🧠 あらすじと概要:
映画『岸辺露伴は動かない 懺悔室リックェ』あらすじ
『岸辺露伴は動かない 懺悔室リックェ』は、人気漫画『ジョジョの奇妙な冒険』のスピンオフ作品で、著名な漫画家の岸辺露伴が主役です。物語は、露伴がある懺悔室での体験を描いています。短い原作エピソードを基にしながらも、映画ではオリジナルストーリーが展開され、運や呪いのテーマが盛り込まれています。惜しみなく不運や幸運が焦点となり、彼の創作活動と内面的な葛藤を探求する内容となっています。
記事の要約
本記事は、映画『岸辺露伴は動かない 懺悔室リックェ』に関する感想文です。原作ファンが抱える、短いストーリーを映画にする際の不安について触れつつ、映画は見事にカバーしたと述べています。特に、オリジナルストーリーの後半部分が評価され、運の描き方の魅力について考察がなされています。運や呪いの概念が巧みに表現され、劇中のロシアンルーレットシーンやキャラクターの存在意義も深く掘り下げられています。全体的に作品は荒木先生のスタイルがよく表現されていると評価されています。
ネタバレあり感想です。原作読んでる方向けで、まだ映画はまだ躊躇してるって方っています?
あなたがそうなら、ブラウザバックして映画館へGOだ!
や、原作既読の方は当然持ってる不安が、ひとつあるはずなんですよ。
それは、原作の懺悔室って たったの1エピソードしかないから、どう考えても短いよね。映画にしたときにめちゃくちゃ間延びするんじゃないかっていう不安がある。
この不安に関しては、うまくカバーしてくれましたね!
映画前半部分が原作準拠、後半はオリジナルストーリーで進行するという感じです。後半のオリジナルストーリーが特に良かったのでそちらを中心にコメントしますね。
後半は「幸運」についてがテーマです。持論だけど「運」の描き方が魅力的な作品は全体を通して魅力的になる気がするね。
不自然なほどの幸運に襲われる、という劇中の描写なんだけど、ジョジョの奇妙な冒険の7部のポコロコやシュガー・マウンテンや大統領戦でも近しいものが描かれていたと思います。これらを踏まえつつ、よりクリアに表現したんでしょう。
普段は運が良かった悪かった程度にしか人間が感知していない確率的な世界の運行の中、あくまで起きることは小さなことで、ひとつひとつは人間の意志で突っぱねることもできるようなものなのだけど、それが標準を超える傾きを見せると、真綿で首を絞めるように意志は折れて、人は幸運だの不運だのを語るようになるという話。(パッパね)
超常(呪いとか)が存在して、なにかを起こしうるなら、運・不運に干渉するような存在なのだろうという点。
この2つが荒木先生節って感じで良かったね。
劇中のロシアンルーレットシーンなんかも、5部の最終話のオマージュで好きだな。
あと最後、呪いの2人は消えてないってのが良いね。
きっとパッパは引き連れて、しぶとく、あさましく、たくましく、生きていくんだね、娘との対比として際立っています。
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