はじめに
家の車をVOLVO XC60からフォルクスワーゲン ゴルフ(VW Golf 8.5 R-Line eTSI)に乗り換えました。

このエントリではなぜ乗り換えたのか、乗り換えてみてどうだったのか、といったお話を書いてみようと思います。
【もくじ】
- はじめに
- なんで乗り換えたの?
- 初めて行く場所がちょっと怖い
- 都会の古い駐車場が止めづらい、降りづらい
- 停められる駐車場が限定される
- つまり:ラストワンマイルがつらい
- 大きすぎるがゆえに息子に貸し出せない
- ライフスタイルの変化=家族で遠出しなくなった
- その他細々した不満
- 決定的だったのはディーラーの対応の悪さ!!
- なんでゴルフにしたの?
- ヴァリアントではなくハッチバックにした理由
- 実際に乗ってみてどう?
- ゴルフは運転が楽しい!
- 大丈夫、いつでも止まるよ、曲がるよ!(by ゴルフ)
- VOLVOに負けてるところ?
- まとめ
なんで乗り換えたの?
理由はいろいろあります。
VOLVO XC60、基本的にとってもいいクルマだと思うんですが、ちょっとでかすぎたかもしれません。

ちなみに、VOLVO XC60のサイズと車重、最小回転半径はこんな感じ。
- 全長 4.7m
- 全幅 1.9m
- 全高 1.7m
- 車重 1.9t
- 最小回転半径 5.7m
僕が住んでるのは兵庫県西脇市という田舎なので、基本的に大きなクルマでも困らない、てか、むしろ大きい方が快適であることが大半なのですが、それでも「常に」ではないんですよね。
初めて行く場所がちょっと怖い
田舎でもせま〜い道は結構あります(もちろん都会も)。
とくに、初めて行く場所だったりすると、ナビで案内される道がめちゃくちゃ狭い路地で、VOLVOだと「頼むから今は対向車、来ないで!!」と祈りながら運転する、みたいなことがときどきありました。
都会の古い駐車場が止めづらい、降りづらい
また、大阪や神戸に買い物に行くときも、高速道路をぶーんと走っている間はいいのですが、問題は目的地に着いて駐車するときです。
都会の古い駐車場は5ナンバーサイズのクルマを前提としているせいか、「こんな狭いところ、擦らずに入れられるかな……😰」って思うぐらい、狭くて枠に入れにくいケースがよくあります。
あまりにも狭いときは、同乗している妻に「ちょっとクルマから降りて、隣にぶつからないか見といて」とお願いすることもありました。(本当に狭い駐車場では360°カメラも信頼できない)
なんとか狭い枠に止めたとしても、今度は隣のクルマとわずかな隙間しかなくて、ドアをぶつけないように細心の注意を払いながら、ゆ〜っくりクルマから降りなきゃいけないことも多々ありました。
停められる駐車場が限定される
遠出する際にakippaみたいな駐車場予約サービスで事前に駐車場を予約しようと思ったときも、目的地近辺の駐車場がどこも「大型SUVお断り」だったりして、予約を諦めざるを得なかった、みたいなことも結構あります。
つまり:ラストワンマイルがつらい
そんな感じで、クルマで移動するときの90%は快適でも、ラストワンマイル(=目的地付近の道路事情や駐車場問題)で、たまにめちゃくちゃ苦労する、ということがプチストレスでした。

また、この他にも、いくつか問題がありました。
大きすぎるがゆえに息子に貸し出せない
最近息子が免許を取ったのですが、上に挙げたようなリスクがあるために、気軽に「乗っていっていいよ」と言えない問題もありました。
僕も妻も基本的に「クルマはどんどん乗って経験値を貯めていけ」と考えているのですが、それでもこれだけ大きいと「ちょっとさすがに……」と思ってしまいますし、息子本人もわざわざ自分から乗ろうとはしませんでした。
ライフスタイルの変化=家族で遠出しなくなった
子どもが生まれてからは、「子どもと一緒に出かけやすいクルマかどうか」がクルマ選びのひとつの基準でした。
それゆえ、ある程度のサイズがあることが条件になります。
ですが、今や息子は大学生、娘も高校生になり、家族4人で一緒に出かけることがほとんどなくなりました。
4人で移動するときといったら、せいぜい近くのスシローに食べに行くときぐらいですね。
大半が僕か妻 or 僕と妻の1〜2名乗車なので、「1〜2名が移動するのに、この大きな図体のクルマで移動するのはちょっと無駄ではないか?」と思うようになってきました。
その他細々した不満
そこまで大きな不満ではないですが、燃費や洗車についても困りごとがありました。
- 燃費があまりよくない
- 一般道で12〜14km/l、高速で16〜18km/lぐらい
- 大きくて重いSUVにしてはいい方だが、ハイオクということもあり、満タンにするとガソリン代が1万円を超える
- 洗車が大変
- 背が高くて大きいので、洗車がなかなかの大仕事
- 最後の方は自分で洗車するのは諦めて機械洗車に頼りがちだった

と、VOLVO XC60に関しては、このようにいろいろと「実際に乗ってみてわかった、大すぎるクルマの問題点」がありました。
・・・なんですが。
実は「だから乗り換えることにした」、わけではありません。(あれ?)
ここに挙げた困りごとは、実はどれも困ってはいたものの、まだ我慢できるものばかりでした。
じゃあなんで乗り換えたのかというと……
決定的だったのはディーラーの対応の悪さ!!
そう、ディーラーの対応の悪さです。
VOLVOを購入した当初から、営業担当の人がどうも信頼が置けなくて、すぐに別の担当に代わってもらいました。
ですが、その担当者も数ヶ月後に退職してしまい、また別の担当者になりました。
ただ、この人もかなりイマイチで……。
やりとりするのは年数回なので、しばらく目をつぶってお付き合いしていたのですが、先日「いい加減にしてくれ!」と思うようないざこざが発生して、「もうこんなディーラーはイヤだ!」と完全に嫌気が差してしまいました。
また、担当者の問題だけでなく、お店そのもののサービスの質も年々低下していました。
それなりの高級ブランドであるはずなのに、目に見えてわかるようなコストダウンをされるのは、ユーザーから見て印象が非常に悪いです。(儲かってないんですかね?)
点検でディーラーを訪れるたびに「なーんか気分がよくないんだよなあ……」と思うことが続いていたところに、先日の担当者とのいざこざが勃発したため、これを機に妻と二人で「もうVOLVOはやめよう!(大きすぎるのも悩みの種だったし)」と、乗り換えを決断したのでした。
※注:僕が利用していたディーラーがたまたま最悪だっただけで、VOLVO全体が必ずしも悪いわけではないと思います。

そこで、VOLVOをやめて次に乗ろうと思ったのが、フォルクスワーゲン ゴルフです。
なんでゴルフにしたの?
VOLVOをやめようと思った一番の理由がディーラーの問題だったのと同様、ゴルフを選んだ一番の理由もディーラーです。
実はVOLVOの前はフォルクスワーゲンに3台続けて乗っていました。
ゴルフヴァリアント (2012-2014)

パサートヴァリアント (2014-2019)

アルテオン (2019-2022)

このうちの2台、パサートヴァリアントとアルテオンのときに担当してももらった営業担当さんがとてもいい人だったので、「この人なら絶対に間違いない!」と、安心と信頼を最重視して再びフォルクスワーゲン(の営業担当さん)に戻ることにしたのでした。

また、前述のとおり、もともとゴルフヴァリアント(ゴルフのワゴンタイプ)に乗っていて、自分の経験上「ゴルフは軽快でよく走る」というイメージを持っていました。
そして、サイズ的にも大きすぎず、小さすぎずで、今のニーズにぴったりだと思ったので、ゴルフを選びました。
ヴァリアントではなくハッチバックにした理由
ちなみにゴルフは、ふつうのゴルフ(ハッチバックタイプ)とヴァリアントの2タイプがあります。

以前はヴァリアントに乗っていたんですが、今回はハッチバックを選びました。
理由は以下の通りです。
- 息子が運転するならハッチバックの方が小さくて運転しやすそう
- ハッチバックの方がいかにもゴルフらしくてカッコいい
- 妻と2人で買い物や旅行に行くならハッチバックで十分
あとは、ここ最近、乗り換えるたびにどんどんクルマを大きくしてきたので、このタイミングで逆にぐっと小さくしてみて、困るのか、それとも困らないのかを確かめてみたかった、という理由もあったりします。

実際に乗ってみてどう?
納車されてまだ1ヶ月ぐらいですが、とっても良いです!
でかくて重いクルマと、小さくて軽いクルマの違いをいたるところで感じます。
具体的にはこんな感じです。
- 大きすぎないので運転がラク。とっても気楽
- すごく小回りが利く
- 近所のスーパーへ買い物に行くときもさっと乗りやすい
- 燃費がいい。一般道で16〜18km/l、高速で20km/l以上走る
ちなみにサイズや車重はこれぐらい変わりました。
- 全長 4.3m (40cm短い)
- 全幅 1.8m (10cm小さい)
- 全高 1.5m (20cm低い)
- 車重 1.4t (500kg軽い)
- 最小回転半径 5.1m (60cm小さい)
これだけサイズや重さが変わると、だいぶん体感上の運転のしやすさが変わってきますね。
また、WLTCモードの燃費も12.1km/lから18.7km/lにアップしました。

ゴルフは運転が楽しい!
あと、運転がめっちゃ楽しくなりました。
VOLVO XC60はSUVなので、車高が高くて重いんですよね。
車高が高くて重たいと、どうしても「慣性の法則」を意識してしまいます。
具体的にいうと、
「このスピードであのカーブを曲がったら外に膨らんでしまいそうだな」
とか、
「ここで右車線に出て追い越したいけど、一度加速したらブレーキを強く踏まないと止まらないから、追い抜いた瞬間にあの信号が赤に変わったら嫌だな」
みたいなことを常に頭の片隅で意識してる感じ。
一方、ゴルフは車高が低くて軽いので、めちゃくちゃ安定感があって、「加速する・止まる・曲がる」が思い通りにコントロールできます。
たとえば、「このカーブを、これぐらいのスピードで、こんなラインで曲がりたい」と思ったら、ほぼイメージ通りに曲がることができます。
そして、車体が軽くてブレーキがよく利くので、VOLVOほど加速する・しないに気を遣わなくて済みます。
大丈夫、いつでも止まるよ、曲がるよ!(by ゴルフ)
高速道路でも、「前のクルマを追い越そうかな」と思ってアクセルを踏めば、そのまますーっと加速してくれます。
アウトバーンがある国=ドイツ生まれのクルマなので、高速道路の走行性能はやはり素晴らしいですね。
ゴルフを運転していると、クルマが自分に向かって「いつでも止まるよ、曲がるよ、大丈夫だから安心して!」と話しかけてくるような、そんな感覚になります(もちろん、安全運転することが大前提ですが)。
こういうフィーリングはカタログ上のスペックに現れない部分なので、「乗ったことがない人は、ぜひ一度乗ってみて!」と言いたいですね。
VOLVOに負けてるところ?
あえてVOLVOに負けてるところを挙げるならこんな感じでしょうか。
- 荒れた路面を走ると少しうるさい
- 乗り心地が少々硬い
- 車内の高級感は控えめ
- 後席の広さは必要最小限
- 電動シートではない*1
- リアゲートが電動式でない*2
とはいえ、このへんはどれも購入前からわかっていたことなので、あまり気にしていません。
それよりも今回は「大きすぎないこと」と「安心できるディーラーであること」の方が重要だったので、全然OKです!

まとめ
というわけで、今回は家のクルマをVOLVO XC60からフォルクスワーゲン ゴルフに乗り換えたよ、という話を書いてみました。
YouTubeのレビュー動画とかを見てると、ゴルフ8やゴルフ8.5を酷評してる人をたまに見かけます。
僕も実際に試乗してみるまでは「そんなにひどいの?」と心配していましたが、実際に乗ってみると全然そんなことはありませんでした!
よく走るし、運転支援機能等の先進装備は一通り付いてるし、「なんでそこまで酷評するん?」と不思議に思ったぐらいです。
もしコンパクトでよく走る車を探している人がいたら、ぜひフォルクスワーゲン ゴルフに試乗してみてください!

VW ゴルフ CHRONICLE vol.1
Amazon
*1:ディーゼルエンジンモデルなら電動シートオプションもあります
*2:ヴァリアントなら電動式もあります
Views: 0
