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概要
この記事は、音楽活動を行うために高スペックのパソコンが必要と感じた著者の体験談を基にしています。知識ゼロから始まったパソコン購入のプロセスを詳述し、購入後の作業効率向上についても触れています。特に、音楽や映像制作においてはスペックが非常に重要であり、妥協せずに選ぶべきだと強調しています。
要約の箇条書き
- 著者は約50万円で高スペックのデスクトップPCを購入した。
- 最初はパソコンの知識がゼロで、作業効率が悪かった。
- YouTubeで学びながら、PC選びを進めていった。
- ゲーミングPCが動画編集に適していると知り、店舗で相談した。
- 店員との会話に苦労しながらも、何度も足を運んで理解を深めた。
- 他の店舗やセカンドオピニオンを活用して、納得のいく選択をした。
- 購入後、作業時間が大幅に短縮し、効率が向上。
- 音楽制作においても高スペックのPCが必要と再認識。
- パソコンは表現力の土台であり、調査や納得の上で購入することが重要。
昨年の夏、僕は約50万円をかけてデスクトップパソコンとモニターを新調しました。
「さすがに高すぎるんじゃないか…?」という葛藤も正直ありましたが、結論から言うと、今では「もっと早く買っておけばよかった」と後悔しているくらいです。
■CHAPTER 1知識ゼロからの挑戦。5回通って見えた“本当に必要な性能”
パソコンを新調しようと思ったきっかけは、絶望的なまでに悪い作業効率でした。
動画編集中はカクつきがひどく、書き出しには平均して5時間以上。
毎回のように長時間待たされることにうんざりし、「もう限界だ」と感じたんです。
※ちなみに、4K素材の書き出しに一週間(24時間×7)かかったこともあります。笑
ただ、正直なところ当時の僕は、PCの知識がほぼゼロ。
「スペックを見ろ」と言われても、どこを見ればいいのかすらわからない。
CPUとかメモリとか、言葉だけは聞いたことがあるけど、それが何なのか全く分かっていませんでした。
それに、どこでパソコンを買えばいいかも分からず、「ネットで買うのはちょっと怖いな…」という気持ちもありました。
まずは最低限の知識を身につけようと決め、YouTubeで「初心者向けのPC選び」や「動画編集PCの選び方」を調べまくりました。
① ゲーミングPCという選択肢にたどり着く
調べていく中で、動画編集を快適に行うにはゲーミングPCが向いているという情報にたどり着きました。「なるほど、映像処理やグラフィック性能が高いからか」と、ようやく少し理解できるようになった頃、
「これなら店員に質問できるかも」と思って、マウスコンピューターのダイレクトショップに足を運びました。
②店員との対話で心が折れそうになる
運悪く、最初に対応してくれた店員さんは、いかにも“パソコンに詳しそうな人”。
こちらが初心者だと伝えているのに、専門用語を当然のように並べてきて、話のほとんどが理解できませんでした。
正直、その時点で心が折れかけました。
質問しても説明がざっくりしていたり、どこか小馬鹿にされているような空気を感じてしまったり……。
「やっぱり初心者がこういう専門店に行くのって、場違いなのかな」と思いかけた瞬間もありました。
③それでも諦めず、理解を積み重ねていった
どうしても納得してから買いたかったので、一度家に戻り、店員さんに言われた専門用語をYouTubeで再調査。
「この用語、さっき聞いたぞ」「あの説明って、こういう意味だったのか」と、少しずつ理解が深まっていきました。
この“お店で質問 → 分からない → 自宅で調べて理解 →再訪問”のサイクルを、少なくとも5回以上は繰り返しました。
その過程で、自分に本当に必要なスペックや条件が、だんだん見えてきました。
実際に店員さんに何度も確認したのは、こんな質問でした:
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使用ソフトはAdobe Premiere Proだけど、それに適したPC構成って?
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編集中にカクつかないようにするには、どこを重視すればいい?
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書き出し時間を短くするには、どのパーツが関係してくる?
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快適に動画編集をするためには、どのくらいのサイズのモニターが理想?
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モニターを2台つなげるには、どうすればいい?
こういった質問をぶつけるたびに、店員さんからは「それならCPUはこのクラス」「GPUはこれくらい必要」「メモリは最低○GB」「モニターはこのサイズがいい」といった具体的な答えが返ってくるようになり、ようやく“意味のある会話”ができるようになっていきました。
④モニター選びと家電量販店でのセカンドオピニオン
三回目に訪れた際、親切な店員さんが「モニターならEIZO製が一番だよ」と教えてくれました。自社製品を無理に勧めることなく、他社の選択肢も丁寧に紹介してくれた点が、とても好印象でした。
実際に家電量販店に足を運び、EIZOのモニターを見てみると、画質は確かに圧倒的に良かったです。しかし、その分、同じサイズでも通常のモニターと比べて価格が何倍も違いました。
また、家電量販店で改めてゼロから相談してみたところ、説明の内容はマウスコンピューターのショップとほぼ同じで、安心感もありました。
今回は予算の都合もあり、EIZOのモニターはいったん見送ることに。
その代わりに、作業効率を優先し、デスクトップパソコン本体にしっかりと予算を投じ、モニターは高画質ではないものの、作業しやすい大画面のモデルを選びました。
⑤「安い買い物じゃない」からこそ、妥協せずに選んだ
店員によって対応が大きく違うこともあり、曜日を変えて複数のスタッフから話を聞きました。
同じマウスのショップでも、人によって説明のわかりやすさが全然違う。
だからこそ、自分から動いて何人もの話を聞いたことが、最終的な納得と安心につながったと思います。
パソコンは決して安い買い物ではありません。
だから、「分からないから不安」なまま買うのではなく、「理解した上で納得して選ぶ」ことが本当に大切だと強く感じました。
あとで振り返って「これは良かった」と感じたのが、購入までに3か月ほど時間をかけたことです。
このくらいの余裕があると、ちょうどセールのタイミングに当たる可能性が高くなるんですよね。
実際、こうしたセールは定期的に行われているようなので、焦って買うよりも、じっくりタイミングを見て購入するほうが断然お得です。
僕のおすすめは、あせらず3か月〜半年ほどかけて、調べたり、店頭で話を聞いたりを繰り返すこと。
回数を重ねるうちに知識もついてきて、納得できる選択ができるようになります。
■CHAPTER 250万円で「時間」を購入──“この2つ”で世界が変わった
最終的に購入したのはこの組み合わせです:
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📦【パソコン】G-Tune FZ-I7G7A
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🖥【モニター】ProLite XB3288UHSU
価格はデスクトップとモニターを合わせて約50万円。
それまで「パソコンに10万円以上出すなんて…」と思っていた自分からすると、とんでもない出費に感じました。
※ちなみに一括ではなくローンです。
マウスコンピューターは「36回まで金利手数料が無料」だったので、月々の支払いは1〜2万円ほど。
この条件があったからこそ、大きな迷いなく購入に踏み切ることができました。
でも今では、「この投資がなければ、今の作業効率も成果もなかった」と本気で思っています。むしろ、あのときの50万円が安く感じるほどです。
通学や通勤にたとえるなら、最寄り駅から徒歩30分の場所に住んでいる人が、原付バイクを買って毎日の移動時間を一気に短縮するようなもの。
時間をお金で買った感覚に近いですね。
動画の書き出し時間が5時間から数十分に短縮。
タイムラインもサクサク動くようになり、編集ミスが減って作業ストレスも激減。その分、気が散ることがなくなり、編集にしっかり集中できるようになりました。
中でも特に驚いたのがモニターです。
32インチ・4K解像度の広い画面は、想像以上に快適で、演出やカット割りのアイデアが次々に浮かぶように。
「ノートパソコンじゃ出てこなかった発想」が、自然と湧いてくるようになったんです。
■CHAPTER 3動画編集だけでも限界。音楽制作はさらに過酷
動画編集という“映像だけ”の作業でも、ここまで高スペックが必要だと実感しました。
特にPremiere Proで4K動画の編集をしていると、CPU・GPU・メモリすべてが足りなくなり、編集はカクつくだけでなく、書き出しまでたどり着けないことも。低スペックではまったく使い物になりません。
そして一番怖いのが、「編集したあとに書き出しで5時間かかる → ミス発覚 → やり直し」…の無限ループ。
さらに怖いのが、「編集後に書き出しで5時間かかる → ミス発覚 → やり直し」…という無限ループ。
音楽制作が加わるとどうなるか? 作曲ソフト(DAW)や音源、ミキシング処理、エフェクトなど、すべてにおいてスペック不足が顕著に現れます。これこそ、まさに「高スペックPCは贅沢ではなく、むしろ必要条件だ」と痛感する瞬間です。
特に最近の音楽活動は、映像との融合が不可欠。
YouTube MV、ショート動画、ライブ配信、「音」だけじゃ通用しない時代になっています。
だからこそ、音楽制作を本気でやる人には、妥協しないパソコン選びを心からおすすめします。
📝 まとめ
僕のように知識がない状態からでも、本気で調べて、足を運んで、納得して買えば、必ず報われます。
音楽や映像の分野で本気で活動したい人にとって、パソコンのスペックは単なる数字ではなく、自分の表現力と時間を支える“土台”です。
迷っているなら、一歩踏み出して調べてみてください。「高スペックPC」は、あなたの活動を次のレベルに引き上げてくれるはずです。
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