🧠 概要:
概要
この記事では、家計簿を続けられない理由が「意志の弱さ」ではなく、「選択肢の多さ」によるものであることを説明しています。行動経済学の「選択のパラドックス」に基づき、選択肢が多ければ多いほど、判断を先延ばしにしたり、疲れてしまうことに焦点を当てています。効果的な家計管理の方法として、記録を簡素化したり、自動化を活用することが提案されています。
要約(箇条書き)
- 家計簿が続かない理由: 意志の弱さではなく、選択肢疲れによるもの。
- 選択のパラドックス: 選択肢が多すぎると決定できず、判断が先送りになる。
- 家計管理の例:
- アプリ選びや費目の分類が難しいと感じることが多い。
- 対策提案:
- 見える化: 月1回のざっくり支出の見える化が効果的。
- 固定費把握: まずは固定費だけを把握する。
- 自動家計簿: 家計簿アプリの連携機能を利用する。
- まとめ: 家計簿の形は継続できるスタイルである必要がある。
- 次回予告: 無料に対する心理と無駄な支出について。
こんにちは、「理系パパFPの家計戦略×読書ライフ」です。
前回は「なぜ人は貯金できないのか?」というテーマで、行動経済学の“現在バイアス”についてお話ししました。
今回は多くの人がつまずくテーマ、「家計簿が続かない理由」に切り込みます。
✅ 結論:家計簿が続かないのは「選択肢疲れ」のせい
「ちゃんと家計簿つけなきゃ…」
「どのアプリが一番いいのか調べてたら1時間経った…」
そんな経験、ありませんか?
実はこれ、「選択のパラドックス」と呼ばれる現象で、
選択肢が多すぎると人間は逆に決められなくなる&疲れるのです。
■ 家計管理に潜む「選択のパラドックス」
行動経済学の実験では、以下のような結果が示されています。
24種類のジャムを並べた売り場よりも、6種類だけ置いた売り場のほうが売れ行きが良かった。
これは、選択肢が多すぎると人は判断を先送りにするという証拠です。
これを家計管理に置き換えると…
-
アプリは何を使う?
-
費目の分類はどうする?
-
レシートはいつ記録する?
-
口座やクレカが複数あって面倒…
→ こうした小さな“選択疲れ”が積み重なり、やがて挫折へとつながります。
■ 対策①:「記録よりも“見える化”」にフォーカス
家計簿が続かない方は、「すべてを記録しようとする」完璧主義になりがちです。
代わりに、月1回、ざっくりと支出を“見える化”するだけでも十分効果があります。
▷ シンプルな項目例
-
住居費:〇〇円
-
食費:〇〇円
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日用品・雑費:〇〇円
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教育・習い事:〇〇円
-
娯楽・交際費:〇〇円
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その他:〇〇円
→ 細かく記録せず、「全体の傾向が見える」だけで家計改善の材料になります。
■ 対策②:「固定費だけ把握」でもOK
変動費(食費や交際費)はブレやすく、正確に記録し続けるのは大変です。
そこでおすすめなのが、まずは“固定費”だけを月1で把握する方法。
▷ 固定費の例
これだけでも、「ムダに払っているもの」に気づくきっかけになります。
■ 対策③:「デジタル連携の“自動家計簿”」に頼る
手書きやエクセルで挫折した人ほど、家計簿アプリの連携機能を活用するのが効果的です。
▷ おすすめアプリ
-
マネーフォワード ME
銀行・クレカ・証券口座連携が強力。無料でも十分。 -
OsidOri(オシドリ)
共働き家庭に人気。夫婦で家計を見える化。 -
Moneytree(マネーツリー)
UIが直感的で、金融資産の全体管理にも向いている。
→ とにかく「入力の手間をゼロに近づける」ことが継続のカギ。
📝 まとめ:家計簿の正解は「続けられる形」がすべて
家計簿は性格・家庭環境・忙しさによって向き不向きがあるツールです。
-
毎日つけるのが苦手なら、月1でまとめてチェック
-
項目が多すぎて挫折するなら、ざっくり分類で十分
-
自動連携に頼れるなら、面倒を最小限に
→ 行動経済学の視点から、“続く仕組み”を設計しましょう。
🔜 次回予告
次回は【「無料」に弱い心理とムダな支出】をテーマにお届けします。
「お得だから…」「無料だから…」といって不要なモノに手を出してしまう心理には、実は行動経済学的な落とし穴があります。
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