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¥899 (2025年5月5日 13:08 GMT +09:00 時点 - 詳細はこちら価格および発送可能時期は表示された日付/時刻の時点のものであり、変更される場合があります。本商品の購入においては、購入の時点で当該の Amazon サイトに表示されている価格および発送可能時期の情報が適用されます。)
マウスコンピューターのゲーミングブランド「G TUNE」から、ロマンあふれるゲーミングノート「G TUNE H6-I9G90BK-C」が登場した。Core Ultra 9 275HXとGeForce RTX 5090 Laptop GPUというノートPC最上位クラスの組み合わせを、なんと「 外付け水冷BOX 」で冷やすというもの。強烈な冷却力と420Wの大出力ACアダプタでハイエンドパーツの性能を余すことなく引き出せるようになっている。早速レビューをお届けしよう。
上位CPU/GPUを外付け水冷ユニットで強力に冷やす
「G TUNE H6-I9G90BK-C」はマウスコンピューターの16型ゲーミングノートだ。上位CPU/GPUを搭載するハイエンド仕様で、最大の特徴は水冷/空冷の動作に対応したハイブリッド冷却システムを採用していること。
水冷での冷却には専用の外付け水冷BOXを使用。精製水をノートPCと水冷BOX内部のパイプで循環させて、主にCPUとGPUを冷却する。CPU/GPUの熱で暖められた精製水を水冷BOXのファンで冷却して循環させるという仕組みだ。
これによって空冷時よりもCPU/GPU温度が大幅に下がり、動作音も小さくなるという。ハイエンド仕様のゲーミングノートPCはどうしても発熱が大きくなるので、冷却のためのファンの音も大きくなりがちだ。それに温度が高くなれば、安全のために性能を下げる保護機能も働くことになる。
強力な冷却によって高い性能を安定かつ静かに運用できる……水冷BOXは究極の解決策と言えるだろう。もちろん、空冷でも運用できるのでノートPC本来の持ち運びやすさも損なわれない。状況によって使い分けられるのはよいところだ。
CPU
CPUにはIntelのノートPC向けでは最新世代の「Core Ultra 9 275HX」を搭載。HXシリーズはパフォーマンス重視型で、性能重視のPコアを8基、効率重視のEコアを16基で合計24コア24スレッドというメニーコア仕様だ。
最大5.4GHzと動作クロックも高いが、PBP(Processor Base Power)は55W、MTP(Maximum Turbo Power)は160Wと消費電力も大きめ。デスクトップ向けのCore Ultra 9 285Kと同じダイが使われており、ノートPCとしては最上位クラスの性能を持つ。対応メモリはDDR5-6400/LPDDR5x-8400で、本機はDDR5-6400が32GB(16GB×2)搭載されている。最大64GBまで搭載が可能だ。
なお、AI特化型プロセッサのNPUも内蔵されているが、13.1TOPSと低いので「Copilot+ PC」の要件(40TOPS)は満たしていない。高速なAI処理は外部GPUが担うことになる。
GPU
ゲーミングノートの心臓部と言えるGPUは、NVIDIAの最新世代でノート向け最上位の「GeForce RTX 5090 Laptop GPU」を搭載。AI性能は1,824TOPS、CUDAコアは10,496基、ビデオメモリはGDDR7 24GBとノートPC向けのGPUとは思えないモンスター仕様だ。前世代の最上GPU「GeForce RTX 4090 Laptop GPU」が686TOPS、CUDA9,728基、GDDR6 16GBなのでいかに強烈か分かるというもの。
そのAI性能を生かし、1フレームから最大3フレームもAIによって作り出すマルチフレーム生成を可能にした「DLSS 4」に対応しているのも大きな特徴だ。なお、GeForce RTX 5090 Laptop GPUはノートPCの設計に合わせてカード電力を80~150Wで調整できるようになっているが、本機は175Wに設定されていた。性能を存分に生かせる仕様だ。
水冷BOXの装着は意外なほどお手軽
ここからは水冷BOXの装着方法について触れておこう。
まず、水冷チューブでノートPC本体と水冷BOXを接続する。そして、水冷BOX上部のカバーを外して付属する工業用の精製水を側面にあるラインまで入れる。カバーを閉じて、水冷BOXにACアダプタを接続。水冷BOXとノートPC本体は専用のDC to DCケーブルを接続する。水冷BOXを経由してノートPCに電気を送る形だ。
水冷BOXの電源ボタンを約5秒押すとランプが紫色になって循環モードになる。精製水を循環させて冷却するための準備と言える動作だ。そして、ノートPCと水冷BOXの電源を入れて、Bluetoothが有効になっていることを確認。最後に「Mouse Control Center」のアプリの「水冷BOXセッティング」を開き、「Connected」と表示されていれば完了だ。
なお、水冷BOXにもLEDが内蔵されており、ライティング制御も可能になっているほか、ファンの回転数も変更可能だ。
Core Ultra 9 275HXとRTX 5090のパワーを引き出す
ここからは気になるベンチマークテストに移ろう。「Mouse Control Center」アプリで動作モードはパフォーマンスに設定、水冷BOXのファン回転数はデフォルトの60%、GPUの動作はRTX 5090だけで動かす「ディスクリートGPU」モードにした。
まずは、CGレンダリングでCPUパワーを測定する「Cinebench 2024」、定番3Dベンチマークの「3DMark」を実行する。
Cinebench 2024
Cinebench 2024のMulti Core、Single CoreのスコアともCore Ultra 9 275HXとして高いスコアを記録している。デスクトップPCを含めても上位クラスと言えるスコアで、CPU負荷の高いクリエイティブワークにも十分対応が可能だ。
3DMark
3DMarkでは、DirectX 12ベースのSteel Nomadとレイトレーシング処理も含まれるSpeed Wayでアベレージを超えるスコアを記録。CPU、GPUともしっかり性能を引き出せている。
ゲーム
実ゲームはどうだろうか。ネイティブ解像度である2,560×1,600ドットと1,920×1,200ドットの2パターンで測定した。画質は基本的に最高。アップスケーラーやフレーム生成に対応しているタイトルはそれぞれ適用している。
サイバーパンク2077とアサシン クリード シャドウズは描画負荷が非常に高いレイトレーシング処理が入っているが、それでも最高画質かつ2,560×1,600ドットで平均180fps以上を記録。基本性能の高さおよびマルチフレーム生成の威力が見える結果だ。
話題のフランス産RPGであるClair Obscur: Expedition 33は、DLSSには対応するがフレーム生成には非対応のゲーム。それでも2,560×1,600ドットで平均85.1fpsを達成。超重量級のゲームでも安心して最高画質でプレイできるパワーを持っている。
水冷BOXによる強烈な冷却力と優れた静音性
420Wの大出力ACアダプタと水冷BOXによってハイエンドCPU/GPUの性能をキッチリと引き出しているが、冷却力や動作音も気になるところ。
そこで、サイバーパンク2077を10分間動作させたときの動作音を正面、右側面、背面のそれぞれ10cmの位置に騒音計を置いて測定、サーモグラフィーでキーボード全体の温度を水冷と空冷の両方で測定してみた。
水冷BOX使用時はキーボード周辺もほんのり温かいレベルで動作音も確かに聞こえるがあまり気にならないレベル。スピーカーでのゲームプレイも全然できる程度の動作音だ。ちなみに水冷BOXのファンは正面で44.2dB、右側面で46.4dBとすごく静かではないが、ノートPC本体と同じくあまり気にならないレベルと言える。
その一方で空冷になるとキーボード周辺の温度は約10℃上がり、動作音もかなり大きいと感じるレベルまでアップする。冷却面だけではなく、動作音も大きな差があるのがポイントだ。
最後にゲームプレイ中の温度をチェックしておこう。サイバーパンク2077を10分間プレイしたときのCPUとGPUの温度推移を「HWiNFO Pro」で測定している。CPUが「CPU Package」、GPUが「GPU Temperature」の値だ。
水冷時はCPUが平均60.5℃、GPUが平均56.8℃、空冷時はCPUが平均85.6℃、GPUが平均80.2℃と大きな差になっている。水冷BOXの冷却力の高さがよく分かる結果だ。水冷なら長時間運用の安定感が高まると言ってよいだろう。
ノートPC最上位クラスの性能を水冷BOXでしっかり冷やす
ハイエンド仕様のゲーミングノートPCは、冷却力と動作音が大きな課題になる。最近では、そのバランスをうまく取る製品も増えているが、それを踏まえても本機の水冷BOXは非常に優秀だ。ノートPCとして最上位クラスのCPUとGPUをフル稼働させてもしっかり冷えて、動作音も気にならないレベルまで抑え込んでいる。
420WのACアダプタで性能もバッチリ引き出しており、水冷BOXがあってもデスクトップPCよりは場所を取らないことを考えるとわずかな設置スペースで高い性能を求めている人には魅力的に映るのではないだろうか。空冷でも運用できるので、持ち運びが可能と柔軟性が高いのもナイスだ。
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