木曜日, 5月 15, 2025
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それ、電池切れじゃなく「乗っ取り」かも?スマホからのSOSを見抜く、たった1つのサイン



もはや生活必需品を通り越して、“カラダの一部”とも呼べる存在のスマートフォン。SNSでの交流、仕事のメールチェック、ネットショッピングから金融取引まで、あらゆるシーンで手放せない存在なのは言うまでもないはず。

だからこそ、ふとした瞬間に感じる「あれ?なんだかバッテリーの減りが異常に早い……」という感覚、それ、単なる“老化現象”ではないかもしれない。あなたのスマホが、静かに発している危険信号の可能性が……。

専門家が明かす「見えない侵入者」の影
バッテリー異常消費の警告

スマホのバッテリーが、まるで砂時計の砂が落ちるように急速に減っていく。多くの人が一度は経験するこの現象に、サイバーセキュリティの専門家は警鐘を鳴らす。

英ネットメディア「UNILAD」の記事で、クラウドセキュリティサービス「Kloudle」社の創設者でありCEOのAkash Mahajan氏は、このバッテリーの異常な消耗こそが、スマートフォンがハッキングされている可能性を示す、もっとも信頼できる兆候のひとつだと指摘している。

Mahajan氏は、「コンピューターとは異なり、スマートフォンは重大な損害が発生するまで侵害の明白な兆候をほとんど示しません」と説明。さらに、もしバッテリーの消耗が急に早くなったら、それは懸念すべき原因かもしれないと警鐘を鳴らす。

というのも、「バッテリー消耗」は、ユーザーが確認できる数少ない早期警告システムのひとつだそう。普段の使い方にパターンの変化がないにも関わらず、フル充電されたスマホが通常よりもずっと早く消耗し始めた場合、それは、悪意あるソフトウェアが背後で実行されている強い兆候だと考えられると言うのだ。

つまり、あなたが気づかないうちに、悪意のあるソフトウェア(マルウェア)がスマホ内部に潜り込み、個人情報を外部のサーバーに送信したり、デバイスの処理能力を不正に利用したりしているかもしれないということを疑っていいとも。

こうしたスマホの活動すべてが、バッテリーを著しく消費するらしく、それが、バッテリーが異常な速さで減るという現象の正体である可能性があるという。

データが示すサイバー犯罪のリアル
世界で起こる「スマホ発」の悲劇

 

もちろん、これはあくまで“可能性”のハナシ。ただ、「自分は大丈夫」という思い込みは、時として危険な油断につながることも。サイバーセキュリティサービス「AAG」による調査によると、2022年の上半期だけで、アメリカではなんと5335万名もの人々がサイバー犯罪の被害に遭っているという。

決して対岸の火事とも言い切れない。同様に英国でも「Appdome」のリサーチによると、消費者の41%、つまり約10名に4名が、モバイル経由の詐欺、マルウェア感染、あるいはサイバー攻撃を直接的、または間接的に経験しているという衝撃的なデータもある。

近年、宅配業者や金融機関を装ったSMS(スミッシング)によるフィッシング詐欺はますます巧妙化し、私たちの警戒心を巧みにすり抜けてくる。また、企業からの個人情報漏洩事件も後を絶たず、流出した情報が悪用され、アカウント乗っ取りといった二次被害に繋がるケースも少なくない。

これらの脅威は、私たちのスマートフォンを通じて、すぐそばまで迫っていることは、ユーザーの一人として理解しておくべきことなのかもしれない。

そのサイン、見逃すな!
スマホの“体調不良”から読み解く
ハッキングの兆候と対策最前線

バッテリーの異常消費は重要な警告だが、それ以外にも注意すべきサインはあるらしい。たとえば、身に覚えのないアプリの出現、データ通信量の不自然な増加、頻繁なフリーズや再起動、あるいは勝手にカメラが起動するといった現象。これらもすべて、マルウェア感染の可能性を示唆しているんだとか。

では、もし「ハッキングされたかも!?」と疑わしい状況に陥ったら、どう行動すべきか。Mahajan氏が、具体的な初動対応を5つのステップで推奨している。冷静さを保ち、迅速に行動することが被害を最小限に抑えるカギとしてとどめておいて損はなさそうだ。

  1. 「ネットワーク完全遮断」:まずは機内モードをオン。Wi-FiとBluetoothもオフに。これにより、外部との通信を強制的に遮断し、さらなる情報流出や遠隔操作のリスクを一時的に回避。

  2. 「セキュリティアプリ」で徹底スキャン:信頼できるセキュリティアプリ(公式ストア提供のものに限る)を使い、スマホ全体をスキャン。見えない脅威を検出し、駆除を試みる。

  3. 「パスワード」総入れ替え:安全が確認できる別のデバイスから、メール、ネットバンキング、SNSなど、すべての重要サービスのパスワードを変更。推測されにくい複雑なものにし、可能であれば二要素認証を設定するのが鉄則。

  4. 「アプリ権限」を再点検:インストールしたアプリのリストを確認し、不審なものや利用していないものは削除。各アプリに与えている権限(カメラ、マイク、位置情報など)も見直し、過剰なものはオフに。

  5. 専門機関へSOS!: 金銭的被害や深刻な情報漏洩が疑われる場合は、速やかに警察のサイバー犯罪相談窓口に相談。金融機関にも連絡し、指示を仰ぐ。

デジタル共生時代の歩き方
“賢い用心”こそ最強の盾

スマホの力を最大限に、そして安全に享受するためには、私たち自身のリテラシー警戒心が不可欠。「バッテリーの減りが早いだけ」と見過ごしがちな小さな変化が、じつはあなたのデジタルライフを脅かす大きな問題の入り口かもしれないと、まずは知っておくこと。その意識こそが、最初の、そしてもっとも重要な防衛ラインとなるかもしれない。

不審なメールやメッセージのリンクは開かない。アプリは公式サイトから。OSやアプリは常に最新版へ。そんな基本的な自衛策の積み重ねが、見えない脅威からあなたを守るもっとも確実な方法となる。

便利なテクノロジーとの共存は、常に「賢い用心」という名の“お守り”を携えてこそ、真に豊かなものになるはずだ。

Top image: © iStock.com / flyingv43



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🧠 編集部の感想:
スマホのバッテリー異常がハッキングの兆候という警告は重要だと思いました。日常的に使用するデバイスだからこそ、その小さな変化に気づくことが大切です。サイバーセキュリティへの意識を高め、自分のデジタルライフを守るための行動を心掛けたいです。

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