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安くてもできることはほぼ同じ
Googleのスマホとして知られるPixelシリーズにおいて、2024年秋に発売されたPixel 9、Pixel 9 Pro、Pixel 9 Pro XLの3モデルを本流とすれば、Pixel 9aはこれまでのaシリーズ同様に、亜流というほどではないが、少しメインストリーム寄りに振ったモデルとして位置付けることができる。すなわち廉価版Pixelだ。
ただ、処理性能の要となるプロセッサは第9世代の本流と同じGoogle Tensor G4で、外装やディスプレイなどのパーツを多少質実剛健なものにすることでコスト削減に成功している。ぶっちゃけ、安くてもできることはほぼ同じはずというわけだ。
GoogleがまとめたPixelシリーズのハードウェア仕様を見ると分かるが、8aは6.1型ディスプレイで152.1×72.7×8.9mm/189gだった。それが9aは6.3型とわずかにディスプレイが大きくなり、154.7×73.3×8.9mm/185.9gになった。数gではあるが軽くなっている。本流のPixel 9は198gなので、持った印象はかなり異なる。いい意味で軽快だ。
気になる価格だが、Google Storeで7万9,900円だ。昨今の日本におけるスマホ価格は高騰して上振れが続き、決して安い買い物ではないが、相対的には廉価版となる。Pixel 9の12万8,900円と比べると5万円近く安い。9 Proの15万9,900円などはほぼ倍近い。これだけの価格差がありながら、できることにそう大きな違いがない。目立つ要素といえば、カメラのハードウェアとメモリの量といったところだろうか。
個人的にはPixel 5(2020年)の151gとPixel 8(2023)の187gが強烈な記憶や手触りとして残っている。ディスプレイサイズが6型を超えた今、151gは無理としても、Pixel 9は198g、Pixel 9 Proは199gなので、最初にPixel 9a(185.9g)を手に取ったときには、この軽快感が懐かしく思われた。
長く使えるスマホはソフトウェアが支える
今、Googleが熱心に推進しているのは「長く使える設計」というテーマだ。トレンディな言い方をすればサステナビリティといったところだろうか。ほかのPixelと同様に発売後7年間のソフトウェアサポートが保証されている。つまり、2032年まではバッテリの劣化などの消耗品の交換は必要だろうけれど安心して使い続けることができる。
Googleは地球にも人にも優しいプロダクトを構築するために、設計、製造、そしてサプライチェーン全体にわたって、環境と社会に与える影響について、あらゆる段階で対処すべく取り組んでいるという。
サステナというと、環境への影響を最小限に抑えるために、リサイクル素材などを使った製品製造を連想するが、道具としての実力についても、7年後の未来でも発売直後に負けない実用性をキープしていることは大事だ。
いったん捨てられたものを再利用することも大事だが、その前に、さっさと捨てられないようにすることも考える必要がある。だからこそ、Googleは短期間ですぐに買い替える必要のない寿命の長い製品作りに力を入れているようだ。
こうした取り組みから、Googleがやろうとしているのは、何の変哲もない平板としてのスマホを、コンピュータの力で息を吹き込み魔法のようなあれこれをかなえるものにすることではないか。つまり、コンピュテーショナルスマホだ。アップデートを繰り返し、明日は明日のPixelになる。そういう意味ではソフトウェアの力は無限でもある。
Googleは、Pixelでコンピュテーショナルフォトを強くアピールしてきた。コンピュータソフトウェアの力で、写真をよりよいものにすることを実現してきた。長い焦点距離を持つレンズを実装するのがコスト的にもスペース的にも難しいスマホのカメラでも、エンドユーザーが満足できる画質で遠くを近くに引き寄せた写真を完成させるようなチャレンジは素晴らしい。
明るいレンズの実装が難しければ、ソフトウェアの力でノイズまみれの撮影画像を美しくクリーニングする。かつてはデジタルズームは真っ先にオフにするような機能だったが、今は、ここぞというときには、積極的に使うようになった。
また、「消しゴムマジック」や「いっしょに映る」機能などの画像生成処理は、ほとんど手品といってもいいくらいだ。こうした各種機能は真を写すはずの写真への冒涜だと言われそうだが、今どきのエンドユーザーはそんなことにはおかまいなしだ。望む写真が手に入ればそれでいい。
ローエンド機のカメラをハードウェア的に充実させるよりもずっと安上がりだし、できることをできないようにするより好感度も高い。プロセッサが同じだからこその荒技だ。
Googleは、こうした機能を出し惜しみせず、最終的にはローエンドのaシリーズから最上位のPro、Pro XLまで、すべてのスマホに解放した。ただ、どうしても難しかったこともあったようで、たとえば、レコーダーの要約機能は、録音した会話の内容を要約するものだがその機能が使えない。もっとも、ハイエンドのPixel 9 Pro XLでも1時間の会話の要約はできなかったのでそういうものかと思っている。
AIを連れて街を歩く軽快感
今、スマホの処理性能は、CPUやGPU、そして、NPUなどに大きく依存するようになりつつある。基本的なハードウェアが多少見劣りしても、これらのプロセッサがしっかりしたものであればソフトウェアとしてのAI利用に支障はない。カメラで身の回りを撮影しながらのGemini Liveもまったく問題なく楽しめる。こういう環境情報入力デバイス的な使い方には、手に馴染みやすい、小ぶりで軽いスマホの方が向いているようにも感じる。
まして、今のところAIエージェント処理はほとんどをクラウドサービスに頼っている。オンデバイスで処理が行なわれるのは、コンピューテーショナルフォトの生成や一部の画像処理、テキスト生成、翻訳処理といったところだろうか。
でも、それも時間の問題だ。Pixel 9aのアップデートが行なわれなくなるころ、外装がまともなまま使われているかどうかは別として、そのときのAI処理に求められるCPU、GPU、NPUの能力はどのくらいなのだろう。今から7年後のことを想定するのはちょっと難しいが、長く使えるスマホという限りは、ある程度の実用性を担保しなければなるまい。だが、ハイエンドからローエンドまで、同じプロセッサを使っておけば、仕方がないとあきらめもつくというものだ。
かといって、処理系すべてを同じにするのはコスト的に難しい。だから、Pixel 9aはそのメインメモリが8GBだ。今どきのスマホとしては、ちょっと不安になるかもしれない。今回は、今までになかったストレージ256GB版がラインアップに加わったが、それこそストレージサービスについてはクラウドに任せられるのだから、それよりもメインメモリ12GB版などを加えればよかったのにとも思う。Pixelシリーズのヒエラルキーはメモリ量の違いといってもよく、それをやるのは難しかったのかもしれない。
ただ、使ってみても、メインメモリ8GBというだけで使い勝手がガタ落ちになるかというと決してそうではない。そのあたりの最適化も含めていい製品に仕上がっているし、OSの進化とともに、さらに使いやすく成長していくのだろう。まさに、Googleが言う通り、長く使えるスマホだという自信に満ちている。今から7年前というと2018年だが、当時はPixel 3の世代でプロセッサはSnapdragon 845だった。それを今現役で使うのはちょっと難しい。
だが、現代の最新スマホなら、7年後の2032年に使えるかもしれない。ある意味で、スマホのコモディティ化が進み、ちょっとした足踏み状態が続いているからだ。だが、その足踏みも、AIの浸透で一気に駆け足に変わるかもしれない。そのあたりで、7年後のPixel 9aの立ち位置も微妙に変化することになるだろう。
そういえばPixelにもサードパーティがアクセサリ類を発売にあわせて投入するようになっている。アクセサリ類が選び放題のiPhoneと比べて、何とも寂しいAndroid陣営だが、だんだん様子が変わってきている。
Pixelの世代が変わるごとに前世代との細かい比較記事を公開してくれるトリニティからもケースなどが発売された。このメーカーのケースの多くは、ストラップホールが2個ついていて本体を両吊りできるのがうれしい。さらに、クイックアジャストで、身につけたままで素早く長さを調整できるショルダーストラップも発売された。
商品撮影に使われた発売前の製品を試させてもらったところ、伸縮操作にはちょっと慣れが必要だが、実に使いやすく、そして便利だ。同社のケースとこのストラップの組み合わせは最強だ。昔あったカメラの速写ケース。ちょうどあのイメージだ。
これまでは本流に対する廉価版というイメージが強かったPixelだが、背面のカメラバーもなくなり、ちょっとした親離れの気配を感じたりもする。ずいぶん頼もしくなった。情報の消化のためのスマホは画面サイズが重要だが、機動性が欲しいなら、Pixel 9aの軽快感には注目だ。