一方、自由な創作が制限される懸念もあります。運営側の意向とファンのクリエイティビティとのバランスが重要な課題となるでしょう。
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