🧠 概要:
概要
この記事は、Z世代との関わりを通じて現代の教育における理想的なアプローチについて語ったもので、特に職場の新入社員研修に焦点を当てています。著者は、Z世代の特性を観察し、彼らの良さを教育者に伝え、理解を深めることが重要だと主張しています。この情報は無償で提供され、教育者や親が参考にできる内容になっています。
要約の箇条書き
- 著者は教育学部出身であり、一般企業での新入社員研修を通してZ世代と関わっている。
- 教育の目的は、人格形成、会社の方針の理解、家庭内スキルの習得などである。
- Z世代の特徴として以下の5つを挙げている:
- 素直 – わからないことをはっきり言える。
- 好き嫌いがはっきりしている – 食べ物の好みをしっかり表現できる。
- コミュニケーション能力が高い – 人間関係における距離感を理解している。
- 相談ができる – 仕事やプライベートの相談を適切にできる。
- 肯定の姿勢を持つ – 苦手な相手についてもポジティブな変化をオープンに言及する。
- Z世代の特性に気づいていない教育者は、彼らを観察することを薦めている。
- 次回はZ世代の分析を深めた内容を提供する予定。
あなたはZ世代と関わることがあるだろうか。
私はこの時期、職場で新入社員研修を通して関わることが多々ある。
そして、その中でどのような教育が理想的なのか、ということに気づいたため、それについて書いていこうと思う。
なお、できるだけ多くの教育者に知ってもらいたいので、有料記事にはしない。
これは、職場、学校、子育て、全ての共通することだと思う。なお、自分自身は教育学部出身で、一般企業に就職し、あらゆる人間と関わり、教育してきた。そのため、「教育」に関する前提知識がない人間からのご意見も参考にさせていただきながら、人と関わってきた。そしてその中で、教育者としてぶれてはいけない「軸」についても確立することができた。
教育者は、ぜひ、読んでほしい。
長くなりそうなので、いくつかに分けて記事にしていく。
それでは、スタート!
まず、教育や研修、育児がなぜ必要なのか、についてだが、
学校教育であれば人格形成、
職場の研修であれば会社の方針を知り、その範疇の中で動く人間にするため、
子育てであれば、まずは、自分の家庭の中で日常生活をうまくやっていくためのスキルを身に着けるためだ。
自分は職場について語れることが多いので、それにフォーカスして書いていこうと思う。
まず、前提条件として、新入社員だろうが、先輩社員だろうが、お互いに、1人の「人間同士」だ。
ここは絶対にぶれてはいけない。
私は新入社員研修などを通して、Z世代の良さに気づく場面が多々あった。彼らを知ることが、現代の良き教育に繋がる。これは、自分が関わったことのあるZ世代の人間性が良かっただけなのかもしれないが、紹介していく。以下のような特徴がある。
・素直・好き嫌いがはっきりしている・コミュニケーション能力が高い・相談がちゃんとできる
・肯定から入る、もしくは肯定しようとする姿勢がある
具体的に説明していく。
①素直
自分の会社はIT企業だが、それまで教育制度が整っていなかったので、まずは外部講師を頼り、新入社員教育をすることになった。主にプログラミング言語の研修だ。その中で、わからないことは、「どういうこと?」「わからない」とはっきり言える人間が多かった。
確かに自己主張が苦手な子もいるが、発言とは別の違ったアクションを起こすことで、「分からない」を周りに伝えることができていると感じた。
②好き嫌いがはっきりしている
これは食の好み、人間の好みなど全てにおいてだ。私の会社では毎年4月に全社会議というものが存在し、昨年度の収支や成果、今年度の数値目標などをあらゆる角度から掲げるのだが、新入社員もそこに参加する。ランチではホテルでのコース料理が出てくるのだが、「これは苦いから苦手」「食べたことがないから食べたくない」としっかり伝えることができる。そして食べる前に、「これ食べてほしいです」とお願いすることもできる。食べ物を粗末にしない姿勢が素晴らしいと思った。
ちなみに自分は好き嫌いがないので、食べる側に回り、お腹いっぱいになって幸せだったので、一石二鳥だ。笑
③コミュニケーション能力が高い
これは②と繋がっているのだが、人間関係における距離感がよく分かっている。苦手なら、まず近づかない。でも、近づいてきたらそれとなく関わる。
でも、悪口は言わない。
嬉しいことに、自分はいろんな人間から相談されることが多いのだが、「こういうことがあって」という相談の仕方はあっても、彼らは絶対に、「あの子のあんなところが嫌で」なんて言わない。
自分と他人は別の生き物であることを十分に理解しており、その中でどのように振舞ったらいいのか、を常に模索しているように感じた。
④相談がちゃんとできる
これも③と繋がってくるのだが、彼らは自分だけの中で自己完結はさせない。
「仕事のことで相談があって・・・」としっかり私にアポをとり、相談してくれる子が多い。
この前は、「今日は仕事のことじゃなくて、プライベートで困っていて・・・」と相談してくれたので驚いた。
そこまで信頼してくれているとは思わなかったが、誰かを頼ることが自分自身を追い込まない鍵だということを知っている彼らは、素晴らしい。
⑤肯定から入る、もしくは肯定しようとする姿勢がある
これが一番驚いた。おそらく③と繋がる部分ではあるのだが、紹介する。AさんはBさんのことが苦手だった。しかし、Aさんは、研修の休憩時間に、突然、みんなに聞こえる声量でこんなことを言うのである。「自分、Bさんのこと最初苦手だったけど、イメージ変わった!」そして、Bさん含め、周りがそれに反応する。「どんな部分が変わった~?」
「どういうこと~?」
そしてAさんが話す。「なんか最初は気取ってんな~とか思ってたけど、関わったらすごく優しいし、いいやつだって分かった!」そして周りも反応する。「あ~!確かに!」
「最初はあきらかに空気感ちがったけど、今全然なじんでるよね~!」
この会話が全体でなされていることに、私は感動した。
本来、昭和や平成時代を生き抜いてきた人間は、隠したい部分であろうことを、Z世代はオープンにしているからだ。
(Z世代ではない人間の中にも、そういう存在はいるかもしれないが、Z世代はそういう傾向にある人間がとても多いことに気づいたため、こういう表現をしている。)
Z世代の良さに気づけていない教育者は、まずは彼らを観察してみてはどうだろうか。
次回は、本記事を基にしたZ世代の分析について書く予定です。
Views: 0