🧠 あらすじと概要:
あらすじ
『リロ&スティッチ(2025)』は、ディズニーの人気アニメーションを実写化した作品です。物語はリロと彼女の姉、ナニの家族の絆を中心に展開します。ナニは母親としての責任を背負い、リロを育てながら、自身の夢を諦めたことに葛藤する姿が描かれます。リロはスティッチというエイリアンと共に新しい家族の形を見つけていく中で、様々な困難に立ち向かいます。
記事の要約
この記事では、実写版『リロ&スティッチ』の魅力を語っています。特にナニのキャラクター描写の深さと、リロとの関係性の変化に焦点を当てています。ストーリーはアニメ版に忠実ながら、ヒューマンドラマとしての側面が強調され、家族の絆や個々の葛藤がより伝わりやすくなっていると評されています。また、コメディ要素も取り入れられ、シリアスさとユーモアのバランスが秀逸であることが特筆されています。全体として、元のストーリーの深さを保ちながらも、実写として成功した作品であると評価されており、選択の重要性がテーマとして強調されています。
久々にディズニー映画の初日レイトで8割がた埋まってる劇場ってのもあるけれど、それ以上に映画自体が面白いことに驚かされた。
核になる物語はアニメーション版と変わらないけれど、リロとナニが抱える家族観の大きな問題に対してより重点的に見せている。実写でやるからこそヒューマンドラマの味わいがより引き立たされるし、それを理解したうえで構成したんだなという要素・インタビューがあるので、キャラしか知らない人ならなおさらこの映画を見に行ってどんなお話なのかを知ってほしい。
他人に勧めやすい ★★★★★
個人的に好きか ★★★★★
まず何といっても、ナニの描写への注力の仕方が良い。
アニメーション版でも部屋の様子やデイヴィットとの会話でバックボーンを察する必要があるぐらいの描写だったが、ハッキリと進学を諦めたうえでリロを育てることを決めた事・サーフィンの実力は折り紙付きと、しっかり明示してくれる。
この前提があるおかげで、ナニが抱えていたリロの母親になるという使命に駆られる厳しさや葛藤への向き合い方が伝わりやすくなってる。アニメーション版だとキャラ全員がポップなコメディとしての考え方や動き方をすることが多くて、お話としてもリロとスティッチが築いてきた新しいオハナという関係への着目の方が強い印象があったけれど、ここへナニを加えた3人(というか2人と一匹)の新たな家族として形成されていく過程をわかりやすく描いてくれている。
これ以外に大きく変わったところはコメディシーンの強弱。
現実じゃ笑ってすまされないようなやらかしを地球へ来たばかりの626は懲りずに繰り返していくし、リロ自身も一般的な常識に収まっているわけじゃなく、同年代の子からハブられる位には馴染めない態度と洒落にならない罵倒をしたりとまあまあ強めなパンチの効いたことをする子なのもあって、ヒューマンドラマとして見るにはちょっと面白すぎるシーンが多かった。これが若干抑え気味になった代わりにコメディはちゃんと散りばめてはいるので、ストーリーの視点以外でも実写映画として見る意味がある要素の1つになってる。
全体的に実写に最適化する形であらゆる要素を改変してはいるものの、元のストーリーが持つ社会への切り口としての深さが相まっていい映画になってるなぁと思った。
いろいろと大きく変わっているところはありつつも、結局3人はどういう選択を取るのか?という部分はすごくイイなと思った。アニメーション版での大団円もいいけれど、こういう形でのまとまり方が収まりがいいので。
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