土曜日, 5月 31, 2025
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【映観】『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』(2024)icch

🧠 あらすじと概要:

映画『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』あらすじと要約

あらすじ

『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』は、ドナルド・トランプの政治家としての成長過程を描いた実録映画です。監督アリ・アッバシが手掛け、セバスチャン・スタンがトランプ役を演じる。映画では、トランプが若い頃の不安定な姿から、自信に満ちた実業家へと変貌を遂げる様子が描かれ、特に彼の師である法律家ロイ・コーンの教えや影響が焦点となっています。

記事の要約

感想文では、トランプの自己中心的な行動様式や政治手法が批判されています。映画は、トランプがいかにしてアメリカの政治を操り、分断を招く存在になったかを描写しています。自身の利益のために他者を排除し、社会的混乱を引き起こす様子が指摘され、観客は彼の支持基盤や選挙戦の手法を目の当たりにします。また、映画の影響力やトランプ本人への影響についても考察され、政治における価値観や理想のあり方について深く考えさせられる内容となっています。最後に、より良い政治家像を求める声も上がり、感情的な締めくくりになっています。

【映観】『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』(2024)icch

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監督: アリ・アッバシ
出演:セバスチャン・スタン、ジェレミー・ストロング、マリア・バカローヴァ

政治と宗教の話はするな、と言われる。意見の合わない人と喧嘩になるからだ。トランプが怖いところが、自分以外には何も見ないという姿勢だろうか。誰のコトも見えていない、アメリカ1stと言いながら他者の事など考えてもいない、未来も国民も子孫も環境もどうでもいい、とにかく自分本位に動いてるだけである。問題はそんな男を再選させた国民にあるのだが、それが民主主義なのだから仕方ない。前回に落選したトランプは、不正選挙だと罵り、議会襲撃事件を扇動した。負けは絶対認めないというロイ・コーンの教えを実践したわけであるが、今回の選挙はSNSをフル活用、新しい選挙戦で勝利した。大統領に復帰した彼は、議会襲撃事件で捕まった者を釈放し、訴追した者を解雇し、米連邦最高裁を乗っ取り、邪魔だてする組織を排除する。勝てば官軍、なのだ。こうして日本の安倍政権を手本に、三権分立を牛耳って、隠れ独裁を隠匿する。フェイクニュース、陰謀論、Qアノン、何の主張も思想もない男はそれを利用して、人を操る。トランプ関税もそのひとつで、ただ世界をかきまぜているだけで、何の意味もないような気がするが、その混乱が違った意味を持つかも知れないという事には面白さを感じる。いわゆる政治なんたらとか、経済なんたらとかいう学者や知識人を一切寄せ付けない、破茶滅茶な政策は、ある意味爽快ではあるんだ。

映画じゃないんだ、この男は、アメリカ合衆国を牛耳ってプロレスごっこをやってる実在の人物なのだ。

長くなりましたが、これがトランプへの私感です。意見が違う人には悪しからず、たくさんの見方があるのが多様性、それを認めないのがトランプというコトです。さてこの映画、”大統領選前にトランプが上映阻止に動いた問題作”と言われています。本人からしたら気持ちのいい映画ではないでしょうね、きっと。ハゲ隠しで頭皮を裂き張り合わせたり、贅肉を切り取る手術したり、アンフェタミン常用の事実を暴かれたり、恥部を突かれておりますが、やはり彼が師事した悪名高き弁護士ロイ・コーンの存在でしょうか。

赤狩りの急先鋒、ニクソンやレーガン、さらにマフィアの指南役、司法を手玉に取って荒稼ぎした男の、勝つための3つのルール

■ルール1:攻撃、攻撃、攻撃■ルール2:非を絶対に認めるな

■ルール3:勝利を主張し続けろ!

– ロイ・コーン

それを若きトランプに徹底的に叩き込み、そうして培ったその成分で構成されたのが、ドナルド・トランプ。まさにロイ・コーンがいなければ、トランプの存在はなかったことでしょう。一介のホテル王が大統領まで上り詰めるその過程を追います。最初はヒョロヒョロでおどおどな若輩が、テングになって大言壮語を吐く恰幅のいい実業家へと変貌します。トランプ役のセバスチャン・スタン、実にトランプの所作を捉えていて、もう彼がトランプにしか見えない。実に見事な実録映画でした。それでこんな男が合衆国の代表だとしたら、やはりその男を選出した国民はどうかしてる、と思わざる得ない。これからこの男が、どれだけ世界をぶっ壊していくのか、それも現実社会で。

トランプ節だの、劇場だの、そんなショーは必要じゃなくて、ただ国民のためだけに働く政治家を選ぶべきだ、と思います。

そんな中、ウルグアイの“世界一貧しい大統領”ホセ・ムヒカ、元大統領が先日亡くなった。

■金持ちは政治家になってはいけない■大統領は、多数派が選んでくれたんだから、多数派と同じ生活をしなきゃいけない■私は、消費主義を敵視しています。現代の超消費主義のおかげで、私たちは最も肝心なことを忘れてしまい、人としての能力を、人類の幸福とはほとんど関係がないことに無駄使いしているのです。

■人生で最も重要なことは勝つ事ではありません。歩み続けることです。

-ホセ・ムヒカ

こんな政治家がいい。
政治屋や戦争屋はすぐに退出してください。

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デスシャドウ号と共に、ステンシルにまたがって、Passengers!【音盤窟レコード】https://onbankutsu.thebase.in



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