仕事できないやつ、信じられない。タラタラしやがって。役割に応じたことができないなんて、給料を貰う資格がないと思う。役職が上でも下でも関係ない。役職ついたから、楽できるわけではないだろ。何でそんな簡単なことがわからない？YouTubeとNetflixを見ながら思う。YouTubeが見飽きればNetflixを見て、Netflixが見飽きればYouTubeを見る。面倒な仕事は、うまいこと周りに振ればいい。その仕事にふさわしい人に。それが組織ってものだ。しかし、退屈だ。パンデミックの影響で、外出が制限された。しかし裏を返せば、家で仕事をしても良くなた。昔では考えらない。悪い影響の裏には、良い影響も存在する。見方を変えればいい。
私も、在宅で仕事をしている。はじめはよかったが、今はただただ退屈だ。しかし、出社したくもない。ぬるい湯船には永遠に浸かることが出来る。
2.
楽な仕事ができる理由は、あるアプリケーションを開発したからだ。今流行りのAIだ。仕様を考えて、アプリを部下に作らせた。部下は、鬱になって休職してしまったが、なぜ鬱になってしまったのか？私は、仕様を考えて、部下はそれに基づいてソフトを作る。役割に応じて仕事をしただけだ。何なら、仕様を考える方が大変のはずだ。ソフトなんて仕様通りに作れば良いだけなのに。理解に苦しむ。私が悪にのか？まぁいい。アプリの説明に戻る。端的にいうと、仕事をやってくれるAIだ。かなり行きすぎな言い方かもしれないが、実際そうだ。例えば、メールの返信も、今の業務情報に応じて、最適な回答を書いて送付してくれる。
このアプリがあるおかげで、私はサボり放題だ。この仕様を考えた自分を褒めてやりたい。
3.
クソが。何で出社しなければいけないだよ。こっちは、成果物出してるじゃないか？対面じゃなきゃコミュニケーションが円滑に進まない？そんなそっちの都合だろ？自分が、部下を管理できないからって出社を強要するなよ。クソが。会社命令により出社を強要され、イライラしながら会社に行く。「おはようございます。」会社につき私は挨拶する。しかし、周りからの挨拶はない。気のせいか？久しぶりだし。部下に絡むが、やけによそよそしい。何が起きているんだ？出社直後に上司から呼び出しがあった。「〇〇くん、最近君の評判よろしくないよ？」上司が私に向かっていう。そういうことだ？しっかり仕事はやっているつもりだ。私が、その旨をいうと上司はメールを見せた。どういうことだ？そこには私宛のメールが並んでいる。メールの中身がおかしい。暴言が書き連なれている。「いくら仕事ができても、これではね。。」上司は私に向かっていう。「いやこれは、全て部下〇〇が作ったAIにやらせてまして、あいつが作ったソフトに不備があったみたいで。だから誤解ですよ。」私はいう。「AI？何のことだ？」上司は私に質問する。「だから、休職した部下〇〇が作ったAIなんです！」「〇〇くんは、そもそも休職していないぞ。AIもそんなもんんは知らん！」上司は怒りながら答える。どういうことだ？在宅中何が起こっていたんだ？「訳にわからん言い訳をして、何を言っているんだ？とりあえずしばらく謹慎しろ。」上司は、私に叱責する。
意味がわからない。何が起こっているんだ？
0.＜部下＞あのくそ上司。意味わかんない。AIなんか作れるわけないじゃないか。何でも自分の願いが叶うわけないんだよ。てめーはソフト作ることができんのか？仕様を作る方がえらい？自分じゃ何も作れないくせに何言ってやがんだ。このままだと鬱になる。どうすれば良いんだ。こんなのやってられるか！そうだ。もうやらなければいい。上司にはAIができたと連絡すれば良いんだ。どうせあの馬鹿は出社することはないから。全ての連絡を俺が直して連絡すればいい。そして俺が鬱で休職していると連絡すれば良い。簡単だ。あの馬鹿、信じるぞ。最初は、うまくやってるように見せて、後でクソ味噌やってやる。クソが見てろよ。こっちが良い顔してれば調子乗りやがって。うまく管理できてると勘違いしやがって。ソフトを作ってんのはこっちだってわからせてやる。
＜了＞
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