今回は、ベセスダ・ソフトワークスが贈る『The Elder Scrolls IV: Oblivion Remastered』のPC版をプレイ!本作は、2006年に発売された『The Elder Scrolls IV: Oblivion』のリマスター版であり、グラフィックが大幅に強化されているほか、UIなどの各種システムも刷新。さらに、オリジナル版で配信された拡張ストーリーもすべて収録されています。
当時は、今ほどオープンワールドRPGが一般的ではなく、オリジナル版で初めてその魅力に触れたという人も少なくないでしょう。かくいう僕もその一人で、この作品は今でも特別なゲームとして記憶に残っています。

オリジナル版の発売からおよそ20年が経ち、ずっとリメイクやリマスターを待ち望んでいたわけですが……発表と同時に即配信って、さすがに急すぎませんか?嬉しいけど、もっとこう、心の準備をさせてほしかった!という気持ちで配信を眺めていました。
◆慣れ親しんだ実家のようなゲームが……!

タムリエル大陸を統べる皇帝ユリエルは、自らの死期を予見していた。息子たちはすでに暗殺者の手にかかり、そして今や彼自身も命を狙われている。牢獄から続く秘密の脱出路を通り、街の外へと逃れようとしたその時、彼は主人公と邂逅する。

そんな主人公のキャラクターメイキングだ。それぞれ得意な能力を持つ10の種族から選ぶ。

ベースとなる種族を決定したら、あとは肌や目などのカスタマイズだ。スライダーで調整するタイプのキャラクターメイキングなので、細かなところまで作り込めるぞ。

格好良いキャラが作れたと思っていても、横から見ると頬骨がカクカクだったり、唇が異様に突き出ていたりすることが多い。

作り直しを何度か経て、完成したのがこちら。種族はウッドエルフで、メインの攻撃は弓と魔法の盗賊キャラだ。

皇帝の脱出劇を手伝い、暗殺者を退け続けるも、とうとう凶刃に倒れてしまう。死ぬ前に皇帝から託された王家のアミュレットを、皇帝の血を引く者に手渡すという重要な役割を仰せつかった。

壮大な物語の幕開けなんだけど、クエストマーカーに従ってメインクエストを進めるもいいし、自由気ままに各地のロケーションを巡るのもいい。チュートリアルメッセージさんもこう言ってることだし、好きなように楽しもう。オリジナル版では何千時間も楽しんだ、いわば実家みたいな見慣れた世界だけど、あのときのワクワクが蘇ってくるぜ!

地下通路を通っていたときは気付かなかったけど、オリジナル版からめちゃくちゃ綺麗になってない!?

慣れ親しんだ実家のはずなのに、久しぶりに帰ったらリフォームどころか建て替えられてたくらいの変わりようだ。

ストーリーを追うメインクエスト以外にも、大小様々なクエストが用意されている。主なところでは、戦士や魔術師などのギルドクエストがあり、クエストを進めていくと装備などの要素が解放されるので、自分のプレイスタイルに合わせて手を付けるのがいいだろう。

僕が作ったのは盗賊キャラなので、盗賊ギルドから始めようかな。

それぞれのギルドクエストの開始には条件があり、戦士や魔術師の場合はいくつかの都市にギルドがあるのでわかりやすいんだけど、犯罪の香りのする盗賊ギルドと闇の一党はクエスト発生条件が少々特殊になっている。

盗賊ギルドの場合は、特定の人物を調査したあとに逮捕されると発生し、闇の一党は、NPCを殺害することでクエストが進んでいく。善人プレイをしていれば気づきにくいというのも面白いな。

盗賊ギルドに加入すると盗品の売買や、盗賊家業に必須なロックピックも購入できるのだ。開錠は、スキルレベルを上げたりコツを掴んだりするまでは結構難しめなので、序盤のうちは失敗してボキボキ折ってしまう。

本作は敵を倒して経験値を手に入れてレベルアップ!というシステムではない。刀剣や射手といった武器攻撃の戦闘スキルや、召喚や神秘などの魔法スキルが存在し、それらの合計スキルレベルが一定以上になるとレベルアップが可能になるのだ。

オリジナル版をプレイして覚えているのはこういうシステム的な情報だけではない。強い装備を手に入れられる場所もしっかり覚えている。たしか、あの、なんかマップの北の方の山の上?東だっけ?うろ覚えだったけど、とりあえず現地と思しき場所に行ってみよう。

一見すると登れなさそうな崖でもベセスダ式登山でぐいぐい登っていく。ベセスダ式登山とは、左右にちょこちょこ移動しながらジャンプを連打することで、崖の引っ掛かりを利用して高いところまで登っていく登山方法だ。

強い弓をゲット……したんだけど、重量制限があるので何かを捨てないと。地上のゴミを山頂に捨てるという、登山愛好家にぶん殴られそうな悪行をしてしまった。まあいい。冒険を続けよう。

クマと素手で戦って勝つような一般人に遭遇して、思わず怯えたり

クエストとかとは特に関係なく、目についたダンジョンに入っては山賊を討伐したり

農園の作物なら盗んでも犯罪扱いにはならないのをいいことに、収穫物を根こそぎ奪っていったりと、世界を股にかけながら自由を満喫していた。

もちろんメインクエストは全く進んでいない!この世界の運命は……駄目そうだな。
50時間ほどプレイしていますが、メインクエストはほぼ進めておりません。道端に生えているでっけーキノコを見てキャッキャしたり、洞窟の山賊からロックピックを奪ってホクホクしたりして過ごしていました。
オリジナル版は、小さいテレビにコンポジット接続でプレイしていたため、リマスター版のグラフィックの美しさにより一層驚きました。当時は文字が読めなくて画面20cmくらいまで顔を近づけてプレイしていたもんなあ。
ただ、進行不能になるバグもいくつか残っていたのは残念でしたね。
20年近く前のゲームですが、現代のゲームと遜色なく快適にプレイ出来ました。オリジナル版をプレイしていた方はもちろん、未プレイの方でも楽しめると思います。
『The Elder Scrolls IV: Oblivion Remastered』は、PC(Steam、Microsoft Store)/PS5/Xbox Series X|S向けに販売中です。
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