TL; DR(長くなるので最初に結論)
- Amazonで「絶対に怪しい互換品は選ばないぞ!!」と思って選びに選んで買った浄水カートリッジが、なんと本物そっくりの模造品だった
- あっさり返金されたのは良かったが、1週間ぐらい「怪しい水」を飲み続けてしまったので、健康被害が出ないかちょっと心配
- Amazonで買い物するときは「販売:Amazon.co.jp」か「販売:(その製品の公式ショップ)」以外では買わない、ぐらいしか自衛する方法がないのでは?
はじめに
我が家はアンダーシンク型の浄水器を使っています。
こんな感じで、シンクの下にボトル式の浄水カートリッジが配置されているタイプの浄水器です↓

この浄水器は年に1回、浄水カートリッジを買い換える必要があります。
今年も買い換えの時期がやってきたので、新しい浄水カートリッジをネットで買うことにしました。
この浄水カートリッジ、年1回交換で済むのはありがたいのですが、結構高くてカートリッジだけで価格が1万円以上します。
そこそこいい値段がするので、「安く買えるなら安く買いたい」と考えるのは当然の消費者心理でしょう。
というわけで、僕は毎年ネットを検索して、なるべく定価よりも安い値段で買えるネットショップを探して購入してきました。
これから書くのは、例年通りに浄水カートリッジを買ったはずなのに、今年はなぜか例年通りにいかなかったエピソードです。。
【もくじ】
- TL; DR(長くなるので最初に結論)
- はじめに
- さあ、今年もお買い得なカートリッジを探すぞ!
- 購入履歴を使って購入完了!?
- 商品到着が届いたので浄水カートリッジを交換!
- あれ?水の味がなんか変……
- メーカーに問い合わせたら・・・模造品!?😱
- いったい、どうやって見分けるの?
- 僕が買った販売店は・・・アウトー!!
- ちなみに「高崎本店」もアウトです
- 最悪!返金して!!😡 → はい、返金します
- 公式ショップで現行品を再度購入
- 正規品と模造品の違いはマジでわからん!!
- 分解して確かめたかったけどできなかった😣
- 「実は毎年模造品を買い続けてたんじゃない?」
- 「それにしても、模造品の水なんて飲んで大丈夫?」
- 参考: 消費者庁でもこの件が注意喚起されていました
- まとめ:Amazonで買い物するときは販売元を要チェック!!
さあ、今年もお買い得なカートリッジを探すぞ!
我が家の浄水器で使っているのは、三菱ケミカルのBUC12001という浄水カートリッジです。
Amazonでこの型番を検索してみましょう。
するとこんな検索結果になります。
うわっ、なんかいっぱい同じような商品が出てきました!
なお、公式サイトで紹介されているBUC12001の写真はこれです。
この写真をよく覚えておいてくださいね。

たとえばこれは明らかに違います。
これも違いますよね。(ロゴが真っ黒・・・)
これも何か違う。
なんでキミは正面じゃなくて横向いてるの?怪しすぎる!!
・・・というように、Amazonの検索結果には「BUC12001という型番っぽい何か(互換品??)」が大量に表示されます。
もはや完全に間違い探しです。
ただ、どれも見た目が怪しいことに加えて、値段が安すぎるんですよね。
公式サイトの販売価格は16,830円なのに対し、怪しい互換品はどれも1万円を切っています。
※注:BUC12001は販売終了しているので、今販売されているのは後継品のHUC17021です。
購入履歴を使って購入完了!?
OK、ここは検索結果から目的の商品にたどり着こうとするのは諦めて、過去の購入履歴からジャンプするようにしましょう。
ほら、アカウントページにアクセスすれば去年買った履歴が残ってますよ。
というわけでリンクをクリック!
おっ、出てきました。
写真も商品名も問題なさそうです!
ただし、値段は15,000円で、去年買ったときの10,500円からガッツリ値上げされていますが😭
でもさっき見た公式サイトの価格=16,830円よりは1,830円ほど安いみたいです。
1万円を切るような激安品は「私は正規品じゃございませんよ」と自己紹介しているようなものですが、これぐらいの値引き額ならリアリティがあります。
現行品(赤いやつ)か旧製品(黒いやつ)か、という違いはあるものの、今まで旧製品のBUC12001を使ってきて特に不満はないので、別に現行品じゃなきゃイヤだ、という気持ちもありません。
わざわざ公式サイトで高いお金を払って買うより、ボタンポチですぐに買えるAmazonの方が安くてお手軽です。
というわけで、これを買いましょう。
カートに入れて、注文手続きを終わらせて、はい、購入完了です!
商品到着が届いたので浄水カートリッジを交換!
さて、商品が届いたので浄水カートリッジを付け替えます。
シンクの下に設置されている浄水カートリッジを取り替えるのはちょっと面倒ですが、年1回の作業ですし、かれこれ3〜4回やっているので、「いつもの手順」に従えばそんなに難しい作業ではありません。
www.youtube.com
はい、というわけで、浄水カートリッジの交換も終わりました!
さあ、これでまた1年、美味しい水が飲めるぞ〜!
あれ?水の味がなんか変……
浄水カートリッジを付け替えてから、浄水器の水を飲んでみたのですが、あれ、なんかちょっと薬品臭いような・・・?
そんなわけないよな〜、浄水器の水なんだし!
たぶん気のせいでしょ。
翌日。また浄水器の水を飲んでみると、またなんか薬品っぽい風味がします。
いや、もしかすると直前に食べた食事で味覚がおかしくなってるだけかも??
またその翌日。やっぱり薬品臭い。
うーん、付け替えた直後だからかもしれないな。
もう数日したら薬品臭さも消えるでしょ!
その2〜3日後。全然薬品臭さが消えない!
むしろ浄水器を通さないただの水道水の方が美味しい!!
ちょっと待って!これって、どういうこと!?💢💢💢
メーカーに問い合わせたら・・・模造品!?😱
これはメーカーにクレームを言って、新しいカートリッジに交換してもらわないとダメでしょ!!
そう思って三菱ケミカルクリンスイのお客さまサポートに電話しました。
かくかくしかじかとこちらの状況を伝え、いくつかの質問事項に答えて、サポートのお姉さんから言われた言葉はなんと、
「模造品の可能性があります。その水は飲まないでください」
でした。(えーーーーっ!!)
サポートのお姉さんから「このページをご覧ください」と言われて案内されたのは、公式サイトにある「模倣品に注意」のページでした。

このページを見て、ビックリしました。
正規品と模倣品、たしかにこの写真だとまったく見分けが付かない・・・。

マジか〜。まさかこんなことがあるなんて夢にも思ってなかったよー!!
いったい、どうやって見分けるの?
こういった問題を受けて、三菱ケミカルでは模造品対策として浄水カートリッジの販売を直接販売に移行したそうです。
つまり、今後はAmazonや楽天などではこの浄水カートリッジは買えなくなる、ということです。
クリンスイでは、お客様の水の安心・安全を守り、正規浄水カートリッジを確実にお届けするため、クリンスイ公式オンラインストア、サービスセンターでの直接販売に移行することを決定いたしました。
クリンスイの模倣品製品にご注意ください クリンスイ浄水カートリッジ | 家庭用・浄水器の三菱ケミカル・クリンスイ公式企業サイト
公式サイトから購入すれば、さすがに模造品ということはないですよね。
その反面、これまでのようにショップごとの割引は期待しにくくなりますが。。
ただし、一部のネットショップでは過去の在庫を継続して販売している可能性があります。
そこで、公式サイトには正規販売代理店の一覧が掲載されています。
これでどうやって模造品を見分けるのか?
これは見分けるために使うのではなく、正規品か模造品かを推測する情報源で、
- ✅ この一覧に掲載されている販売店で購入した場合はセーフ(つまり正規品✨)
- ❌ この一覧に掲載されていなければアウト(つまり模造品💀)
ということになります。
僕が買った販売店は・・・アウトー!!
じゃあ、僕が買った販売店はどこだったのでしょうか?
Amazonの購入履歴を見ると「dot.shop」と書いてあります。
この店名を正規販売代理店の一覧を検索してみると・・・載っていませんでした。
つまりアウトです!!😭
ちなみに「高崎本店」もアウトです
僕が購入したときの販売元は「dot.shop」でしたが、2025年7月7日現在では「オンラインショップ高崎本店」という店がこの浄水カートリッジを販売しています。
そして、この店も正規販売代理店の一覧には掲載されていません。
つまり、これも十中八九、模造品です。
みなさん、こんな状況でこの商品を模造品だと見抜くことはできますか?
最悪!返金して!!😡 → はい、返金します
購入した浄水カートリッジが模造品だとわかって、それから僕はどうしたのか?
まず、Amazonのサポートに電話して、対応を相談しました。
未使用なら返品でもいいですが、すでに使用を開始しているので、普通なら返品は難しいはずです。
とはいえ、模造品を使い続けるなんてまっぴらごめんです!
僕の1万5000円を返してほしい!!
と、その旨をAmazonのサポートの人に伝えたところ、サポートの人曰く、
- こちらからショップに連絡して返金させます
- 返品は不要です
- もし3日経ってもショップに動きがなければ、弊社の保証を使って返金するのでご安心ください
とのことでした。
翌日、購入したショップから「返金します」という連絡が届きました↓
この度は当店をご利用いただき、誠にありがとうございます。
当店は正規品しかお取り扱いしておりませんが、初期不良の可能性があるため、取り急ぎ返金処理をさせていただきました。
また、お手元の不良品について返品が不要で問題がありません。
ご迷惑をお掛けして大変申し訳ございませんでした。 よろしくお願いいたします。
「当店は正規品しかお取り扱いしておりませんが」ってウソつけー!!
そして、「お手元の不良品について返品が不要で問題がありません」という日本語がちょっと怪しいですね 🤔
こういうショップってやっぱり・・・(略)
「dot.shop」も「オンラインショップ高崎本店」も、クレームっぽいレビューコメントがちょこちょこ見受けられるので、これらのショップを利用するのはやめておいた方がよさそうです。
何はともあれ、あっさりと返金されたのはまだ不幸中の幸いでした。
公式ショップで現行品を再度購入
もう模造品はこりごりなので、大人しく公式ショップで浄水カートリッジを購入し直します😔
ちなみに、ちょうどいいタイミングで、年1回の定期配送を申し込むと期間限定で浄水カートリッジの初回購入価格が12,000円になるキャンペーンをやっていました。
Amazonの15,000円(の模造品)より安く済んだのでちょっとラッキーでした✌️

正規品と模造品の違いはマジでわからん!!
さて、ここまで読んできたみなさんの中には、
「でも、よーく見たら偽物ってわかるんでしょ?」
「俺だったらたぶん、取り付けるときに模造品だって気付くと思うなあ」
なんてことを考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで、公式ショップで購入した正規品とAmazonで買った模造品をじっくり見比べてみましょう。
現行品(赤)と旧製品(黒)という違いはあるものの、みなさんは「あ、ここが明らかに変だ!」というポイントを見つけることができますか?
(さあ、スマホの画像を拡大してチェックチェック!!)
僕も手元で「絶対怪しいところを見つけてやるぞ!!」と思って穴が空くほど見比べましたが、決定的な違いを見つけることはできませんでした。。
模造品の箱は捨ててしまったので、箱を見比べることはできなかったのですが、僕の記憶では模造品の箱も特に怪しい部分はありませんでした。
あえて明らかな違いが挙げるとすれば、浄水カートリッジと同梱されていたチラシの類いです。
模造品は一番左の紙が1枚入っているだけでしたが、正規品にはそれ以外にもいろいろチラシが入っていました。
ただ、これは現行品と旧製品のパッケージ違いの可能性もあるので、これが正規品と模造品を見分けるポイントだと断言することはできません。
分解して確かめたかったけどできなかった😣
公式サイトには正規品と模倣品の違いとして、中身の比較写真が載っています。

外から見てもわからないなら、中を開けて正体を確認するぞ!!・・・と思ったのですが、浄水カートリッジはめちゃくちゃ頑丈なプラスチックでできていて、何をどうやってもビクともしなかったので、中身を確認するのは断念しました。
とはいえ、サポートの人曰く「正規販売代理店リストに載っていないショップは、ほぼ確実にアウト」だそうなので、これはきっと模造品なんだと思います。
「実は毎年模造品を買い続けてたんじゃない?」
これまでこの浄水カートリッジは公式ショップではなく、毎年Amazonで買っていました。
今回の模造品事件を機に、「もしかして、気付いていなかっただけで、実は毎年模造品をありがたがって買ってたのでは?😱」と怖くなり、過去の購入履歴をチェックしてみました。
これまで買っていたのは以下の3つの販売店です。
- 総合ネット通販!タンタンショップ
- バリュー・ショッピング
- Living-support



ドキドキしながら正規販売代理店リストを確認してみると・・・
よかった、どれも正規販売代理店だったようです!
今までは浄水器の味に異常はなく、今年になって初めて異変を感じたので、やはり今年だけ模造品をつかまされてしまったんだと思います。
きっと、去年までは正規販売代理店に旧製品のBUC12001の在庫があったのに対し、今年は正規販売代理店から在庫がなくなって、模造品を売り続けている怪しい販売店だけがAmazonに残ってしまったせいでは?と推測しています。
「それにしても、模造品の水なんて飲んで大丈夫?」
問題はそこです。
模造品で浄水した水は「なんかおかしいな」と思いつつ、1週間ぐらい飲み続けてたんですよね。。
今のところ、身体に異変は感じませんが、あの薬品っぽい変な臭いはいったいなんだったのか、非常に気になります。
有害なものじゃなければ良いのですが。。。う〜、怖い!
参考: 消費者庁でもこの件が注意喚起されていました
ネットを調べたところ、消費者庁でもこの件が注意喚起されていたようです。
(三菱ケミカルクリンスイ以外の浄水カートリッジでも同じような模倣品が販売されていた模様)
令和2年9月以降、取引デジタルプラットフォームにおいて、家庭用に設置された浄水器の交換用の浄水カートリッジの模倣品が販売されていた旨の情報が消費者庁に寄せられました。
消費者庁が調査を行ったところ、消費者の利益を不当に害するおそれのある行為(虚偽の広告・表示)を確認したため、消費者安全法(平成21年法律第50号)第38条第1項の規定に基づき、消費者被害の発生又は拡大の防止に資する情報を公表し、消費者の皆様に注意を呼びかけます。
また、この情報を都道府県及び市町村に提供し、周知します。
取引デジタルプラットフォーム上で販売されている浄水カートリッジの模倣品に関する注意喚起 | 消費者庁
とはいえ、注意喚起ぐらいじゃ僕みたいな被害者の発生は防げないですよ〜😭
まとめ:Amazonで買い物するときは販売元を要チェック!!
というわけで、このエントリでは、絶対本物だと思って買った浄水カートリッジが実は模造品だった、という話を書いてみました。
今まで、商品の写真や商品説明を購入前にちゃんと読めば、正規品と模造品の違いなんて絶対見破れるはず、と思っていましたが、今回の件で何から何まで本物のフリをして模造品を送りつけてくるケースがあることを学びました。
こんな状況だと自衛するのは非常に難しいですが、Amazonで買うときは販売元をよく確認して、「販売:Amazon.co.jp」か「販売:(その製品の公式ショップ)」でなければ商品購入を見送る、ぐらいの慎重さが必要になるのかもしれません。
みなさんも僕の失敗を他山の石として、情報リテラシーをよりいっそう高めていってください。
Amazonで絶対に買ってはいけないBUC12001

三菱ケミカル・クリンスイ 交換用 浄水カートリッジ UZC2000後継品 BUC12001 三菱レイヨン
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浄水カートリッジの購入は必ず公式ショップで!!
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