🧠 あらすじと概要:
映画「国宝」のあらすじと要約
あらすじ
映画「国宝」は、歌舞伎をテーマにした人間ドラマです。主演の吉沢亮が演じるキャラクターを中心に、彼の葛藤や成長を描きながら歌舞伎の世界に焦点を当てています。映画全体を通して、役者たちの圧倒的な表現力が際立ち、観客は彼らの情熱や苦悩を深く感じ取ることができます。
記事の要約
感想文では、映画「国宝」を映画館で観た記録が綴られています。著者は映画の重厚感や人間味に強く感動した様子で、音楽の影響や役者の表現力についても言及しています。特に歌舞伎シーンの演技に心が揺さぶられ、劇中の役者たちがいかに素晴らしいパフォーマンスを提供しているかが強調されています。観る者を惹きつけるカメラワークや登場人物の表情に感銘を受け、映画館での鑑賞が特別な体験となったことを述べています。映画は純粋なエンターテイメントであると同時に、深い人間ドラマを描いた作品であることが強調されています。
映画「国宝」を映画館にて観てきました
全体を通じて重厚感が凄い。
静かなトーンの中に詰め込まれた人間くささの密度が高すぎる作品でした。
エンドロールでは井口理さんの歌う「Luminance」という曲が流れるんですが(ギリネタバレじゃないよね)、なんだか久しぶりに音楽を聴いたような気持ちになりました。つまりは「あれ?劇中BGMって流れてたっけ?」ってなった。これは私的にはものすごい誉め言葉です。
それだけ息をのむように集中して視聴していたことになるし、流れていたBGMがあまりにそれぞれのシーンに馴染んでいたということだと解釈しています。
事前情報をなにも入れて行かなかった。久しぶり、いや実に1年半ぶりの映画館であった。なんとなく「映画館で映画みたいナ~」という気分だった。元々舞台鑑賞や大衆演劇が好きな影響で、SNSで国宝の公式投稿がおすすめで流れて来たんだと思う。つい最近Netflixで映画「正体」を観たばかり。
横浜流星さんの役者っぷりが良かったのもあって、観に行くことを決めた。
いやはや、本当に映画館で観て良かった映画だった。人の踊りを観て実物で泣いたことはあるが、スクリーン越しでは初めてのことでした。歌舞伎シーンの観客エキストラにもし選ばれていたら息できてなかった気がする。あんなの現地で浴びたら心揺さぶられすぎて、とんでもないんじゃないか。
劇中の年代や環境、役の心情によって吉沢亮氏の顔が全然違う。
めちゃくちゃすごい。役者ってすごいよなぁ。
歌舞伎の知識など全くなくても大丈夫◎
吉沢亮さんと横浜流星さんのダブル主演ではなくあくまでも”吉沢亮”が主役なんだなと最後までみるとしみじみします。
初めて歌舞伎役者を生で観たのはいつだっただろう
たぶん、5年ぐらい前。
「衛生 リズム&バキューム」というミュージカルにて、尾上右近さん。
洋装、というか確か白いタンクトップと半ズボン、ショート丈ソックスにスニーカーみたいな衣装で、キラキラの金の紙吹雪が舞う中での大見得を浴びました。現代劇だし、ミュージカルなので歌舞伎の要素は一切ゼロだったんだけど。このラストシーンで一気に「ああああ歌舞伎役者ってこういう凄さがあるんだ…!」となったのを覚えています。一瞬にして右近さんの体重が増えたんじゃないか?と感じさせるぐらい全身の筋肉に力が込められ、板が沈むんじゃないか?と思うぐらいグッと重みのある踏み込みがあって。
あの瞬間に尾上右近の身体が8倍ぐらいデカく見えました。
あとは歌舞伎役者ではないのだけど、劇団☆新感線の舞台「バサラオ
での生田斗真氏。
生田斗真さんはNetflixドキュメンタリー「挑む」でも歌舞伎を習い、舞台をこなした様子を拝見しました。赤胴鈴之助だっけな。バサラオでの生田斗真、いや、役名で言いたくなっちゃうな。ヒュウガはまさに歌舞伎者。劇団新感線の演目は座付き演出のいのうえひでのりさんの名前をとって「いのうえ歌舞伎」と称されるものが多くあり、私も大好き。演出面で歌舞伎の要素が取り入れられることが多々あります。バサラオではヒュウガが六方を踏むシーンがあるんですよ。
「歌舞伎」と聞くとイメージに上がりやすい、両手を広げて顔を突き出し片足でケンケンするように歩くステップのようなやつです。
ヒュウガの六方めっちゃ怖かったんだよね。
なんかこの世のものではないような畏怖感がありました。舞台にグーっと奥行が増したようで、ヒュウガが衣装や鬘以上になんだか得体のしれないオーラを纏って、このまま観客席の方へ魂ごと乗り込んでくるんじゃないかみたいな。
右近さんの大見得と同じくだったのはとにかく役者がデカく見えた。
Netflixドキュメンタリー「挑む」では、その六方を練習する生田斗真さんがめちゃくちゃたっぷり見れます。
バサラオのエンドロールでも「六方指導 尾上松也」って出てたな。六方のシーンだけのための指導があったってすごい。そりゃあの禍々しいえげつない六方が見れちゃうよな。すごい。
ああ語彙力が下がりました。
国宝の話に戻ります
歌舞伎がテーマではあるものの、これは歌舞伎の映画というよりも人間ドラマ。舞台シーンであれど寄りのカメラワークが多く。
登場人物の表情や汗や涙がありありと見えたところにそれを感じました。
途中までは自分や自分の人生に置き換えて考えながら観ていたところもあるけど。
途中からそんなこと言ってられなくなる。
とにかく集中しちゃった。
そういう意味で、いい意味で、重みのある作品でした。
映画館で刮目せよ!
フィルマークスとスレッズやってます
映画やドラマ、アニメの感想とレビューを投稿するだけのストイックなSNS「Filmarks」。私もこっそりやってます。
TreadsではInstagramと連携しているものの、自分の作品や暮らしの話は殆どしていません。
映画・ドラマ・アニメ・舞台・漫画など様々なエンタメの感想をコソコソ更新しています。
エンタメって存在してくれて本当にありがたいなぁ。
それに集中していればよいという問答無用のチルタイムになるのだ。
久しぶりの映画館楽しかった。無駄にちゃんとオシャレしてメイクして行った。
なんだか特別な日にしたかったから。
ひとりで映画や舞台を観に行って、帰りの電車で馴染ませて帰りに直帰せず、ただ感想を口から垂れ流すこともせず、いつもの飲み屋でサクッと一杯だけ飲んで気持ちだけ荷下ろしして家に帰る。
これはこれは、とても充実のオフの過ごし方である◎
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