日曜日, 5月 25, 2025
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【感想179.5】最近見た映画の感想集⑤すいぱん

🧠 あらすじと概要:

あらすじ

この記事では、最近観た映画の感想を綴っています。「機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-」はアニメの初回で、ロボット戦の動きが心を躍らせる作品です。「ネムルバカ」については、原作のテイストが監督の手法と調和しており、ただしエモーショナルなラストシーンに違和感を覚えています。「山田くんとLv999の恋をする」はティーン映画として高品質であり、構成に違和感が少ない点が評価されています。最後に、「ハニーレモンソーダ」は、アニメの良さが薄れてしまった印象を持っています。また、「PERFECT BLUE」は、独特の空気感とアイデンティティの葛藤を描いた魅力的な作品です。

記事の要約

この記事は、著者が最近観た映画の感想を記録したもので、感情や評価の変動を含んでいます。それぞれの作品には独自の魅力や課題があり、特にラストシーンやキャラクターの描写についての感想が強調されています。全体的に、ティーン映画やアニメの表現に対する考察が交えられており、映画の多様性についての意見が述べられています。

【感想179.5】最近見た映画の感想集⑤すいぱん

 他人に作品の感想を言うときに、ちょっとした意地悪な癖がつきました。

 大概は勧めても見ないんでしょう?て諦めがあるので、起承転結のうち承までは事細かく話して引きを作って説明する。逆にこいつは本当に見るだろうなぁて気配があるときは、ほぼほぼあらすじレベルの概要だけ喋って、「○○(著名人)は見てこういう感想言ってたよ」と喋ってる。自分の感想を入れたバイアスで評価されるのが嫌なので、出来る限りインプットさせる情報を少なくしたいから。

 本当に悪いなと思ってるのが、あんまりおもしろくなかった作品で後者のスタンスを取るときに、まぁ、察してくださいな……て表情してるかもなぁ、てうっすらと自覚してること。もしわかってなかったとしたら、まぁ、察してくださいな……。

映画館で見た映画

機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-

 今クールアニメだし現在進行形で見ているけれど、やっぱ面白いなって思わされた最大の掴みはBeginningになる。

 理由は単純に鶴巻和哉アニメが好きだから、というのが(謙遜して)6割はあるにしても、単純にモビルスーツ戦の動かしっぷりで心躍らされたところがある。TVアニメでこれだけ縦横無尽に動いてるロボット戦なんてそう見れるものではないし、そのうえで『フリクリ』ライクなティーンの振り回されストーリーの初回だったので満足した。4話以降でも特に6,7話の転換期が見てて一番楽しんでたと思う。

 ガンダムっぽさとかエヴァっぽさとかじゃなくて、テンポと情報量のバランスが好みに合致してるアニメなのがジークアクス。残り4話分も詰め込んでくれることがとにかくうれしい。

ネムルバカ

 見終わった後に近所のブックファーストに駆け込んで原作を買ってきた。結果、原作のテイストに刺さっただけで、駄目だと思ったところが悉く監督のテイストということが発覚した。

 石黒正数の描く会話劇と阪元祐吾が手掛ける会話のテイストが調和する算段になってる。漫画やアニメのテイストとしてあった暴力的な描写とテンポ感は阪元テイストに上書きされて、より生身の人間が話していて無理のない会話劇として成り立つ絵になってたのは旨いなと思わされた。

 唯一、というか決定的にダメだと思ったのがラストのライブシーン。
シニカル視点での笑いを軸に回してきた物語で、追加された演出がエモーショナルな直球の感動シーンに仕上げていたのが好きになれない。今までやってきた皮肉な視線を向けると見てられない絵面になっているのが情けない。王道を征く展開にしたいという意思はあるんだろうけれど、持ち味として評価されている部分との折り合いがつかないとこうも壊滅的な食い合わせになるのかとも思った。

山田くんとLv999の恋をする

 時間が合ったから行ったぐらいの理由だけれど、意外といい映画だったと思う。

 山下の人と茜の性格が合うのかなとは疑問だったけれど、中盤以降から見えてくる根っからの人の好さを証明できる力強さを持たせていたぐらい役に合ってたと思う。山田役の作間君の合い方もそんな感じ。

 アニメで見ていた部分を丸々やっていたのもあるけれど、あからさまな違和感ある展開はかなり少なめだったのは評価している一因になってる。唯一あったのはカフェみたいなファンシー空間を居酒屋扱いしてたぐらい。
 内容を思い出すのにもいけるし、ティーン映画としてはかなり上質な部類に入る一本だと思う。エンドロール後のシーンはお笑いすぎたけれど。

配信で見た映画

ハニーレモンソーダ(U-NEXT)

 アニメ放送時期に見たせいもあるけれど、ハチャメチャぶりに気づいてからは名作駄作ジャッジ的な視点では半ば諦めモードで見ることになってた。

 アニメ6話までかけて展開していた羽花ちゃんと芹奈ちゃんとの確執描写が、映画では1時間で終わらせてしまう。このハイテンポのために様々な設定が削除されているし、ティーン映画ノルマの”青春満喫シーン”がいくつか挿し込まれるのもあって、シリアスな向き合い方をしていた芹奈との比較が続く展開もチープさの方が上回っていた。
 後半では界くんを掘り下げる内容になっていることから、テンプレ化されたエンタメ映画からの脱却を図ってる意図はあると思いつつも、上記で課した制約が足を引っ張ってちぐはぐさが増しているような印象。

 最近だとかなり面白く見れる作品も出てはいるし、過渡期の犠牲になった作品と思って接するのがいいのかもしれない。

PERFECT BLUE(U-NEXT)

 「今来たばっかり」て97年にもあったんだ。

 20世紀末の鬱屈とした空気感を終始纏っているところも魅力的だし、何よりもトリップした視界との切り替わりをはじめとした、さまざまなショットの綺麗さが特にいい。
 『パプリカ』ほど非現実的な世界観を映すわけではないけれど、アイデンティティ以上に自身を定めきれなくなってくる未麻が徐々に蝕まれていく過程の描き方は、見ているこちらがどの部分が現実でどこからが虚構か時折判別させるのが難しくなるぐらい目まぐるしく変化する。

 サスペンスとしてのオチが好きなのもあるけれど、アニメーションでの表現を映画でやる意義をまっすぐぶつけられている感じが好きな所。今敏映画はそういう部分がより旨いし個性としても際立ってるなとも思う。



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