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これは目からウロコだわ…「人生がうまくいっている人がやっている意外なこと」をシンプルに言語化した一冊とは? - 人生の経営戦略

「あなたは人生というゲームのルールを知っていますか?」――そう語るのは、人気著者の山口周さん。20年以上コンサルティング業界に身を置き、そこで企業に対して使ってきた経営戦略を、意識的に自身の人生にも応用してきました。その内容をまとめたのが、『人生の経営戦略――自分の人生を自分で考えて生きるための戦略コンセプト20』「仕事ばかりでプライベートが悲惨な状態…」「40代で中年の危機にぶつかった…」「自分には欠点だらけで自分に自信が持てない…」こうした人生のさまざまな問題に「経営学」で合理的に答えを出す、まったく新しい生き方の本です。この記事では、本書より一部を抜粋・編集します。

これは目からウロコだわ…「人生がうまくいっている人がやっている意外なこと」をシンプルに言語化した一冊とは?Photo: Adobe Stock

「どこにいるのか?」は人生に決定的な影響をもたらす

 今回は、人生に「ポジショニング理論」を適用する際の、物理的な立地と競争優位の関係について考察してみましょう。

 旧約聖書の創世記で、禁じられていた「知恵の実」を食べてしまったことが発覚するのを恐れて茂みに隠れているアダムとイブに対して、神は「どこにいるのか?」という問いを発します。旧約・新約を通じて、神は人間に数多くの質問を投げかけますが、この質問は神が人間に対して発する最初の問い、言うなれば「始原の問い」なのです。

 神は全知全能ですからアダムとイブがどこにいるのかを知っています。知っていて、敢えて「どこにいるのか?」と聞いているのです。アダムとイブに「なぜ自分はここにいるのか?」「なぜこういうことになってしまったのか?」ということを考えさせるためです。

 アダムとイブに神が投げかけた、この「あなたはどこにいるのか?」「なぜそこにいるのか?」という問いは、ライフ・マネジメント・ストラテジーを考える上でも、非常に重要な問いです。なぜなら、マネジメントにおいて「立地」は死活的に重要な問題となるからです。

 多くの人があまり意識していないことですが、立地は私たちの人生に決定的な影響をもたらします。

「能力」を変えるより「立地」を変える

 あらためて確認すれば、ポジショニング理論では「企業の競争優位は、その企業が持っている資源や能力よりも、その企業の置かれた立地や環境によって、大きく左右される」と考えます。したがって、ポジショニング理論にのっとれば、競争優位を発揮できていない組織や個人が、本当に考えなければならないのは「どうやって資源や能力を獲得するか?」という論点以上に、「どのように立地や環境を変えるか?」という論点だということになります。

 多くの人は、自分の状況を改善させようというとき、短兵急にスキルや知識を身につけること……本書の用語を用いれば「人的資本を補強する」というアプローチをすぐに考えてしまいがちですが、私たちは、全く別のアプローチとして「立地や環境を変える」というオプションを常に持っている、ということを忘れてはなりません。

リモートワークによって「仕事の全国大会化」が起きる

 ただでさえ難易度の高い「立地の選択」という問題を、さらにややこしくしているのが、現在進行している「リモートワークの浸透」というトレンドです。最近ではオフィスへの回帰を促す企業も増えており、今後、リモートワークがどの程度の水準で社会に定着するかは未知数ですが、いずれにせよ「完全に元の状態には戻れない」と思っている人が大多数でしょう。

 さて、あらためて確認すれば、リモートワークとは、単純に言えば「住む場所」と「働く場所」が離れることを意味します。これはキャリアにおける「立地の戦略」に甚大な影響を与えます。
具体例を用いて考えてみましょう。リモートワークの浸透していない従来の社会であれば、ある地域に拠点を持つ企業がなんらかのデザインを発注するとしたら、同じ地域のデザイナーに発注することが多かったでしょう。直接会ってやりとりすることができることが仕事をする上での大前提だったからです。

 しかし、リモートワークが浸透してしまうと、必ずしも地元のデザイン会社やデザイナーを選ばなくてもいい、ということになります。すると、遠方にいたとしても、最も費用対効果の高いデザイナーに発注したい、と考えるのが当然でしょう。

 つまり、それまで地元のデザイン市場で上位に入っていれば十分にやっていけたのが、立地という要件が条件として解除されてしまうと、全国区で上位に入っていないとやっていけない、ということになるのです。
これを逆側から言えば、全国で上位に入ることができれば、それまで取引できなかった遠方の顧客を相手にできることになるので、逆に売上は今まで以上に上がることになります。
つまり、リモートワークによって立地の無意味化が起きた労働市場は、全て「全国大会化」してしまう、ということです。

 さらに言えば、いまはまだ日本語という言語の障壁によって守られている日本の労働市場も、やがては自動翻訳などのテクノロジーの進化と浸透によって参入障壁が低くなると、全国大会から世界大会へとその様相を変化させることになります。

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