

仕事と生活環境を関西の都市部に移した際、交通の便利さには満足した一方で、1つ問題が。
それは、自宅の20m斜め前に国道、さらに目の前100m先に線路が走っていたおかげで、車や電車の走行音に終日つきまとわれる生活になったことです。
知人には「すぐ慣れるよ」とアドバイスされましたが……それまで田舎でワーケーションをしていた身としては、容易には慣れません。
遮音カーテンをしたり防音シートを貼ったりとさまざまな方法を試してきましたが、走行音にはあまり効果がない。今度は耳栓をいろいろと試し、長い試行錯誤の末、満足のいく耳栓にやっとであいました。それが今回紹介する「EARPEACE MOTO PRO」です。
【「EARPEACE MOTO PRO」はこんな人にオススメ!】
- 自宅で仕事や作業をする際に外を走る車の音が気になる
- 電車通勤や移動時に使える耳栓が欲しい
プロのレーサーも絶賛する高機能耳栓
EARPEACEは、2010年に誕生した米国の耳栓ブランド。当初は、ライブ会場の大音量を、音楽体験を損なうことなく、ほどよく抑える耳栓として、大好評を得ました。
その後、筆者が購入した、睡眠用やモータースポーツ用のモデルが登場。もともと、レーサーやレーシング場の観客を想定した耳栓で、走行車両から発する騒音を、かなり抑制するという触れ込みです。
公式サイトには、オートバイレーサーの渥美心氏のコメントが載っています。それには、「エンジンや風切り音を軽減でき、耳の負担を下げられます。(中略)着けやすく、快適な着け心地です。そして見た目が最高にかっこいいです!」とあります。
筆者は、「これなら、車の音が四六時中する今の住まいにも役立つのでは」と思い、購入しました。
中身は下の写真のとおり、3つの耳栓本体と6つのイヤピース、アルミ削り出しのケースです。

外へ持ち運ぶときは、このシルバーのケースにすっぽりと収まります。

耳栓「本体」と書きましたが、これはイヤピースの中に埋め込まれた赤い部材を指します。

とても小さく、特徴もないように思えますが、実は多層構造の音響制御がはかられたフィルターです。これによって、不要な音は低減し、人の声は聞こえる(つまり会話は普通にできる)ようになっています。
買って片方をすぐなくしても、予備としてもう1つあるので大丈夫。イヤピースはサイズが異なるため、自身の耳穴に合ったイヤピースを選び、装着してください。装着方法は、普通の耳栓と同じ。突起した部分を2本の指でつまんで、耳道に挿し入れるだけです。
普通乗用車の音はあらかたカットされ非常に満足
「EARPEACE MOTO PRO」の遮音性能は、20dB強。世の中にはこれより優れた耳栓はあり、購入当初は「これで大丈夫だろうか」と一抹の不安がありました。
しかし、その懸念は使いはじめた初日に吹き飛びました。それまで使っていたの耳栓のどれよりも、車の走行音を低減し、かつ長時間装着しても快適。
あくまでも個人の感覚ですが、参考までに以下、窓1枚を隔てて近所を走る車両の騒音低減の度合いを記します。
- 普通乗用車(20m):ほぼ聞こえなくなる
- 大型トラック(20m):半分
- 集団で爆走するオートバイ(20m):3割
- 電車(100m):3割
さすがにトラックなどの完全滅音は無理ですが、道路を走る車両はほとんどが普通乗用車なので、生活空間がかなり快適になりました。
また筆者は、電車に乗ったときは読書タイムとしていますが、ここでも「EARPEACE MOTO PRO」は有用です。電車の音が低減されるので、集中力が増し読書がはかどるようになりました。社内のアナウンスは普通に聞こえるので、乗り過ごす心配はありません(居眠りしやすくなって、乗り過ごしたことはありましたが……)。
車の走行音に悩まされている方全員にオススメしたい逸品です。
執筆: 鈴木拓也
──2024年8月29日の記事を再編集のうえ、再掲しています。
Source: Amazon.co.jp, EARPEACE
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