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概要
この記事は、企業の財務分析の重要性と方法について解説しており、特に比較を通じて企業の現状を把握する手法を強調しています。財務分析は企業の健康状態や成績を理解するために必要不可欠であり、効果的に行うためのツールや方法も紹介されています。
要約の箇条書き
- 財務分析は企業の健康状態や経営成績をチェックする方法。
- 例えとして病院での診断結果に喩えられている。
- 定期的な財務分析が問題点や強みを明らかにする。
- 重要なポイントは「比較」で、特に以下の2つが必要:
- 時系列による比較:過去の決算と比較して現状を把握する。
- 類似企業との比較:業界内での位置付けを示す。
- 「経営自己診断システム」が類似企業との比較に便利な無料ツールとして紹介。
- 財務分析が経営支援の出発点であり、企業の現状把握には欠かせない。
- 今後は、分かったことを基にした今後の展望についても触れる予定。
上記例と同じように、定期的(最低でも1年に1回)に財務分析を行うと、「当社の問題はこういった点があるんだ」「気づかなかったけど、こういった点は他社より良いんだ」などと、企業の問題点や強みに気づくことができます。
※もっと詳しく財務分析の内容について知りたい方は、私の拙い説明よりも、様々なインターネット記事で検索いただいて、調べていただければ嬉しいです。以下に、参考記事を添付します。
財務分析のポイント
財務分析を行う上で、大事なポイントは”比較”です。
さらに言うと「①時系列による比較」「②類似企業との比較」といった2つの切り口で比較することが重要です。
①時系列による比較
例えば2025年3月期の決算状況を財務分析したい場合、前年あるいは2年前と比較して、売上が増えたのか、経費は減ったのか、利益はどうなのか…など、過去の決算状況と”比較”して初めて、今期の成績が良かったのか、悪かったのかなどといった違いで、現状を把握することができます。
最低でも今期~2年前の3年分の比較をすると良いのかなと思います。
②類似企業との比較
「①時系列による比較」だけの財務分析結果を参考にした場合、(言い方悪くなりますが)”自己満足の評価”となってしまうかもしれません。例えば、運動会で誰かと一緒に走って、競争して初めて自分が足が速い(遅い)ことに気づいたり、全国模試を受けて初めて自分の成績の立ち位置が分かったりします。
財務分析でも上記例と同じように、ライバル企業や同業他社と比較することで、自社の健康状態や成績が良いのか悪いのかを認識することができます。
財務分析のオススメツール:経営自己診断システム
「①時系列による比較」であれば、自社のこれまでの決算資料等があると思いますので、そちらをかき集めて、エクセル等のソフトを使いながら確認してみて下さい。会計事務所に相談してみるのも良いと思います。
問題なのは「②類似企業との比較」をどうするかです。
色々な方法やツールがあるのですが、私がオススメしているのは独立行政法人 中小企業基盤整備機構が無料で公開している「経営自己診断システム」です。
類似企業との比較ができる点はもちろんですが、経営自己診断システムの良いところは…、・無料で使える・余計な登録なし・入力が簡単・ビジュアル的に分かりやすい
などといった点もあります。
財務分析が支援の最初のスタート
顧問先に対して経営支援をしたい場合、何はともあれ企業の現状把握が第一です。現状を把握するための手法は他にも多数あるかと思いますが、その中でも財務分析は必要不可欠な手法だと思います。
財務分析をして、分かったこと(良い点・悪い点など)を踏まえて、今後どうしていくか…については、また今後記事を更新していきたいなと思います。
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