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¥999 (2025年4月26日 13:09 GMT +09:00 時点 - 詳細はこちら価格および発送可能時期は表示された日付/時刻の時点のものであり、変更される場合があります。本商品の購入においては、購入の時点で当該の Amazon サイトに表示されている価格および発送可能時期の情報が適用されます。)
NVIDIAの新たなミドルレンジGPU「GeForce RTX 5060 Ti」の発売が4月16日に予定されている。
発売に先立ち、16GBのVRAMを備えるGeForce RTX 5060 Ti搭載カードをテストする機会が得られたので、上位モデルのGeForce RTX 5070との比較を通してその実力を確認してみよう。
16GB版と8GB版が存在する新世代ミドルレンジGPU「GeForce RTX 5060 Ti」
GeForce RTX 5060 Tiは、NVIDIA最新のGPUアーキテクチャであるBlackwellに基づいて、TSMC 4Nプロセスで製造されたミドルレンジGPU。VRAM容量の違いにより16GB版と8GB版の2種類が用意されており、メーカー希望小売価格(MSRP)は16GB版が429ドルで、8GB版は379ドル。
GeForce RTX 5060 TiのGPUコアでは36基のStreaming Multiprocessor(SM)が有効化されており、4,608基のCUDAコアや144基の第5世代Tensorコア、36基の第4世代RTコアなどが利用できる。
VRAMには、16GB版と8GB版ともに28Gbps動作のGDDR7メモリを採用。128bitのメモリインターフェイスでGPUコアと接続することにより448GB/sのメモリ帯域幅を実現している。電力指標のTotal Graphics Power(TGP)は180Wで、バスインターフェイスはPCIe 5.0。
【表1】GeForce RTX 5060 Tiの主な仕様 | ||
---|---|---|
GPU | GeForce RTX 5060 Ti | GeForce RTX 5070 |
アーキテクチャ | Blackwell | Blackwell (GB205) |
製造プロセス | TSMC 4N | TSMC 4N |
SM | 36基 | 48基 |
CUDAコア | 4,608基 | 6,144基 |
RTコア | 36基 (第4世代) | 48基 (第4世代) |
Tensorコア | 144基 (第5世代) | 192基 (第5世代) |
テクスチャユニット | 144基 | 192基 |
ROPユニット | 48基 | 80基 |
ブーストクロック | 2,572MHz | 2,512MHz |
メモリ容量 | 16GB/8GB (GDDR7) | 12GB GDDR6 |
メモリスピード | 28Gbps | 28Gbps |
メモリインターフェイス | 128bit | 192bit |
メモリ帯域幅 | 448GB/s | 672GB/s |
NVENC | 1基 (第9世代) | 1基 (第8世代) |
NVDEC | 1基 (第6世代) | 1基 (第5世代) |
PCI Express | PCIe 5.0 | PCIe 5.0 x16 |
消費電力 (TGP) | 180W | 250W |
メーカー希望小売価格(MSRP) | 16GB=429ドル/8GB=379ドル | 549ドル |
3連ファンを搭載するPalit Microsystems「GeForce RTX 5060 Ti Infinity 3」
今回テストでは、Palit Microsystemsの16GB版GeForce RTX 5060 Ti搭載ビデオカード「GeForce RTX 5060 Ti Infinity 3」でパフォーマンスの計測を行なう。
GeForce RTX 5060 Ti Infinity 3は3基の冷却ファンを備える大型GPUクーラーを搭載したビデオカード。動作に必要な補助電源コネクタはPCIe 8ピン×1系統で、映像出力端子はDisplayPort(3基)とHDMI(1基)。
ショート設計が特徴の「ZOTAC GAMING GeForce RTX 5060 Ti 16GB TWIN EDGE OC」
今回テストには使用しないが、ZOTACからも16GB版GeForce RTX 5060 Tiを搭載するビデオカード「ZOTAC GAMING GeForce RTX 5060 Ti 16GB TWIN EDGE OC(ZT-B50620H-10M)」が届いたので写真で紹介しよう。
ZOTAC GAMING GeForce RTX 5060 Ti 16GB TWIN EDGE OCは、2基の冷却ファンを備えるGPUクーラーを搭載しており、基板長をショートサイズに抑えた設計が印象的なビデオカード。補助電源コネクタはPCIe 8ピンで、映像出力端子はDisplayPort(3基)とHDMI(1基)。
テスト環境と比較用GPU
今回、GeForce RTX 5060 Tiの比較相手として用意したのは、直接の上位モデルにして12GBのVRAMを備えるハイミドルGPU「GeForce RTX 5070」で、NVIDIA純正ビデオカードであるFounders Editionで検証を行なう。
従来モデルであるGeForce RTX 4060 Tiとの比較も行ないたかったところではあるが、機材の都合がつかなかったため今回は比較を実現できなかった。残念ではあるが、今回は下位モデルながら16GBのVRAMを備えるGeForce RTX 5060 Tiと、VRAM容量で劣る上位モデルのGeForce RTX 5070の性能差に注目してみよう。
【表2】各ビデオカードの動作仕様 | ||
---|---|---|
GPU | GeForce RTX 5060 Ti | GeForce RTX 5070 |
ビデオカードベンダー | Palit Microsystems | NVIDIA |
製品型番 | GeForce RTX 5060 Ti Infinity 3 | Founders Edition |
ベースクロック | 2,407MHz | 2,325MHz |
ブーストクロック | 2,572MHz | 2,512MHz |
メモリ容量 | 16GB GDDR7 | 12GB GDDR6 |
メモリスピード | 28Gbps | 28Gbps |
メモリインターフェイス | 128bit | 192bit |
メモリ帯域幅 | 448GB/s | 672GB/s |
PCI Express | PCIe 5.0 x8 | PCIe 5.0 x16 |
Power Limit | 180W | 250W |
温度リミット | 不明 | 不明 |
Resizable BAR | 有効 | 有効 |
GPUドライバ | GRD 575.94 (32.0.15.7594) | GRD 572.83 (32.0.15.7283) |
GeForce RTX 5060 Tiのテストに用いるのは、最高峰のゲーミングCPUである「Ryzen 7 9800X3D」とASUSの「ROG STRIX X870-F GAMING WIFI」を組み合わせたAMD X870環境。そのほかの機材や条件については以下の通り。
【表3】テスト機材 | |
---|---|
CPU | Ryzen 7 9800X3D (8コア/16スレッド) |
CPUリミット設定 | PPT=162W、TDC=120A、EDC=180A、TjMax=95℃ |
CPUアンコア設定 | MCLK=UCLK=2,800MHz、FCLK=2,000MHz |
マザーボード | ASUS ROG STRIX X870-F GAMING WIFI [BIOS=v1203] |
メモリ | DDR5-5600 16GB×2 (2ch、46-45-45-90、1.1V) |
システム用SSD | CORSAIR MP600 1TB (NVMe SSD/PCIe 4.0 x4) |
ゲーム用SSD | CFD CSSD-M2B2TPG3VNF 2TB (NVMe SSD/USB4 40Gbps) |
CPUクーラー | ASUS TUF GAMING LC 240 ARGB (ファンスピード=100%) |
電源 | 玄人志向 KRPW-PA1200W/92+ (1,200W/80PLUS Platinum) |
ディスプレイ | 3,840×2,160ドット、60Hz |
OS | Windows 11 Pro 24H2 (build 26100.3775、VBS有効) |
電源プラン | バランス |
計測 | HWiNFO64 Pro v8.24、ラトックシステム RS-BTWATTCH2 |
室温 | 約24℃ |
ベンチマーク結果
ここからは、ベンチマークテストの結果を確認していく。今回実施したベンチマークテストは以下の通り。
- 3DMark
- ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク
- STREET FIGHTER 6 ベンチマークツール
- サイバーパンク2077
- ホグワーツ・レガシー
- フォートナイト
- オーバーウォッチ 2
- Forza Horizon 5
- F1 24
- ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON
- エルデンリング
- モンスターハンターワイルズ
- アサシン クリード シャドウズ
- Microsoft Flight Simulator 2024
- UL Procyon
- Blender Benchmark
- Adobe Camera Raw
3DMark「Speed Way」
3DMarkのDirectX 12 Ultimateテスト「Speed Way」を実行した結果が以下のグラフ。
GeForce RTX 5060 Tiが記録したスコアは「4,090」で、GeForce RTX 5070の「5,796」を約29%下回った。
3DMark「Steel Nomad」
3DMarkのDirectX 12テスト「Steel Nomad」では、GPU負荷の高い通常版Steel Nomadと、より軽量なSteel Nomad Lightを実行した。
高負荷テストのSteel NomadにてGeForce RTX 5060 Tiが記録したスコアは「3,590」で、GeForce RTX 5070の「4,998」を約28%下回った。
負荷の軽いSteel Nomad LightにてGeForce RTX 5060 Tiが記録したスコアは「16,244」で、GeForce RTX 5070の「22,431」を約28%下回った。
3DMark「Port Royal」
3DMarkのDXR(DirectX Raytracing)テスト「Port Royal」を実行した結果が以下のグラフ。
GeForce RTX 5060 Tiが記録したスコアは「10,244」で、GeForce RTX 5070の「14,093」を約27%下回った。
3DMark「Solar Bay」
3DMarkの比較的軽量なレイトレーシングテスト「Solar Bay」を実行した結果が以下のグラフ。
GeForce RTX 5060 Tiが記録したスコアは「73,526」で、GeForce RTX 5070の「100,902」を約27%下回った。
3DMark「Wild Life」
3DMarkのVulanテスト「Wild Life」では、通常のWild Lifeと、より高負荷なWild Life Extremeを実行した。
負荷の軽い通常のWild LifeにてGeForce RTX 5060 Tiが記録したスコアは「86,222」で、GeForce RTX 5070の「125,078」を約31%下回った。
高負荷版のWild Life ExtremeにてGeForce RTX 5060 Tiが記録したスコアは「29,791」で、GeForce RTX 5070の「43,598」を約32%下回った。
3DMark「NVIDIA DLSS feature test」
DLSS性能を計測する「NVIDIA DLSS feature test」 を実行した結果が以下のグラフ。なお、テストの画面解像度は4K/2160p(3,840×2,160ドット)で、DLSS超解像の設定は「Performance」となっている。
DLSSオフ時のGeForce RTX 5060 Tiが記録した平均フレームレートは22fps前後で、DLSS 3の超解像とフレーム生成を利用すると約3.6倍の78.93fpsに増加し、DLSS 4ではフレーム生成「2X」で約3.8倍の83.55fps、「3X」なら約5.2倍の113.46fps、「4X」では約6.4倍の139.39fpsにフレームレートが増加した。
DLSS利用時のフレームレート増加率は、GeForce RTX 5060 TiとGeForce RTX 5070でほぼ同程度となっており、平均フレームレート自体はDLSSオフ時に27~28%、DLSSオン時に28~29%、それぞれGeForce RTX 5060 TiはGeForce RTX 5070を下回っている。
ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク
ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマークでは、描画設定を「最高品質」に設定して、フルHD/1080p~4K/2160pまでの画面解像度をテストした。
GeForce RTX 5060 Tiのスコアは、フルHD/1080pで約29%、WQHD/1440pで約34%、4K/2160pでは約31%、いずれもGeForce RTX 5070を下回っている。
STREET FIGHTER 6 ベンチマークツール
STREET FIGHTER 6 ベンチマークツールでは、グラフィックプリセットを最高の「HIGHEST」に設定して、フルHD/1080p~4K/2160pまでの画面解像度をテストした。
WQHD/1440p以下の解像度では、両GPUとも最大フレームレートを維持しているため差がついていない。4K/2160pではBATTLE HUBで約20%、WORLD TOURで約24%、GeForce RTX 5060 TiがGeForce RTX 5070を下回った。
サイバーパンク2077
サイバーパンク2077では、グラフィックプリセットを最高の「レイトレーシング:オーバードライブ」に設定し、フルHD/1080p~4K/2160pまでの画面解像度でDLSSフレーム生成の設定を変更しながらベンチマークモードを実行した。
GeForce RTX 5060 Tiは、同条件でテストを実行したGeForce RTX 5070をフルHD/1080pで23~24%、WQHD/1440pで25~27%、4K/2160pでは25~29%下回った。
GeForce RTX 5060 Tiにおけるフレーム生成の効果に注目すると、従来のフレーム生成である「2X」の効果がフレーム生成無効時比で176~182%であったのに対し、「3X」は252~260%、「4X」では316~330%となっており、GeForce RTX 5070のフレーム生成と同程度の効果を得られている。
ホグワーツ・レガシー
ホグワーツ・レガシーでは、フルHD/1080p~4K/2160pまでの画面解像度でDLSSフレーム生成の設定を変更しながら平均フレームレートを計測した。なお、フレームレートの計測はCPUボトルネックが生じにくい飼育場で実施している。
GeForce RTX 5060 Tiは、同条件でテストを実行したGeForce RTX 5070をフルHD/1080pで21~23%、WQHD/1440pで23~24%、4K/2160pでは23~26%下回った。
GeForce RTX 5060 Tiにおけるフレーム生成の効果に注目すると、従来のフレーム生成である「2X」の効果がフレーム生成無効時比で168~175%であったのに対し、「3X」は229~247%、「4X」では281~307%となっており、GeForce RTX 5070のフレーム生成と同程度の効果を得られている。
フォートナイト
フォートナイトでは、グラフィックプリセット「最高」をベースに、超解像とNaniteおよびLumenを無効化したアンチエイリアス「TAA」設定と、NaniteとLumen(ハードウェアレイトレーシング)を有効化してDLSS超解像を行なう設定でフレームレートを計測した。
Nanite/Lumen無効時にGeForce RTX 5060 Tiが記録した平均フレームレートは、フルHD/1080pで約29%、WQHD/1440pで約30%、4K/2160pでは約29%、いずれもGeForce RTX 5070を下回った。
Naniteを有効化してLumenを最高品質に設定した条件では、フルHD/1080pで約25%、WQHD/1440pで約24%、4K/2160pでは約26%、GeForce RTX 5060 TiがGeForce RTX 5070を下回った。
オーバーウォッチ 2
オーバーウォッチ 2では、グラフィックプリセットを最高の「エピック」に設定し、フルHD/1080p~4K/2160pまでの画面解像度で平均フレームレートを計測した。テスト時の上限フレームレートは600fpsで、グラフィックスAPIは「DirectX 12」。
GeForce RTX 5060 Tiが記録した平均フレームレートは、GeForce RTX 5070をフルHD/1080pで約30%、WQHD/1440pで約30%、4K/2160pで約32%下回った。
Forza Horizon 5
Forza Horizon 5では、グラフィックプリセットを最高の「エクストリーム」に設定し、フルHD/1080p~4K/2160pまでの画面解像度でベンチマークモードを実行した。
GeForce RTX 5060 Tiが記録した平均フレームレートは、GeForce RTX 5070をフルHD/1080pで約24%、WQHD/1440pで約25%、4K/2160pで約23%下回った。
F1 24
F1 24では、グラフィックプリセットを最高の「超高」、DLSS超解像とフレーム生成を有効に設定し、フルHD/1080p~4K/2160pまでの画面解像度でベンチマークモードを実行した。
GeForce RTX 5060 Tiが記録した平均フレームレートは、GeForce RTX 5070をフルHD/1080pで約26%、WQHD/1440pで約27%、4K/2160pで約26%下回った。
ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON
ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICONでは、グラフィックプリセットを「最高」に設定し、フルHD/1080p~4K/2160pまでの画面解像度で平均フレームレートを計測した。テスト時の上限フレームレートは120fps。
WQHD/1440p以下の解像度では両GPUともに上限フレームレートをほぼ維持できている一方、4K/2160pでは平均72.6fpsを記録したGeForce RTX 5060 Tiが、平均99.7fpsのGeForce RTX 5070を約27%下回っている。
エルデンリング
エルデンリングでは、グラフィックプリセットを「最高」に設定し、レイトレーシングを「無効」または「最高」に設定した場合の平均フレームレートを、フルHD/1080p~4K/2160pまでの画面解像度で計測した。テスト時の上限フレームレートは60fps。
レイトレーシングを「最高」に設定した条件においてGeForce RTX 5060 Tiが記録した平均フレームレートは、GeForce RTX 5070をフルHD/1080pで約6%、WQHD/1440pで約21%、4K/2160pで約19%下回った。
レイトレーシング「無効」時は、WQHD/1440p以下の解像度で両GPUともに上限フレームレートをほぼ維持できている一方、4K/2160pでは平均56.0fpsを記録したGeForce RTX 5060 Tiが、上限の60fpsをほぼ維持したGeForce RTX 5070を約7%下回っている。
モンスターハンターワイルズ
モンスターハンターワイルズでは、グラフィックプリセットを「ウルトラ」、レイトレーシングを「高」、超解像を「DLSS(クオリティ)」、フレーム生成を「オン」に設定し、フルHD/1080p~4K/2160pまでの画面解像度でフレームレートを計測した。なお、DLCの高解像度テクスチャパックは適用していない。
GeForce RTX 5060 Tiが記録した平均フレームレートは、GeForce RTX 5070をフルHD/1080pで約24%、WQHD/1440pで約26%、4K/2160pで約26%下回った。
アサシン クリード シャドウズ
アサシン クリード シャドウズでは、グラフィックスプリセットを「最高」、レイトレーシングを「全体的に拡散+反射」、超解像とフレーム生成を「DLSS」に設定し、フルHD/1080p~4K/2160pまでの画面解像度でテストを実行した。
GeForce RTX 5060 Tiが記録した平均フレームレートは、GeForce RTX 5070をフルHD/1080pで約23%、WQHD/1440pで約24%、4K/2160pで約26%下回った。
Microsoft Flight Simulator 2024
Microsoft Flight Simulator 2024では、グラフィックスプリセットを「ウルトラ」、アンチエイリアスを「DLSS」、フレーム生成を有効に設定し、フルHD/1080p~4K/2160pまでの画面解像度で平均フレームレートを計測した。
GeForce RTX 5060 Tiが記録した平均フレームレートは、GeForce RTX 5070をフルHD/1080pで約17%、WQHD/1440pで約21%、4K/2160pで約35%下回った。
UL Procyon「AI Computer Vision Benchmark」
UL Procyonの「AI Computer Vision Benchmark」では、Windows MLとTensorRTでfloat16演算とInteger演算を実行した際のスコアを計測した。
float16演算でGeForce RTX 5060 Tiが記録したスコアは、TensorRT利用時に約25%、Windows ML利用時に約18%、それぞれGeForce RTX 5070を下回った。
Integer演算でGeForce RTX 5060 Tiが記録したスコアは、TensorRT利用時に約25%、Windows ML利用時に約21%、それぞれGeForce RTX 5070を下回った。
UL Procyon「AI Image Generation Benchmark – Stable Diffusion 1.5」
画像生成AIでのパフォーマンスを計測するUL Procyon「AI Image Generation Benchmark」で、512×512ピクセルの画像を生成する「Stable Diffusion 1.5 (FP16)」を実行した結果が以下のグラフ。
GeForce RTX 5060 Tiが記録したスコアは、TensorRT利用時に約28%、ONNX Runtime利用時に約28%、それぞれGeForce RTX 5070を下回った。
UL Procyon「AI Image Generation Benchmark – Stable Diffusion 1.5」
画像生成AIでのパフォーマンスを計測するUL Procyon「AI Image Generation Benchmark」で、1,024×1,024ピクセルの画像を生成する「Stable Diffusion XL (FP16)」を実行した結果が以下のグラフ。
GeForce RTX 5060 Tiが記録したスコアは、TensorRT利用時に約25%、ONNX Runtime利用時に約21%、それぞれGeForce RTX 5070を下回った。
UL Procyon「AI Image Generation Benchmark – FLUX.1」
NVIDIA提供のUL Procyon「AI Image Generation Benchmark – FLUX.1」では、GeForce RTX 50シリーズ対応のTensorRTを利用して画像生成AI「FLUX.1」を実行し、FP8演算またはFP4演算での画像生成速度を計測した。
FP8演算ではVRAM使用量が12GBを超過することが影響してか、GeForce RTX 5070ではエラーが発生してテストを完走することができなかったが、16GBのVRAMを備えるGeForce RTX 5060 Tiは画像1枚当たり28.902秒で画像を生成することができた。
FP4演算ではVRAM使用量が減少することもあり、GeForce RTX 5070も問題なくテストを完走している。その結果、画像1枚当たりの生成時間が15.677秒だったGeForce RTX 5060 Tiは、13.207秒のGeForce RTX 5070の生成速度を約16%下回った。
UL Procyon「AI Text Generation Benchmark」
UL Procyonの「AI Text Generation Benchmark」は、LLMを用いたテキスト生成のパフォーマンスを計測するテスト。
GeForce RTX 5060 Tiが記録したスコアは、GeForce RTX 5070をPHI 3.5で約20%、MISTRAL 7Bで約23%、LLAMA 3.1で約24%下回った一方で、12GBではVRAM容量が不足気味なLLAMA 2ではGeForce RTX 5070を約3%上回った。
UL Procyon「Photo Editing Benchmark」
UL Procyonの「Photo Editing Benchmark」は、Adobeの画像編集ソフト「Photoshop」と「Lightroom Classic」でのパフォーマンスを計測するテスト。
GeForce RTX 5060 Tiが記録したスコアは、総合スコア、レタッチ、バッチ処理のすべてでGeForce RTX 5070を約2%下回った。
Blender Benchmark
3DCGソフト「Blender」の公式ベンチマークソフトであるBlender Benchmarkでは、3つのシーンのレンダリング速度を計測した。テストに使用したBlenderのバージョンはv4.4.0。
GeForce RTX 5060 Tiのレンダリング速度は、GeForce RTX 5070をmonsterで約30%、junkshopで約33%、classroomで約28%下回った。
システム消費電力と電力効率
ワットチェッカーを使ってシステムの消費電力を測定し、アイドル時の最小消費電力と、ベンチマーク実行中の平均消費電力および最大消費電力をグラフ化した。
GeForce RTX 5060 Tiのアイドル時最小消費電力は77.4Wで、GeForce RTX 5070の82.6Wより5Wほど低かった。
一方、ベンチマークテスト実行中にGeForce RTX 5060 Tiが記録した平均消費電力は206.9~273.4Wで、260.8~356.5WだったGeForce RTX 5070より53.9~87.2W低い平均消費電力となっている。
システムの平均消費電力でベンチマークスコアを割ることによって求めたワットパフォーマンスを、GeForce RTX 5070を基準に指数化したものが以下のグラフ。
GeForce RTX 5060 TiのワットパフォーマンスはGeForce RTX 5070比で88~96%となっており、今回消費電力を測定したすべてのテストでGeForce RTX 5070を下回った。システム消費電力でGeForce RTX 5070より明らかに省電力だったGeForce RTX 5060 Tiだが、それ以上に大きな性能差がついていたことがこの結果からは見て取れる。
負荷テスト実行中のモニタリングデータ
モニタリングソフトのHWiNFO64 Proを使用して、3DMarkのSteel Nomad Stress Test実行中のモニタリングデータを取得した結果が以下のグラフ。
テスト中のGeForce RTX 5060 Tiは、電力リミットの上限に近い平均175.8W(最大180.5W)を消費しながら動作しており、この時のGPU温度は平均63.9℃(最大66.6℃)、VRAM温度は平均69.1℃(最大70.0℃)で、GPUクロックが平均2,738MHz(最大2,775MHz)、VRAMクロックは平均2,332MHz(最大2,334MHz)だった。
大容量VRAMを求めるユーザーのエントリーモデルになり得る16GB版GeForce RTX 5060 Ti
GeForce RTX 5060 Tiは、特にGPU負荷の高いゲームやテストで上位モデルのGeForce RTX 5070を2~3割下回っていた。そのGeForce RTX 5070が発売時のテストでGeForce RTX 4070 SUPERと拮抗していたことを考えると、従来モデルのGeForce RTX 4060 TiからGPU性能の大幅な向上は期待できない。
一方で、Blackwellアーキテクチャの新機軸であるDLSS 4やFP4演算精度が利用可能であることに加え、上位モデルのGeForce RTX 5070を上回る16GBの大容量VRAMを429ドルで実現している点は16GB版GeForce RTX 5060 Tiの強みだ。実際、画像生成やテキスト生成ではメモリ不足で性能を発揮できないGeForce RTX 5070を逆転する結果も残している。
これまでに発売されたGeForce RTX 50シリーズのMSRPと国内価格は少なからず乖離しているため過度な期待はできないが、16GB版のGeForce RTX 5060 Tiが8万円前後で購入できるようであれば、大容量VRAMを求めるクリエイターや生成AIユーザーにとってのエントリーモデルとして人気を博する可能性はありそうだ。
待望の新ミドルレンジGPUは買いか?「GeForce RTX 5060 Ti」を販売開始と同時にライブ解説【4月16日(水)22時配信】
多くのユーザーから支持され、今でも高い人気を誇るミドルレンジGPUのGeForce RTX 4060 Ti。ついに同GPUの後継モデル「GeForce RTX 5060 Ti」が4月16日(水)22時に発売されます。
この日時にあわせて、GeForce RTX 5060 Tiの解説ライブを配信します。解説はもちろん“KTU”加藤勝明さん。そしてMCは“改造バカ”高橋敏也さん。
もはや多くは語りません。詳しくは配信にてご確認ください。