木曜日, 5月 22, 2025
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【日本市況】円は上昇転換、日米財務相会合と米財政懸念綱引き-株安 – Bloomberg

22日の日本市場では円相場が一時1ドル=144円台前半に下落したものの、その後上昇に転じた。日米財務相会合の結果を受け、円高誘導リスクに対する過度な警戒感は後退した半面、米国の財政に対する懸念がドルの上値を抑えている。

  ベッセント米財務長官と加藤勝信財務相は、為替レートは市場で決定されるべきであり、ドル・円相場はファンダメンタルズ(経済の基礎的諸条件)を反映しているとの認識を再確認した。米財務省が声明で明らかにした。水準については議論しなかったという。両氏は主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議が行われているカナダで会談した。

関連記事:日米財務相、為替相場は市場で決定されるべきと再確認-水準議論せず

  米議会での予算交渉や財政懸念などを背景に、リスク回避の円買いの動きも根強い。りそなホールディングス市場企画部の井口慶一シニアストラテジストは、日米財務相会合で円高リスクが一つなくなったが、「財政政策は長期的なテーマで、簡単にはリスクオンに戻らない」と話す。

22日の日本市場の為替・株式・債券相場の動き-午前9時44分現在
  • 円は対ドルでニューヨーク終値比0.2%高の143円37銭
    • 一時0.5%安の144円40銭まで下落
  • 東証株価指数(TOPIX)は前日比0.4%安の2720.93
  • 日経平均株価は0.8%安の3万7013円82銭
  • 長期国債先物6月物は一時前日比48銭安の138円66銭まで下落
  • 新発10年債利回りは一時3.5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)高い1.55%と、3月28日以来の高水準

外国為替

  東京外国為替市場の円相場は1ドル=143円台前半に上昇。為替レートは市場で決定されるべきだという見解で日米の財務相が一致したことを受け、一時的にドル買い・円売りが強まったが、国内外の株価下落を受けたリスク回避の円買いが入った。

  SBIリクイディティ・マーケットの上田真理人金融市場調査部長は、円安是正に対する警戒が強かったため、その反動でドル買い・円売りが出たと指摘。半面、米市場が債券安、ドル安、株安のトリプル安になるなど米国への信認が低下しており、ドルを積極的に買うこともできず、これまでの145円を中心とするレンジから、145円がドルの天井になるとの見方を示した。

  為替市場は引き続きG7が発するメッセージや要人発言に対し神経質な値動きが続きそうだ。みずほ証券の山本雅文チーフ為替ストラテジストはリポートで、G7後に「共同声明がなかったり、あっても為替に関する文言が削除されれば、米国がドル安誘導を望んでいると市場が解釈し、ドル安圧力が強まる可能性がある」と指摘した。

株式

  東京株式相場は続落し、日経平均は2週間ぶりに一時3万7000円台を下回った。トリプル安となった米市場で金利上昇を背景にS&P500種株価指数が1カ月ぶりの下落率となり、投資家心理が悪化した。電機や機械、自動車など輸出セクター中心に安く、半導体関連や電線株は米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)の下げも響いた。

  東証33業種は24業種が下げ、医薬品や食料品などディフェンシブセクターを中心に9業種は上昇。売買代金上位では三菱重工業やフジクラ、アドバンテスト、トヨタ自動車が安く、第一三共やサンリオ、バンダイナムコホールディングスは高い。

      三菱UFJモルガン・スタンレー証券の大西耕平上席投資戦略研究員は、米株安を材料に下落した後は方向感が出づらいと指摘。自動車を中心に関税交渉の進展は日本株にとっては重要で、赤沢亮正経済再生相が出席する日米関税交渉を控え、あすまで株式市場に様子見姿勢が広がるだろうと述べた。

債券



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🧠 編集部の感想:
円が上昇に転じた背景には、日米財務相の会合での円高リスクの軽減がある一方、米国の財政懸念が影響しているようですね。ドルの上値が抑えられ、リスク回避による円買いが続いていることも注目されます。今後、為替市場の動向や株価への影響が気になるところです。

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