🧠 あらすじと概要:
映画『かくかくしかじか』あらすじと要約
あらすじ
『かくかくしかじか』は、自分の夢を追い求める主人公が、恩師との関係を通じて成長していく物語です。主人公は漫画家になりたいという夢を抱くものの、恩師に否定されることを恐れています。しかし、恩師はその夢を一度も否定せず、映画の中で「かけー!」という熱い応援の言葉を何度も送ります。物語は、主人公が自分の進むべき道を見つける過程を描き、あらゆる真実が常に自分の近くに存在していることに気づく姿を映し出します。
記事の要約
この記事は、映画『かくかくしかじか』に対する感想を述べています。著者は、CMから得た印象とは異なり、映画が伝える“変わらない真実”に気づきます。主人公が恩師の期待を超えて自らの道を進む様子や、他者との理解の難しさについて考察しています。「かけー!」というセリフが、応援としての深い意味を持つことに感動し、映画を通じて人間関係の本質に触れていることに気づく内容となっています。
テレビで流れてたCMを見て、なんとなく話の筋を分かった気でいたんだよね。「かけー!」って叫ぶ熱血先生が亡くなって、そのあとに“実は…”っていう真実が明かされる。夢を言えないまま後悔した主人公が、それでも漫画家の夢を叶えていく――そんな物語だと思ってた。でも、全然違った。先生は病気になる前も、亡くなるその直前も、その後も(!)、ずっと 同じ姿で、まっすぐにそこにいた。
特別な「真実」があとから出てくるわけじゃなくて、ずっとそこにあった“変わらない真実”に、気づく話だった。
主人公は、漫画家になりたいっていう夢を先生に言ったら否定されると思ってた。でも、先生は一度も否定しなかった。映画のラストで、「かけー!」っていうあの言葉。何度も出てきたセリフだけど、違う風に聞こえるの。力の抜けた、愛に溢れた表情とともに。「自分の道を進め!」というエールだった。ずっとそうだったんだよな、泣いた。私たちは、人のことを自分が見たいように見ちゃう。そういうフィルターを通して接してたってことに、相手がいなくなってから気づいたりする。でも、それって別に愚かなことじゃなくて。それもその人がこれまで積み上げてきたすべてであり、人間らしさだと思う。あるとき、ふと「あ、実はこういうことだったのかも…」ってなることあるよね。そう考えると、誰かのことを「ちゃんとわかっていたい」と思うのもまた、無謀なのかもしれない。だって、他者から見えるその人って、ほんの一部だし、しかもその一部すら、人それぞれの解釈がある。完全に理解されるなんて不可能。でもそれでも、私は大切な人たちに対しては、できるだけその人の本質を見たいな、って思う。後悔しないようにじゃなくて、よりよく築くために。先生と教え子たちの関係を観ていて、そんなふうに感じた。⸻映画を観終わったあと、ずっと先生の「かけー!」がじんわり頭に残ってる。私にとっての「かく」をやらないとね。
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