🧠 あらすじと概要:
あらすじ
映画『レッド・スパロー』は、現代のロシアを舞台に、バレリーナからスパイへと転身する女性ドミニカの物語を描いています。彼女は不慮の事故でバレエを辞めざるを得なくなり、母親の生活を支えるために叔父から受けた仕事を引き受けます。しかし、その仕事はロシア諜報機関の陰謀に巻き込まれることとなり、彼女はスパイ養成所で厳しい訓練を受けることになります。
ドミニカは、アメリカのCIA工作員ネイトと親しくなり、彼を通じて二重スパイとしての任務を始めます。やがて、彼女は高位の裏切り者を探し出すミッションを託され、様々な危険な状況に直面します。ドミニカは果たして、どのような道を選ぶのかが物語のクライマックスとなります。
記事の要約
この記事では、映画『レッド・スパロー』についての感想が述べられており、主に主人公ドミニカの過酷な運命や、彼女の選択が焦点となっています。ドミニカのバレリーナとしての人生の挫折からスパイへと変わる過程や、叔父との関係、CIA工作員ネイトとの交流が描かれています。最終的に、ドミニカがどの道を選ぶのかが映画の注目ポイントとなっており、ネタバレを避けつつ、深い感情の変化とスパイとしての葛藤が強調されています。
映画『レッド・スパロー』を見た感想をラストのネタバレは無しで書きます。ロシアの特殊工作員となった女の物語です。
閉ざされたバレリーナの道
舞台は現代のロシア。ドミニカという女性がいました。
父親はすでに他界し、アパートで病弱な母親と二人暮らしています。
ドミニカはボリショイ・バレエ団のトップバレリーナでしたが不慮の事故で足を骨折、バレリーナとしての道を断念します。
ドミニカは母親の医療費や家賃をボリショイ・バレエ団に負担して貰っていました。
バレエを辞めたら生活の支援を打ち切られてしまいます。
ドミニカの元を叔父のワーニャが見舞いに訪れます。ワーニャ叔父さんは「困ったことがあれば私を頼りなさい」と封筒を置いて帰ります。封筒の中にはバレエのライバルだったソーニャとダンスパートナー コンスタンチンとの密会現場が収められていました。実はソーニャとコンスタンチンが共謀して意図的にドミニカをケガさせたのでした。
怒ったドミニカはソーニャとコンスタンチンの元に乗り込み、杖で殴って顎を砕きます。
怪しいワーニャ叔父さん
ワーニャ叔父さんが「お前が国のために働くならばお母さんの生活の面倒は見てやろう」とドミニカに仕事を持ち掛けて来ます。内容はディミトリー・ウスチノフという男と親しくなって情報を盗めというものでした。
ドミニカは母親のために引き受けます。
ドミニカはワーニャ叔父さんの指示に従い、ホテルで偶然を装ってディミトリーと接触します。ディミトリーはギャングで一筋縄ではいかない男でしたが、ドミニカの冷静さと機転で二人きりになります。
ドミニカはディミトリーに襲われますが、その時、暗殺者が部屋に侵入してディミトリーを殺害します。
暗殺者はの正体はロシア諜報機関SVRの工作員マトーリン、ワーニャ叔父さんの正体はロシア諜報機関SVRの副長官でした。どうやらドミニカはディミトリー暗殺の囮として使われたようです。ドミニカにスパイの素質を見出したワーニャ叔父さんは、ドミニカにスパイ養成所へ行くことを勧めます。
ドミニカは自分と母親の身の安全を条件にスパイ養成所へ入ることにします。
母と離れてスパイ養成所へ
スパイ養成所ではスパローと呼ばれる工作員を育成するため、若い男女が厳しい訓練を受けていました。
ここでドミニカは心理操作術や工作員のスキルを学びます。
学校を出たドミニカにワーニャ叔父さんから指令が下されます。ワーニャ叔父さん「ロシアの政府高官にアメリカと通じている裏切り者がいる」裏切り者はロシアからは”モグラ”、アメリカからは”マーブル”と呼ばれています。
アメリカCIA工作員のネイト・ナッシュという男がモグラと通じているので、ネイトからモグラの名前を聞き出すことドミニカに与えられた任務です。
ブダペストでプールへ通う日々
任務でブダペストへ来たドミニカ。ここではSVRブダペスト支部長のマキシム・ヴォロントフや同僚でルームメイトの工作員マルタと出会います。標的のネイト・ナッシュは毎日プールに通っており、ドミニカも同じプールへ通います。ドミニカが目立つ水着で周りをウロウロしているとネイトの方から声をかけて来ました。ネイトはCIA工作員なのでドミニカの正体や過去も筒抜けでしたが、
ネイトとドミニカはお互いの素性を知りつつも親密になって行きます。
ある日、ドミニカが同僚の工作員マルタの手帳を盗み見ると、マルタの仕事内容が書いてありました。
アメリカの政府高官の中にもロシア側のスパイがおり、マルタと交渉していることを知ります。
ワーニャ叔父さんが「上層部がしびれを切らせている、モグラの情報は無いのか?」とドミニカの元へとやって来ます。
ドミニカは苦し紛れにワーニャ叔父さんにマルタの手帳の内容、アメリカ側にもモグラがいて交渉中、その時に情報を買う資金として25万ドルが必要だと喋ってしまいます。
数日後、ルームメイトの工作員マルタが暗殺者マトーリンに拷問されて殺されていました。
マトーリンはドミニカに「余計なことは話すな。話せばお前もこうなるぞ」と警告して去ります。
恐怖を感じたドミニカはネイトに会いに行きます。
ネイトは「君は伯父さんに利用されているだけだ。利用価値が無くなれば君も殺されるだろう。だから俺と組まないか?」とドミニカをアメリカ側の仲間に勧誘します。
二重スパイとなるドミニカ
ドミニカはロシアSVRに従いながらアメリカCIAとも通じる危険な二重スパイをはじめます。
アメリカCIAに協力すると言うドミニカをネイト以外のCIAメンバーは信用しませんでしたが、
ドミニカは手土産としてアメリカ側の裏切り者の情報を提供する約束をします。
アメリカ側の裏切り者はステファニー・ブーシェ上院議員補佐官。彼女はアメリカで高い地位にありながらロシアに軍事情報を売っていました。殺されたマルタの代わりにドミニカとSVR上司のヴォロントフがブーシェと交渉に行きます。その交渉の場はCIAも盗聴している危険な現場となりました。ドミニカは25万ドルをブーシェに渡し、極秘情報の入ったディスクと交換します。しかしドミニカはディスクをすり替え、CIA側に本物のディスク、SVR側にはニセ情報が入ったディスクを回します。
交渉は終わりましたがブーシェはアメリカ側に裏切りがバレて殺されてしまいます。
ロシアSVRに捕まるドミニカ
ドミニカとヴォロントフは組織を裏切ってブーシェをアメリカに売った容疑でSVRから拷問されます。
ヴォロントフは処刑されますが、ドミニカはワーニャ叔父さんに「私に最後まで任務をさせて」と涙ながらに訴え、際どい所で一命を取り留めました。
SVRはドミニカをネイト・ナッシュの元に返し、暗殺者マトーリンに尾行させて様子を見ることにします。
ドミニカはネイトと再会すると「母親と一緒にアメリカへ亡命したい」と告げ、ネイトも了承します。
その後、暗殺者マトーリンが襲って来ますが、ドミニカとネイトで協力して倒します。
モグラは私だ
暗殺者マトーリンとの戦いで負傷して入院中のドミニカの前にコルチノイ将軍が姿を現します。実はコルチノイ将軍こそがドミニカが探していたモグラでした。コルチノイ将軍もかつては愛国者でしたが、妻の死をきっかけに祖国に幻滅し、アメリカと手を結ぶことにしたのです。コルチノイ将軍は「私を裏切り者として国に引き渡すか?だが別の道もある。君は私の後任に適任だ」と、ドミニカに新たなモグラとなることも提案します。
「君が選びたまえ」と言い残してコルチノイ将軍は去って行きました。
ドミニカが選んだ道とは?
コルチノイ将軍をワーニャ叔父さんに引き渡すのか?ドミニカ自身がコルチノイ将軍を継いで新たなモグラとなるのか?
CIAに助けを求めて母親とアメリカへ亡命するのか?
ドミニカがどのような道を選択をするのかが映画のクライマックスとなります。
ラストは書かないので興味があったら見てください。
Views: 0