日曜日, 6月 8, 2025
- Advertisment -
ホームレビュー映画【映画国宝】①俳優の身体なにか

【映画国宝】①俳優の身体なにか

🧠 あらすじと概要:

映画『国宝』あらすじ

映画『国宝』は、日本の伝統芸能である歌舞伎をテーマにした作品です。物語は、俳優たちが歌舞伎を通じて自らの内面を探求し、キャラクターに深く入り込む過程を描いています。主なキャストとして、吉沢亮と横浜流星が登場し、それぞれが強い感情表現を求められる役を演じます。彼らは歌舞伎の台詞や動作を通じて、劇的な物語と心情を視覚的に表現します。

記事の要約

著者は、映画『国宝』を心待ちにしていたと語り、作品から受けた強烈な印象について述べています。特に、吉沢亮と横浜流星の演技が持つ迫力や感情の表現に感銘を受けた様子が描かれています。映画の映像表現において、カメラワークや音楽の使い方も評価されており、見どころが多いと感じていることが伝わります。

また、著者は映画のテーマや美術、衣装に関する考察も進めており、作品の中に込められた深い意義を探求しています。最終的に、リピート鑑賞をする価値があると確信し、さらなる分析や考察を行いたいという意欲を表しています。

【映画国宝】①俳優の身体なにか

記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。

見出し画像

なにか

一年以上前から楽しみにしていた映画『国宝』。吉沢さんがインタビューで語るように、すごいものを観たという感覚。狂気にも見える張り詰めた緊張感に畏怖の念を覚えた。

何度も観る予定なのでとりあえず初回メモ。

⚠️以下軽微なネタバレあり

〈俳優の身体〉そもそも歌舞伎を吹き替えなしで俳優が演じるなんて、きっと無謀なこと。歌舞伎には詳しくないが、一年やそこらで形になるものでもないと思う。だから正直公開前は、本当に期待していたけど、歌舞伎好きの人や関係者から厳しい言葉が出るのではと恐れていた。だが、作品には歌舞伎を俳優が演じる意味があった。演目の内容と心情がリンクして、役に入り込む喜久雄に吉沢亮が、俊介に横浜流星が入り込んでいるようだった。

これは、自分の身体から感情を放出する役者でなければできないし、この表現をさせるために李監督は2人に歌舞伎を演じさせたのだと思う。

〈接写〉舞台に乗る身体をカメラがさまざまな角度で、また、さまざまな近さで写していく。寄りのショットの汗、涙、崩れた化粧、震える唇、指先が台詞よりも雄弁に心の動きを物語っている。指の先の先まで喜久雄になっているからこそ可能な表現。美しくて恐ろしい化け物、作中で万菊に向けられた言葉だが、間違いなく喜久雄が、吉沢亮がその化け物になっていく。

…もっと色々考えたいことがあるのだが、吉沢亮のファンなので初回はあまり冷静に観られなかった。
以下、次回以降気にしたいメモ。

・海外のカメラマンによる日本映画、伝統芸能の撮り方・歌舞伎にオーケストラを乗せるような大胆な音楽づくり・美とは、伝統とは、血とは・美術、背景、街並み、衣装・歌舞伎の演目とのリンク・本物の雪、舞台の雪・血と雪、白塗りと紅、衣装の赤と白

・天井から見下ろしている「誰か」

壮大で圧倒的だけど本当に繊細で、緻密に練られた大作。ファンの贔屓目なしに本当に何度も観るべき映画だと思う。また観にいきます。

#国宝 #映画感想文 #李相日 #映画国宝 #ネタバレ

なにか

大学でチョロっと映画学を専攻していただけの映画好き社会人が、映画鑑賞の体験を大切にするために、単なる消費にしないために感想や考察を書いていくです



続きをみる


Views: 0

RELATED ARTICLES

返事を書く

あなたのコメントを入力してください。
ここにあなたの名前を入力してください

- Advertisment -