金曜日, 7月 25, 2025
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【映画】「RUN/ラン」感想ジャミ

🧠 あらすじと概要:

映画「RUN/ラン」あらすじと要約

あらすじ

「RUN/ラン」は、体が弱く車椅子生活を送る少女クロエと、その母親ダイアンの物語です。クロエは、母の支えの下、大学進学を目指して努力しています。しかし、ある日、彼女は自分が服用している薬が母の名前で処方されていることに疑問を抱き、調べ始めます。そこで見つけた情報は、母に対する不信感を膨らませ、脱出を試みるきっかけになります。

記事の要約

筆者は、クロエとダイアンの特殊な関係性を描写し、介護における覚悟や愛情の危うさを考察しています。クロエの勇敢さと体の不自由さが生む緊張感や、母の真実を知ったときの恐怖が描かれ、スリル満点の展開が続きます。ダイアンの隠された意図と、最後には思いがけない結末が待っていることが強調されています。映画は親子の愛の複雑さについて考えさせられる内容で、観客に深い印象を残します。

【映画】「RUN/ラン」感想ジャミ

記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。

見出し画像

ジャミ

こんにちは。私は、高校生の時に松葉杖をついたことがあります。今思えば、骨折したわけでもなく、大したケガではなかったなと思うのですが…。

それでも、毎日何気なく動かしていた体が普段通りに動かなくなると、ケガも病気もしないに越したことはないと思いますよね。

「RUN/ラン」は、車椅子生活の少女がなにかを隠している母から逃げようと試みるお話です。クロエの勇敢さと裏腹に、不自由な体が生み出すハラハラ感を味わってみませんか?

あらすじ

ある郊外の一軒家で暮らす、クロエ(キーラ・アレン)と母・ダイアン(サラ・ポールソン)。生まれつき体が弱いクロエは、車椅子生活を余儀なくされているが、前向きな彼女は大学進学を目指して勉強に励み、ダイアンもその夢を応援していた。
そんなある日、クロエは自分が飲んでいる薬がダイアンの名前で処方されていることに気がつく。薬を調べてみると、それは人間が服用する薬ではなかった。母への不信感が膨らんでいくクロエは、母から逃れようと試みるが——。

感想(ネタバレ注意)

不自由な体でも前向きなクロエと、大切な娘を丁寧に介護しているダイアンの関係性が印象的です。誰かの面倒を見るという行動にはかなりの覚悟が必要だと思います。自分がどのような状況におかれていても、相手のことを思い遣らなくてはならないからです。
だからこそ、優しい日常が偽りだったと知った時の恐怖は計り知れません。

まるでホラーのようなスリル

不穏な間の取り方やどこか怪しい雰囲気があるダイアンからは、絶妙な恐ろしさを感じます。

ダイアンの名前で処方された緑色のカプセルを怪しんだクロエは、パソコンを使用して薬の正体を調べようと試みます。しかし、なぜかインターネットが繋がっておらず失敗に終わります。

そして、クロエが体を引くと暗闇にはダイアンの影が…。

このような、じんわりとホラー感が滲む演出がいいアクセントになっています。

不自由な体

クロエは、体が不自由ながらも恐れなしの行動力があります。
ドアを外から塞がれ監禁されたのならば窓から脱出し、階段にある昇降機が壊されたのならば車椅子を落として自分も転げ落ちるなど、なんともアグレッシブです。

クロエの強かさには惚れ惚れしますが、勇敢な心とは裏腹に、思うように動かない体は見ていてとてももどかしく感じます。この対比が面白いですよね。

ダイアンの真実

家の地下室に閉じ込められてしまったクロエは、ダイアンの真実を知ることになります。地下室からは、自らの足で立つ幼少期のクロエの写真やクロエという名前の赤ちゃんの死亡診断書、新生児が誘拐されたという新聞記事などが発見されます。なんとダイアンは、「多くの病気を持って生まれ、すぐに死んでしまった実の子」を誘拐した子どもで作り出していたのです。

これまでのダイアンの怪しげな行動は、娘を閉じ込めておくための行動だったのだと納得できますね。

母の愛から逃れろ!

ダイアンの真実を知ってしまい、なにかを注射されそうになったクロエは、大量の薬が保管されている小部屋に逃げ込みます。そして、その場にあった薬瓶を手に取り、躊躇いなく飲んでしまいます。この状況で賭けをできる度胸がすごいですね…。あるいは、自分を大切にしているなら病院に連れて行くはずだと、母を信じての判断かもしれません。ある意味、これまで本当に愛されていたことを証明する行動ですよね。

それにしても、本当によく頭が回るな…と感心するばかりです。

思惑通り病院へ運ばれたクロエは、声が出ないものの一命を取り留めました。看護師がクロエの元を離れた隙に、ダイアンはクロエを連れ出してしまいます。
医師が「未成年の自殺未遂には監視義務がある」と言っていたのはなんだったんだ…と思うレベルのガバガバなセキュリティにツッコんではいけないかもしれません😅

ハッピーエンドかと思いきや…

7年後、大人になったクロエは車椅子生活を続けていますが、杖があれば少し歩けるようになっていました。ダイアンは、医療刑務所らしき場所に収容されたようです。ダイアンの面会に来たクロエは、一通りダイアンに近況を聞かせると口から緑色のカプセルを吐き出し、「大好きなママ、お薬の時間よ」と告げ物語は終了します。

クロエが生みの親と再会できてハッピーエンドかと思いきや、育ての親・ダイアンに緑のカプセルを飲ませようとしている不穏なエンディングが面白いです。

ダイアンがクロエに向けて、「私はあなたが必要。そして心の奥底ではあなたも私を求めてる」と発言するシーンがありますが、これは真理だと思います。結局、こどもの世界では親が基準になるのです。ダイアンに緑のカプセルを飲ませようとしているクロエの行動こそが、その証拠ではないでしょうか。クロエが我が子を閉じ込めないことを祈ります。

最後に

実際に親子の距離感で悩む方もいらっしゃるのではないでしょうか。親と子は、干渉しすぎてもしなすぎても上手くいかないものです。私の家族仲は良好だと思っていますが、クロエとダイアンのようにならないよう気をつけたいですね。

今回は、母の狂愛から逃げる映画、「RUN/ラン」の感想でした。気になった方は、ぜひご覧ください☺️

ジャミ

映画の感想を投稿します。映画/音楽/マンガ/アニメ/絵画/文学etc.



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