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かつては坂本龍一を、最近では宇多田ヒカルの最新アルバム『SF』の収録曲「Electricity」のリミックスも手がけ、ビョーク、ザ・ウィークエンドら錚々たるアーティストたちとコラボレーションをしてきたアルカ。昨年は、SONICMANIAに出演するなどここ日本においても大きな支持を得る中、宇多田ヒカルがサプライズ出演したコーチェラのステージで披露され、話題になっていた2曲のミュージック・ビデオが公開に。
「Puta」は、千葉雄喜の「パンパンなフロア」や「Jameson Ginger」のビデオも担当したStillzが、「Sola」は、ナイキに起用されたトラヴィス・スコットのヴィジュアルや、ロザリアの「MOTOMAMI」のビデオも手掛けるDaniel Sannwaldがミュージック・ビデオの監督を務めています。
「Puta」は2月にArcaのSNSで予告され、4月13日のコーチェラ第1週目のセットで初披露された楽曲。力強くも遊び心に満ちた自信を讃えるような同曲は、聴く人を元気づけ、刺激し、高揚させる力を持ちます。一方「Sola」は、まるで天上のきらめきのようなラヴ・ソングとして展開。アルカが新たに発表したダブルシングル「Puta / Sola」は、それぞれが独自の音の世界を持ちながらも対となる存在として同時にリリースされました。これは、境界にある力の補完関係、アンドロジニー(両性具有)の美しさ、そして男性性と女性性のエネルギーがひとりの中で調和しうるという統合の象徴。二元論的な思考に対するひとつの提案でもあり、光と影の間にあるスペクトラムをまたぐ量子的な絡み合い、そしてより繊細なニュアンス、キンバリー・クレンショーが提唱したインターセクショナリティ(交差性)、未来志向を呼びかけるものです。 アルカはこの2曲について「『Puta』と『Sola』は、何年もかけて完成させてきた曲。作詞、レコーディング、プロデュース、ミックスまで自分でじっくりと時間をかけて制作したことが、この音楽を完璧に仕上げるうえでとても重要でした。この2曲をとても誇りに思っていますし、ダニエル・サンウォールドとスティルズは本当に天才で、ミュージック・ビデオも驚くほど素晴らしいものになりました。歌詞のテーマは、「Puta」ではダンスフロアでの贅沢な官能性を、『Sola』では優しさと愛のもろさを描いています。私の仲間である“ミュータント”たちにとって、この曲たちが喜びと癒し、そして自信をもたらしてくれることを願っています」と語っています。
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編集部の感想:
アルカがコーチェラ2025で披露した「Puta」と「Sola」のミュージックビデオ公開は、彼のアーティストとしての進化を感じさせる素晴らしい瞬間です。特に「Puta」の力強さと「Sola」の優しさが対比を成し、音楽の可能性を広げています。この作品が多くの人に喜びと癒しをもたらすことを願います。
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