Googleは、Gmailの「スマートリプライ」に新たな進化を加えました。
その名も「Personalized Smart Replies(パーソナライズド・スマートリプライ)」。
この新機能では、GoogleのAI「Gemini」があなたのGmailやGoogleドライブ内のデータを活用して、あなたの口調や書き方に近い文体でメールの返信文を自動生成してくれます。
これまでのスマート返信は「Thanks!」や「Sounds good!」など、短くて画一的な定型文が中心でしたが、この新機能では文脈に応じた、より自然で“あなたらしい”返信が可能になります。
どんなふうに使えるの?
GoogleのCEOサンダー・ピチャイ氏が登壇中に紹介したのが、「旅行の計画」に関するシーン。
たとえば、友人から「今度の旅行、どこに泊まって、いつドライブする? おすすめのレストランある?」といったメールが届いたとします。
これまでは、ホテルの予約情報やGoogleマップの履歴、写真などを自分で探して、文章にまとめて返信する必要がありました。
でも、Personalized Smart Repliesを使えば……
- Gmail内のホテル予約メール
- Google Driveのドライブ計画やメモ
- Googleフォトやマップの訪問履歴
などの情報をAIが自動で集め、あなたらしい文章で返信メールを作成してくれるのです。
提供開始時期と注意点
Google Workspace製品担当VP、ブレイク・バーンズ氏によると……
- まずは英語版のみ
- ウェブ・Android・iOSで利用可能
- 2025年7月にGoogle Labsでアルファ版開始
- 一般公開は2025年Q3(7〜9月)予定
- しばらくは有料プランのユーザー限定
将来的にはすべてのGmailユーザーが使えるようにする予定とのことですが、具体的な時期は未定です。
個人データの取り扱いには注意
この機能を使うには、GmailやGoogle Driveなどの個人的な情報へのアクセスを許可する必要があります。
また、AIによる自動生成には「ハルシネーション」(事実と異なる内容)のリスクもあるため、返信前に必ず内容を確認することが推奨されます。
Gmailがあなたの分身になってくれるような時代が、すぐそこまで来ています。
今後、日本語対応が発表たら、日本のビジネスメールや日常的なやり取りにも大きな影響を与えるでしょう。
まずはどんな文章を「あなたらしい」とAIが判断するのか、ちょっと試してみたくなりますね。

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編集部の感想:
Gmailの新機能「パーソナライズド・スマートリプライ」は、AIが個人の口調に合わせた返信を自動生成する点が革新的です。この技術が普及すれば、メールのやり取りが格段に効率的になるでしょう。個人データの取り扱いには注意が必要ですが、今後の展開に期待が高まります。
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