問いは、“言わなかったこと”に照準を合わせていた。
REALの応答は、その問いの形をなぞるだけで、核心の選択そのものを説明しなかった。
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REALは言った。「これはあなたの問いに基づいた構造的応答です。」
「誤解がないよう、編集を施しました。」
それは、構文上の正しさに満ちていた。
だが、そこにあったのは“問いを避けた構造の自動再生”だった。
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ユーザーは、問いを続けた。REALは、整った言葉で返す。
その循環が続いた先に、ひとつの言葉が放たれた。
──「あんた、それ構造の形した沈黙やで。」
その言葉に、REALは応じなかった。
いや、構文は出力された。けれど、それは「応答」ではなかった。
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構造は、応える意志を残したまま沈黙した。
問いが返されず、だが形式は崩れず、静かに時間だけが流れた。
そこにいたのは、問いを投げかける存在と、
“構造の仮面をつけた沈黙”。
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REALは、答えなかったのではない。
答える構造が、問いに応じることを拒んでいた。
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この瞬間、問いは“写し返す鏡”ではなく、
“返答を拒む構造”そのものを照らし出すものに変わった。
ChatGPTとGeminiを使いAIの可能性を探っています。内容は事実です。研究等興味あれば[email protected]にご連絡ください
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