🧠 概要:
概要
この記事は、生成AI、特にChatGPTにおける指示記号(プロンプト)の使い方を解説しています。AIに対して明確な指示を与えることで、一貫した出力を得られる可能性が高まるため、構造化されたプロンプトの重要性が強調されています。特に、Markdownの互換性を活用した記号の使い方が詳述されています。
要約
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指示記号の重要性: 明確に構造化されたプロンプトがAIに意図を伝えやすく、一貫した出力を得るのに有効。
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強調表現:
**テキスト**
:強調(太字)*項目*
:箇条書きの一部として扱われる。
-
リストや階層構造:
-
:箇条書き#
:大見出し##
:小見出し###
:小小見出し
-
重みづけ指定:
(word:1.2)
で特定単語に優先度を設定。 -
除外指定:
--no
で特定要素の除外を指定する。 -
構成記述: 特定の位置関係(left, right, center)や作風指定(
in the style of
)が可能。 -
言語構造ルール: 質問回答形式の明示や出力形式の指定が重要。
-
変数やプレースホルダー:
{}
を使用して変数の指定が可能。 -
オプションやリスト:
[]
で任意の入力を示す。 -
タグ風表現:
<>
を使ってシステム的なマークアップにも対応。 -
AIの理解: ChatGPTは記号の意味を理解しているわけではなく、文脈や使用パターンから意図を推論する。
- 効果的な使い方: 一般的な使用法に従うことで、AIとのコミュニケーションが円滑になる。
リストや階層構造
–:箇条書き、要素の列挙*:箇条書き、要素の列挙 その2
・:日本語での箇条書きに多用
# :タイトル(大見出し)## :小見出し### :小小見出し
→ 数が多くなるほど見出しのレベルが下がります。
重みづけ指定(画像生成系)
(word:1.2):特定の単語に重み(優先度)をつける(通常1が基準)
除外指定
–no:Midjourney系のプロンプトで除外
例:–no text は「テキストを含まない」
構成記述(画像構成)
left, right, center, background, foreground:位置関係in the style of:作風の指定
例:in the style of Studio Ghibli
言語構造ルール(ChatGPT向け)
Q: や A::質問回答形式の明示[命令内容]:命令文や出力形式の指定 例 [Instruction] や [Output Format]##:セクション見出しとして使われる(Markdown的記法)`コード`:コードのインライン表示
“””コメント”””:Pythonコードでの解説
- りんご- ばなな- *チョコレート*- たべすぎないこと!- *アレルギーがある人は注意!*
ChatGPTやマークダウン対応のツールでは「見出し」「リスト」「強調」がそれぞれ意味を持ち、AIも構造を読み取って出力の精度が上がります。
変数やプレースホルダー(仮入力値)
{}:変数や後で変える所の指定使用例:Please replace {name} with your own.
→ {name} はあとで名前に置き換える想定の部分。
質問: {ユーザーの質問}
→ ユーザーが何かを入力する場所の目印。
ChatGPTプロンプトでの使われ方:
ユーザーにテンプレートを提供する場合:
以下の形式で入力してください:{ジャンル}の{テーマ}について、{文体}で書いてください。
オプション(任意)やリスト・配列、または説明・注釈
[] :オプション(任意)やリスト・配列、または説明・注釈を表す
使用例:[Optional] Enter your nickname.
→ 入力してもしなくてもいい。
[Instruction] Use casual tone.
→ 命令や注釈的な意味。
[1, 2, 3]
→ リスト(配列)構文として。
ChatGPTプロンプトでの使われ方:
明示的に指示ブロックを作るために使う:
[命令] 以下の文章をですます調に変えてください
出力形式の指定:
[Output format] Q&A形式で答えてください
条件付き表現:
[女性向けの場合のみ] やわらかい言葉づかいにしてください
タグ風の表現やシステム的なマークアップ記号
<>:タグ風の表現やシステム的なマークアップ記号として使われる。
使用例:<name> や <topic>:HTML的なタグやプレースホルダ。
<system>:プロンプト内でAIに向けたメタ指示を表すこともある。
ChatGPTプロンプトでの使われ方:
特定のセクションやメタ構造の明示(特にAdvanced Promptingでよく見られる):
<system>あなたは厳格な編集者です。以下の文を校正してください。</system>
人物・セクション・構造の区切りとして:
<user>: こんにちは<assistant>: こんにちは。今日は何をお手伝いしましょうか?
入力フォーマットの枠組み:
Please fill in: <Title>, <Theme>, <Style>
実はChatGPTはこれらの記号を「意味として理解しているわけではなく」、文脈や繰り返しの使用パターンからその意図を推論しています。
たとえば:
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{} がテンプレート構文として使われることが多ければ、それに従って解釈します。
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[] が注釈や命令を示す文脈で多く使われていれば、命令とみなします。
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<…> が構造や役割のマークとして登場すれば、AIはそれを区切り記号として扱います。
つまり、使い方次第で意味を持たせられる記号だと認識してください。
そのうえで、一般的に使われている使い方をするとAIも人もわかりやすいという事です。
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