🧠 あらすじと概要：
映画『かくかくしかじか』あらすじ
『かくかくしかじか』は、主人公が絵を通じて成長し、恩師との関係を深めながら苦悩を乗り越えていく物語です。主人公は絵画教室に通いながら、さまざまな人々と出会い、自己表現の喜びや挫折を経験します。映画は、彼の絵画に対する情熱と、他者とのつながりを描いています。
記事の要約
この記事では、映画『かくかくしかじか』の感想が述べられています。作者は映画の美しい色彩と宮崎の風景を高く評価しつつも、登場人物の描写や関係性に不満を表明しています。特に、主人公と恩師の絆やキャラクターの深みが乏しいと指摘し、感情移入が難しいと感じたようです。これらのポイントを踏まえつつ、色彩やキャストに魅力を感じる人、恩師との思い出を大事にしている人にはオススメするとしています。全体として、映画の視覚的要素の素晴らしさと、人物描写の不満がバランスを取った感想となっています。
話題の映画、かくかくしかじかを観てきました。予告編を見てこれは絶対観たい！と心に決めて公開を楽しみにしていました。直前で出鼻を挫かれましたが、楽しみにしていた作品なので、観ました。ハッピーマンデーで。
⭕️良かったところ
映画のポスターからもわかるように、キャラクター衣装の色彩バランスが良い。宮崎の原風景がとても美しくて製作者の色彩感覚が天才的で泣けた。衣装の配色も良かった。
❌悪かったところ
とにかく各キャラクターの人物描写が雑。関係性も雑。30歳頃から絵を始めて、個展を開けば超満員、という人物の割には先生の絵はラストシーンで1枚のみ。ただ竹刀を振り回し書けと連呼する人が慕われる理由をもっと描けたのではと思う。そして、主人公との関係性。絵画教室に入りたての主人公は絵が下手で他の生徒と比較して光るものがない。沢山描いて上達したのは他の生徒も同じなのに、何故主人公にそこまで肩入れするのかが曖昧です。バス停までの見送り、居酒屋だけでは絆を説得するには厳しいかと。そんなに人間って単純ですか？御守り買って、金沢にも行って、個展開いて…というかなりのエコ贔屓に見えてしまった。美大の先生の評価の方がしっくりくる。例えば指導しているうちに、天才的な一面を見るとか、高い人間力を見出したシーンなどがあればまだわかるが、終始優柔不断で楽天家の主人公のどこを魅力に思ったのかその部分をもっと丁寧に描いて欲しかった。(少なくとも大学卒業まで血の滲むような努力をしてるとか天才的なとかそういう部分は一つも伝わってこないので感情移入出来なかった)
大泉さんを好きになったのはトヨタの自伝的映画である愛知佐一郎物語からだが、その時ほどの感動がなく、ただそつなくこなしてるなぁという印象だった。いや、上手いんですよ？上手いんですが口数少なく無骨な感じの中に愛情が…とかいうのは特に伝わってこない。なんかスラっとし過ぎてない？原作はそういう人なんですか？あまり魅力を感じるキャラクターではなかった…。永野さんは天真爛漫なキャラのまんまって感じでコミカルな演技が上手。ただ、これも原作のキャラなのか、高校生の頃～遊び呆けた大学生時代～成人してからも優柔不断で、先生に後ろめたさを感じて無さそうに、何か冷たいと言うかドライだなと捉えちゃいました。がそういう演技、脚本だったのかな？
いずれにせよどうもそれぞれのキャラを好きになり切れない描写だった。それが原作のままなら、あんま共感できる話ではない。なら先生に焦点を当てるか、主人公に焦点をあてて深掘りした方が面白かった気がする。総じていうとＷ主演は欲張ってしまったような…
オススメしたい人
これを観るにあたってオススメしたい方は、①大泉さん、永野さん、その他好きな俳優さんが出演している②色彩豊かな映画をみたい方
③恩師がいる方
ほとんどの方が恩師がいると思いますが、その方と自分が主人公達に重なるんですよね。そういった意味で泣けました。あと主人公が自分のことを不誠実で、嘘つきで、みたいに自分を落とし始めるシーンが妙に自分に重なり、情けなくて1番泣きました(爆)
ということで初めて映画レビューしてみましたが、皆さんはどうでしたか？公開したばかりなので興味がある方は是非。とにかく色彩が綺麗です。そして宮崎県民の県民性めっちゃ好きになりました。
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