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概要
この記事では、研究論文プラットフォーム「arXiv」から最新論文情報を自動で取得し、AIを使って要約し、SNS「X」(旧Twitter)に自動投稿するシステムを無料で構築する方法を紹介しています。システムは、Google スプレッドシートとGoogle Apps Scriptを使用し、手間なくSNS運用を実現します。
要約(箇条書き)
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システム構成:
- Google スプレッドシートとGoogle Apps Scriptで実装可能。
- arXivから最新論文の情報を自動取得。
- AI(Google製Gemini)による論文要約。
- X(旧Twitter)への自動投稿。
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必要なアカウント:
- Googleアカウント(スプレッドシートとGAS用)
- X Developer Portal のアカウント(API利用用)
- Google AI Studio のAPIキー(Geminiのため)
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システムの流れ:
- arXivから指定カテゴリの最新論文を取得。
- Gemin AIで要約文を生成。
- X APIを使って自動投稿。
- すでに投稿した論文を記録。
- 毎日定期的に自動実行するトリガー設定。
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主要機能:
- arXivデータ取得(fetchArxivData関数)。
- AI要約生成(generateTweetSummary関数)。
- X投稿(sendTweet関数)。
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スプレッドシート作成:
- 設定、投稿済み文書、手動投稿用シートを準備。
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API設定:
- X Developer Portalでのアプリ登録。
- Google AI StudioでのAPIキー取得。
- 詳細な実装ガイド: スプレッドシートを用いた具体的なコードや設定例は記事内で提供されています。
今回は、研究論文プラットフォーム「arXiv」から最新の論文情報を自動取得し、AIで要約した上でXに自動投稿するシステムを、完全無料で構築する方法を紹介します。このシステムを使えば、Xのポスト作成を完全にコストゼロで自動化できます!
本記事で実現できること
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Google スプレッドシートとGoogle Apps Script(GAS)だけで実装可能
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arXivから指定カテゴリの最新論文を自動取得
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Google製生成AIモデル(Gemini)による論文要約
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X(旧Twitter)への自動投稿
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毎日決まった時間に自動実行
必要なもの
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Googleアカウント(スプレッドシートとGASを使用)
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X Developer Portal のアカウント(API利用のため)
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Google AI Studio のAPIキー(Geminiを使用)
すべて無料で利用できるサービスですので、費用は一切かかりません。
システムの全体像
このシステムは以下のような流れで動作します:
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arXivから指定カテゴリ(例:cs.CL=自然言語処理)の最新論文を取得
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未投稿の論文についてGemini AIで要約ツイート文を生成
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X(Twitter)APIを使って自動投稿
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投稿済み論文を記録して重複投稿を防止
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毎日決まった時間に自動実行するトリガーを設定
実際のXへのポストは以下のようになります。
そのまま使えるスプレッドシートも有料部分で共有しています!
主要機能の解説
arXivからデータ取得(fetchArxivData関数)
arXivのAPIを使用して、指定したカテゴリの最新論文情報を取得します。XMLで返されるデータをパースして論文ID、タイトル、要約を抽出します。
AIによるツイート生成(generateTweetSummary関数)
Google製生成AI「Gemini」のAPIを使用して、論文の要約ツイートを生成します。設定シートに記載したプロンプトテンプレートに論文情報を組み合わせることで、一貫性のある質の高い要約を生成できます。
X(Twitter)への投稿(sendTweet関数)
OAuth2認証を使ってXのAPIにアクセスし、生成したツイート内容を投稿します。投稿済みの論文IDを記録することで重複投稿を防止します。
1. スプレッドシートの準備
まず、新しいGoogleスプレッドシートを作成し、以下の3つのシートを用意します:
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設定:API認証情報やカテゴリなどの設定値を保存
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Posted:投稿済み論文IDを管理
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投稿:(予備)手動で投稿したい内容を管理するシート
設定シートの構成例
キー値CLIENT_ID(XのAPIクライアントID)CLIENT_SECRET(XのAPIクライアントシークレット)CATEGORYcs.CLMAX_RESULTS5MAX_POST2Model_Namegemini-2.0-flashAPI_KEY(Google AI StudioのAPIキー)PROMPT_TEMPLATEあなたは論文を要約して投稿するXのアカウントを運用しています。以下の論文のポイントを140字以内でまとめてツイート文章を作成してください。書き出しは【論文要約】としてください。ツイート内には論文のURLを直接入れてください(リンク形式にする必要はありません)。適切に改行を入れて読みやすくしてください(改行も文字数にカウントされます)。
2. X Developer Portalでアプリ登録
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X Developer Portalにアクセス
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新しいプロジェクトとアプリを作成
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OAuth 2.0認証を有効にし、リダイレクトURLにhttps://script.google.com/macros/d/{あなたのスクリプトID}/usercallbackを設定 (スクリプトIDは後ほどGASを保存した後に取得できます)
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権限を付与
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取得したClient IDとClient Secretを設定シートに記入
このあたりの詳細は以下の記事でXへの投稿を自動化する記事を書いているので、そちらを参照してください。(設定は無料部分に書いてありますので、購入不要です)
3. Google AI StudioでAPIキーを取得
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Google AI Studioにアクセス
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APIキーを作成
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取得したAPIキーを設定シートに記入
取得方法の詳細は以下記事を参考にしてください。
4. Google Apps Script(GAS)の実装
そのまま使えるスプレッドシート
https://platform.twitter.com/widgets.js
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