【吉田輝和の絵日記】デジタル空間で死者を生成!?すべてはPC上で展開していくデスクトップ型ミステリーADV『Project:;COLD case.mirage』 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

今回はバンダイナムコエンターテインメントから発売される『Project:;COLD case.mirage』のPC版をプレイ!本作は、記憶を失った主人公が、WEBサイトや監視カメラなどの情報を駆使し、PCの画面上だけで事件の謎を解き明かしていく、デスクトップ型のミステリーアドベンチャーゲームです。

PCといえば、実は今回、新しいPCに買い替えました!以前使っていたPCは、3Dや動きの激しいゲームをプレイするのが厳しいほどの低スペック……。そのせいで、これまでPC専用のAAAタイトルをこの絵日記で紹介することができませんでした。しかし!この新PCは、『モンスターハンターワイルズ』が最高設定でもサクサク動くハイスペックマシンです!これからは、グラフィックや性能を求められるリッチなゲームもどんどん紹介していけると思います!

◆火災事故の真相をPCの中で追う!?

ある日、主人公のPCに突然現れた謎の少年・イオリ・ハートフィールド。彼は「火災事故の調査を手伝ってほしい」と主人公に持ちかけてきたのだった。

どうやら主人公は記憶を失っており、イオリの話ではその火災事故に関わっていたらしい。 調査を進めていくことで、失われた記憶も少しずつ戻ってくるとのこと。

一般家庭にPCやインターネット環境が普及し始めた2000年頃って、“PCから美少女が!”系の作品がよくあったよね。夢があった時代だ。

前述の説明通り、本作は主人公のPC上でストーリーが進行していく。デスクトップには、Webブラウザやメール、フォルダのアイコンがあった。メールの受信トレイにはイオリからのメールが届いており、なにやら怪しげなツールをインストールするように促されていた。

うわ、文字化けしてるし、絶対ヤバいウイルスのやつだって!

フルスクリーンでプレイしていると自分のPCを操作している気分になるので、怪しげなモノをインストールするのがめっちゃ怖い。

インストールしたのは対話型AIアプリで、火災事故調査のサポートをしてくれるようだ。事故があったのは蜃気楼の森と呼ばれるカフェで、なぜかスプリンクラーが作動せず、全焼してしまったらしい。

まずは蜃気楼の森について調べてみよう。デスクトップ上のアイコンをクリックしてブラウザを立ち上げて検索する。検索は自由に文字を入力するのではなく、入手したキーワードを選択して行う。

検索した先の情報から新たなキーワードを入手し、そのキーワードで検索して……といったように進めていく。

次に調べるのは、火災事故で亡くなった被害者の一人である吉永瑠奈だ。彼女は暴露系の動画配信をやっていたようだ。ネット社会なので、良い事も悪い事もすべて記録に残ってしまう。死んだあとに生前の行いを根掘り葉掘り調べられるのって、なんだか嫌だよね。まさに“デジタルタトゥー”ってやつだ。

するとイオリから新たなアプリが送られてきた。デジタル空間上に仮想の人格を再現するアプリらしい。なんだそれ?

人物の画像と音声データを登録するだけで、その人物がデジタル空間に擬似的に再現されるのだ。なんだそのすごい未来アプリは!

死んでなおもデジタル空間に再現されたくないな。今もデジタル空間に生きてるみたいなもんだし。

擬似的にだけど被害者と会話が可能なので、web上に残されているものとはまた違った情報が手に入れられる。ただ、その人の深層心理に深く関わる会話をしたり怒らせたりすると深層モードに突入する。会話の選択を間違えるとPCの負荷が高まってダウンしてしまうらしい。

対話型AI曰く、「このモードは君の時代のPCスペックでは不安定になる」とのこと。やはり何かしらの理由で、このアプリは未来から送られて来たのだろうか。

web上で見つけた画像や音声ファイルなどの情報を与えると、それに関連した会話が発生する。死者の記憶や性格も再現されているこのアプリ、本当にどうなっているんだ。

火災事故で亡くなった5人の被害者たちは、一見すると普通の少女のように見えるが、それぞれが抱えている事情や、裏の顔がある。吉永瑠奈は暴露系の動画配信者だし、墨田季楽々は借金を抱えているといったように、調査を進めていくと、誰も彼も火災事故の真相に関わってそうな匂いがプンプンしてくる。

そして個人情報ダダ漏れアプリはこれだけではない。Wizard:SmartPhone Emulatorというアプリでは、少女たちのスマートフォンを、写真からチャット履歴までそっくりそのまま覗き見ることができるのだ。

スマートフォンにはロックがかかっているんだけど、ヒントをもとにしてweb上でパスコードを調査していく。悪質なストーカーの気分だ。覗き見して得た情報を、デジタル空間の少女に突きつけるのだ。

僕は他人に見せられないような写真も撮らないし、チャットで変なことも言わないので、他人に見られて困るようなものはない。なので誰かにスマートフォンの写真を見せたいときは、スマートフォンを手渡して勝手に見てもらっている。

カメラロールには猫と自炊ご飯の写真しかないと思っていたんだけど……抜け毛の量に悩まされていた時期があって、数ヶ月にわたって頭頂部の様子を撮影していたのだ。さすがにこれを見られたときはちょっと恥ずかしかった!年頃の少女なんだから、スマートフォンの個人情報を覗き見られる苦痛はいかほどのものだろう……と、己の頭頂部写真を見て少女を思う。


10時間ほどでクリア出来ました。

プレイ時間だけ見るとコンパクトに感じるかもしれませんが、テキスト量や調査の密度が高く、しっかり楽しめました。

すべてが主人公のPC上で進行し、ゲームの操作も現実のPCを動かすのと同じなので没入感はハンパなかったです。本文中にも書きましたが、モニターを二台並べてゲームをプレイしつつPCで記事執筆や調べ物を同時進行で行っていたので、どちらを操作しているのか混乱してしまいました。日常が侵食されていく感じが良かったです。

ToDoリストが都度更新されていくので、次に何をすればいいのかわからなくなることはありませんでしたし、操作も現実のPCと同じなので直感的に行えて、最後まで余計なストレスを感じることなく進められました。

PCを操作するというシステム上、コントローラーでの操作はやり辛さを感じると思います。ニンテンドースイッチ版をプレイする際は、マウスを接続してプレイするのがいいかもしれません。詳しくはこちらを参照ください。

『Project:;COLD case.mirage』は、PC(Steam)/ニンテンドースイッチ向けに発売中です。



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