木曜日, 5月 29, 2025
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【映画感想文】久しぶりに夜に映画を観に行ったYossi

🧠 あらすじと概要:

あらすじ

映画の主演エテロは、小さな集落で自由な日々を送っていますが、独り身であることから村人たちから噂され、時には見下されます。それでも彼女は自分の生活を楽しみ、村人たちと一定の距離を保ちながらも、時折交流を持ちます。彼女は村人たちの好意と悪意の狭間で生き抜きながら、周囲との関係に悩みつつも自分自身を貫いています。

記事の要約

この記事では、映画『エテロ』を観た感想が述べられています。著者は、映画が上映されることを聞きつけ、興味を持って鑑賞。主人公エテロの自由で静かな暮らしと、その中での村人たちとの関わりを深く掘り下げています。エテロは独り身でありながら、周囲の噂に対して冷静に反撃し、自分を守る姿勢が印象的です。著者は、エテロが自己を貫きながらも、周囲とのコミュニケーションを大切にする姿勢を評価し、さらに個人の自由を尊重する重要性について考えさせられたと語ります。最終的に、映画を観て良かったとし、エテロの変化に微笑みを覚えました。

【映画感想文】久しぶりに夜に映画を観に行ったYossi

Yossi

今年初め気になってた映画でしたが、なんだかんだやってたら上映が終わってしまって…映画好きな方から、またやるみたいだよ!

と教えていただき観れました。

久しぶりの池袋と初めての新文芸坐。ラインナップが色々あって楽しそう!また行きたい。

今度は映画の後にラーメン食べるのだ。

!ちょっとネタバレ!この映画の主人公エテロは自分の生活を自分なりに静かに楽しみ、自由な日々を愛してます。でも、小さな集落やコミュニティあるあるなのか(それを皮肉ってる描写かな)村人たちは独り身の彼女を不憫がり、噂の的にします。でも、彼女は言われっぱなしではなく静かに反撃して相手を黙らせるんですね。予告編にもあるけど、あのセリフ結構好きで露骨なワードもまたそのまんまでいいなって笑いつものカフェでの出来事で店員さんもわざわざそんなこと耳打ちして教えなくてもよくない!?って思ったけど彼女が言われっぱなしでもないのを知ってるし

自分を貫いて気にしないからこそ伝えたのかもしれない。

でも…こういう、誰々が言ってたよ系の人って
その人が1番悪意あるのでは?といつも思う笑

【ここが好き】エテロは村人と一線を引きつつも、全く交流しないわけでもないんです。彼女なりにコミュニケーションを取るのですが時々、何でも言ってくる近所の人たちに言い返して気まずくなることも。ご近所さんたちは彼女のお母さんが亡くなった経緯や、父や兄が酷かったこと、エテロが苦労してたことも知ってて不憫に思いつつも見下すというか、マウントをとって自分の体裁を保つ感じに見えました。あの子よりはマシ、みたいな感覚ね。小さな村で昔から顔を知ってるから家族、親戚みたいな感じなんだろうけど

だからって何言ってもいいってわけじゃないですもんね…。

それでも、翌日エテロは自分から歩み寄って仲直りしようとします。誰も私に近づくな!ってわけでもないんですよね。お互い訪ねてくるとお茶やお菓子も出すし…わたしなら家に入れないし、2度と関わらないでって言い出しかねないw自分のお店のものを仕入れに行った先の同性カップルとも、理想のバカンスとか夢の話をしてたり近所のヤング(ちょっとパンクで今どきな子)に言葉を教えて、と商品に書いてる外国語について聞いてメモしたり。いつもメモを持ってて書き留めるところ好きだなぁ☺︎特にこのヤングとのやりとりが良くてヘッドフォンから漏れてる音楽に興味を持って『何を聴いてるの?』って尋ねるんです。ヤングはヘッドフォンごとエテロに渡して一緒に聴き『これは何について歌ってるの?』『愛とか、自由とか』『ママはなんて?』『私は悪魔だって言う』そんなやりとりをして静かに2人笑うシーンこの子と仲良しで、微笑ましかったです。あと、お店の売り上げはドルに換金して貯金もしてる。エテロなりに日々を楽しみながら、もしもに備えてタンス貯金(小さな国の貨幣価値は不安定だからドルにするのかな?)をしたり。本に挟んでるの、ちょっと憧れ…!

【印象深い言葉】予告編の中にもあった、『結婚や〜』のセリフあれがすごく好きです。結婚、恋愛、パートナーがいる事って素敵だと思うし1人の時間を楽しめるのも素敵だと思います。エテロにとってはどちらが良い悪いでもなくわたしはひとりが好き、自由でこうやって過ごすのが好き、って感じなんですが隣人たちはそんな彼女を不憫がりつつも実は羨ましいんだと思う。歳を重ねる事に卑屈にならず、寧ろ老後は何しよう!って夢もあって楽しそう。同性カップルに自分の理想のバカンスを語っている時に『美しさは周りに溢れてる』って言うんですね。どこか遠くの国の海に行くのも素敵だけど

自分の村の自然を愛してる彼女は、日常の中のしあわせを見つけることが出来てそれを楽しめてるんですよね。

【観て良かった!】自分の人生を誰かに明け渡さない誰かに選ばれる人生じゃなく自分で選ぶ人生を生きるいつもの淡々とした日常の中に、胸の中がポッと明るくなるような嬉しいことがやってきた。でも、それだけを追い求めて全振りするわけでもなくこれまでの自分の自由な日々や習慣も愛してるエテロの変化の様子は見てて微笑ましかったです。恋によって自分の全てを変えることはなくしっかりと自分の軸をもってるエテロ。ラストのシーンはジャックニコルソン主演の、アバウトシュミットを思い出しました。またあの映画も観たいなー!

Yossi

デザインやイタリア語にまつわることを仕事にしながら、美しい言葉や日常の中の面白さをこっそり拾い集めては綴っています。翻訳・表現・心地よいあり方の探求と、時々ツッコミ。心地よく生きるって、けっこう笑えることかもしれない。【La mia via】7color’s day



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