水曜日, 5月 21, 2025
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【ポケポケ】「双天の守護者」マスボ到達デッキ紹介! 混沌の環境で安定してマスボに到達した「ギラティナex&電気オドリドリ&ゲッコウガ」デッキ


 3月末に「ポケポケ」のランクマッチが開催されるようになって1カ月半が経過した。前回のランクマッチ「シーズンA2b」では、環境がかなり偏り、「ダークライex」と「ギラティナex」のみを使った「ダークライex&ギラティナex」デッキ、通称「ダクギラ」が環境を支配するような状況だった。そのメタデッキも数多く登場したが、安定性の高い「ダクギラ」を止められず、ハイパーボール帯の利用率は2割を占めるほどだった(筆者調べ)。

 そして4月27日に「シーズンA2b」が終了してから間もなく、4月30日には新たな拡張パック「双天の守護者」がリリースされた。新パックでは、環境を支配してきた強力なたねポケモンexに対抗するべく、新たなグッズ「ふしぎのアメ」が追加。2進化ポケモンの中間進化をスキップできるようにするこの強力なグッズの登場で環境は一変し、多くの2進化ポケモンが息を吹き返した。加えて全てのポケモンexのワザのダメージを受けない、という強力な特性「しんぴのまもり」を持った電気タイプの「オドリドリ」の登場もあって、5月1日からのランクマッチ「シーズンA3」はさらにカオスな状況となった。

 そんな混沌としたランクマ環境でマスターボールに到達するべく筆者が使用したデッキが今回紹介する「ギラティナex&電気オドリドリ&ゲッコウガ with 草シェイミ(複合エネ電気/水)」だ。

 本稿では、マスボに到達した本デッキのサンプルレシピと使い方を紹介していく。

前回に引き続き、今回もどうにかマスターボールランクに昇格できた

「ギラティナex&電気オドリドリ&ゲッコウガ」のサンプルデッキレシピ

 初めに筆者が使用した「ギラティナex&電気オドリドリ&ゲッコウガ」デッキのサンプルレシピを載せておく。エネルギーは電気と水の複合エネルギー、ピン刺しの草シェイミも重要だ。

【ギラティナex&電気オドリドリ&ゲッコウガ with 草シェイミ】

 このデッキの特徴は電気属性の「オドリドリ」を活用することで、相手のポケモンex主体のデッキに対して抜群の相性の良さを誇る点だ。「オドリドリ」が持つ特性「しんぴのまもり」はあらゆるポケモンexのワザのダメージを受けないという強力なもので、デッキ内に「ギラティナex」と「ダークライex」しかいない「ギラダク」デッキが相手なら「オドリドリ」が2枚引ければほぼ勝ちが確定するし、シャイニングハイの「リザードンex」と新パックで追加になった「ガオガエンex」のデッキが相手でもドローさえ順調なら勝率はかなり高い。

【電気オドリドリ】

ポケモンexのワザのダメージを受けない強力なポケモン

 非ポケモンex中心のデッキに対しては「ギラティナex」が、4エネ130ダメージの圧倒的火力で薙ぎ払うほか、特性「みずしゅりけん」が強力な「ゲッコウガ」が早期に完成すれば、勝率をさらに高めることができる。非ポケモンex相手だと「オドリドリ」はやや弱いポケモンとなるので、相手のデッキを早めに見極めて、ポケモンexがいないデッキが相手なら「オドリドリ」を盾にして「ギラティナex」や「ゲッコウガ」を育てるための犠牲になってもらう割り切りの判断も重要となる。

特性「はくうのさけび」により、超エネなしのデッキでもワザを使える

特性「みずしゅりけん」でワザを使わずダメージを与えられるポケモン

 デッキのコンセプトは「2進化ポケモンに頼らない」だ。現在の環境デッキは、2進化ポケモンが主軸になるデッキが多く、筆者も色々な環境デッキを試したが、試行回数を重ねてみて気が付いたのは、筆者は根本的にドローが弱いため、現在の環境デッキの多くと相性が悪いという事だ。

 「ガブリアスex&ラムパルド」デッキを使えば「ずがいのかせき」と「ふしぎなアメ」が2枚固まって交互に山札の最奥部を陣取るし、「マスカーニャ&アマージョ」デッキを使えば「ふしぎなアメ」か最終進化のポケモンのどちらかが山札の最奥部に沈み、なかなか進化ができない。

 もちろん試行回数を重ねればトータルの勝率では上振れる可能性もあるが、少なくとも10戦使用した際のデータを見る限りでは、筆者がこうした環境デッキを使うとどれも勝率5割未満になる事が多く、全体的に勝率が下がってしまうのだ。

 そのため、少しでも安定性を上げるために、2進化ポケモンをなるべく使わずに勝てるデッキが理想形だと考えた。とはいえ新環境になってまで前環境のトップ「ギラダク」に頼りたくはない。そうした試行錯誤の末に、やっと落ち着いたのが今回紹介するデッキとなる。

 前述のコンセプトを考えると、本来なら2進化の「ゲッコウガ」を採用する事は安定性の上では大きなリスクとなるのだが、「ギラティナex」を用意することで「ゲッコウガ」が進化できなくてもなんとかなるという要素が個人的には重要なポイントだと考える。たとえ「ふしぎなアメ」が追加されたからと言って、2進化ポケモンは運の上振れ時のご褒美くらいの感覚で使う意識が筆者にとっては重要なのだ。

「ギラティナex&電気オドリドリ&ゲッコウガ」デッキの使い方

 デッキの使い方についてはいたってシンプル。相手のデッキがポケモンexのみのデッキであれば「オドリドリ」を1枚引く事で勝率がグンと上がり、2枚揃えばほぼ勝ちが約束される。なお、通常のワザで「オドリドリ」にダメージを与えられるポケモンexは存在しないが、特性やワザの特殊効果がある場合、これらを利用してダメージを与えられる場合がある点には注意が必要だ。

 例えば「ダークライex」の特性「ナイトメアオーラ」は自身に悪エネルギーを貼るだけで、バトル場の相手ポケモンに20ダメージを与えるという凶悪な性能かつ、ワザではないので「オドリドリ」に対しても有効な攻撃手段だ。

 また「ガオガエンex」のワザ「ほのおのきば」の30ダメージは「オドリドリ」には一切通じないが、その特殊効果である「やけど」は「オドリドリ」にも効果がある。「やけど」は発動時に20ダメージを受け、さらにコイントスで表を出せば回復できるが、裏を出して失敗すると以降毎ターン、チェックが入り、回復に失敗するたびに20ダメージを受けるという危険な状態異常だ。

 そのため、回復に失敗した場合はベンチに逃げてやけどを解除したり、サポートの「ポケモンセンターのお姉さん」を使うなどして回復する必要がある。

「電気オドリドリ」で「ダークライex」のワザのダメージは無効化できても特性のダメージは受けてしまう

ワザ「ほのおのきば」。ダメージは受けないものの特殊効果で「やけど」状態に

 また、どうぐの「ゴツゴツメット」や「どくバリ」の効果も有効なので、こうしたダメージを如何に回避しつつ、回復や入れ替えなどで「オドリドリ」を生かしながら戦っていくかがポイントとなる。

ワザのダメージを受けると発動するポケモンのどうぐにも注意

 こうした小さなダメージ回復に役に立つポケモンが「シェイミ」だ。「シェイミ」の特性「かおるはなぞの」を使う事で毎ターン10ずつHPが回復ができるようになるので、前述のような特性や特殊効果のダメージが軽減できるし、バトル場に出す「オドリドリ」を定期的にベンチと入れ替えることで、長い目で見るとこうしたダメージを無効化できてしまうわけだ。

 このように「オドリドリ」2体と「シェイミ」1体の3枚が場に並べられれば通称「オドリドリループ」が完成するので、この編成が完成すれば「ギラダク」のようにポケモンexのみのデッキではお手上げ状態となる。

自分の番に自分のポケモンを10回復させられる特性「かおるはなぞの」

 後は残るベンチの1枠に「ゲッコウガ」がベンチにいれば、特性の「みずしゅりけん」で毎ターン20ダメージで相手を削る事ができるし、バトル場のポケモンがどうぐを装備していなければ「オドリドリ」が一方的に攻撃することもできる。「ギラダク」など多くのポケモンexのみの編成のデッキでは「オドリドリ」対策の一環として「ゴツゴツメット」などのどうぐを装着させる事が多いが、筆者のデッキレシピにサポートの「グズマ」が入っているのはそのため。相手のどうぐの装着具合を見極めて「グズマ」を使う事で、より攻撃がスムーズに行なえるようになる。

相手のポケモン全員の「ポケモンのどうぐ」をすべて捨てられるグズマ。オドリドリ対策のどうぐを対策できる

 なお、「シェイミ」が来ない場合には回復が追いつかずやられてしまう場合もあるため、手元にもし「ギラティナex」があるなら早い段階から特性「はくうのさけび」でエネ貼りしてこちらから打って出るという作戦もある。ただし「ギラティナex」が落とされると一気に2ポイント取られてしまう諸刃の剣である点は注意が必要で、相手がポケモンexのみの場合は、出しどころを慎重に考える必要がある。

「ガオガエンex」&シャイニングハイ「リザードンex」デッキとの対決。この形が決まればかなり勝率は高くなるがまだ隙が多く、この後のドロー次第ではやられてしまう盤面

切り札の「シェイミ」到着!これで勝てる!後はダメージ計算に注意しながらバトル場のポケモンexを削っていくだけだ

お相手、頼みの綱の「ガオガエンex」を「オドリドリ」と「ゲッコウガ」の連携で無事撃破!

残ったシャイニングハイ「リザードンex」だけでは文字通り手も足も出なくなったところで、お相手降参となった

 非ポケモンexとポケモンexが混在するようなデッキの場合、「オドリドリ」だけではやや役不足だ。このようなデッキが相手の時には「ギラティナex」を初手で引いたり「ケロマツ」を早めに引いて「ふしぎなアメ」での「ゲッコウガ」最短進化を期待したい。

 「ゲッコウガ」は特性の「みずしゅりけん」を使う事で、盤面上のどの相手に対しても20ダメージを与えられるほか、ワザ「かすみぎり」の60ダメージとあわせて実質80ダメージを与えることが可能だ。また「オドリドリ」もワザ「パチパチ」で50ダメージが与えられるので、これらを駆使して非ポケモンexと立ち回る事になる。

 例えば新たに追加になった「ソルガレオex」と「エアームド」のデッキが相手の場合、「オドリドリ」を生かした状態のままで、非ポケモンexの「エアームド」2体を何とかして撃破できれば勝利が確定するため、出来る限り「オドリドリ」がきぜつしないような立ち回りを心掛ける必要がある。このデッキと対戦する場合、意識したいのはエアームドのHP。「オドリドリ」の「パチパチ」では、電気弱点の「エアームド」に70ダメージが与えられるが、HP80の「エアームド」を1撃で倒せない。そのため、「ゲッコウガ」に早い段階で進化してもらい、特性「みずしゅりけん」で削りつつ戦う事で、「エアームド」を1撃で倒せるようにしたい。

 また、「バクガメス」のような火の非ポケモンexが相手の場合、「ギラティナex」または「ゲッコウガ」が完成しないと「バクガメス」相手に太刀打ちできない。

「ソルガレオex&エアームド」デッキとの対戦では、「ゲッコウガ」がベンチにいる状態で「オドリドリ」が攻撃できる状態がベストだ。前面に「ゲッコウガ」が出てしまうと「ソルガレオex」が出てきて撃破されてしまうからだ

「バクガメス」が遅れて出てきた場合、超エネルギーさえ溜まっていれば「ギラティナex」が積極的に前に出る展開もあり。ただし、他のポケモンがきぜつして1ポイント取られた状態で「ギラティナex」を出してしまうと、返り討ちにあった時に2ポイント取られて負けてしまうので出し所が難しい

 完全に非ポケモンexのみのデッキが相手の場合は、「ゲッコウガ」と「ギラティナex」がメインの立ち回りを心掛けたい。理想は「オドリドリ」を盾にして、ベンチで「ギラティナex」を育成していきつつ、山札から「ゲッコウガ」の進化セットが引ける事を祈るのみ。「ギラティナex」が間に合いさえすれば、毎ターン130ダメージの「カオスインパクト」が使えるので、かなり優勢に立ち回ることができる。

 本デッキのもう1つの注意点としては、電気と水という複数のエネルギーを採用したデッキであるということだ。「オドリドリ」が攻撃するには電気エネルギーが必要で、「ゲッコウガ」が攻撃するには水エネルギーが必要なため、2種類のエネルギーを採用している。いずれも2エネルギーのうちの1個だけで済むため、比較的エネルギー事故は起こりにくいが、稀に異常な偏りが発生して思うように攻撃できなくなる場合もある点には注意が必要だ。

火力不足で困ったときは「ギラティナex」の「カオスインパクト」が敵を蹴散らす!

複数のエネルギーを採用する場合、避けて通れないのが「エネルギー事故」だ。本来ならゲッコウガでゲンガーを攻撃したいところだが、貼られたエネが電気で次も電気のため、2エネルギー溜まっても水エネルギーがなく攻撃ができない

こちらは逆に電気エネルギーが来ず「オドリドリ」が動けない厳しい状況だ

草デッキや闘デッキとの対面は苦手傾向。2進化ポケモンの最短進化にはかなわない

 筆者はこのデッキで、ハイパーボール3~4にて130戦を行ない、69勝59敗2分、勝率53%で無事マスターに昇格できた。トレーディングカードゲーム(TCG)初心者の筆者はプレミも多いため、立ち回りのうまいプレーヤーが使えば、勝率6割以上は出せそうな感触だ。

 なお、アレンジとして超克「カビゴン」とサポートの「ジュン」を追加したパターン(40戦21勝17敗2分、勝率53%)や、逆に「ギラティナex」を抜いたパターン(40戦21勝19敗、勝率53%)もあり、どれも勝率は同じくらいだった。

 上記の210戦の対戦結果を集計してみると「ギラダク」との対戦は33戦22勝8敗3分、「ガオガエン」や「リザードンex」主体の火属性デッキは30戦23勝7敗、「ソルガレオ」主体デッキは25戦15勝9敗1分といずれも勝ち越しに成功している。一方で「マスカーニャ」主体デッキとの対戦は14戦7勝7敗でイーブン、「ラムパルド」主体デッキとの対戦は30戦8勝22敗で負け越し気味の傾向となっている。

 このように、非ポケモンex主体のデッキは苦手傾向にあり、特に「マスカーニャ」主体の草デッキや「ラムパルド」主体のは闘デッキは天敵とも言え、これらデッキの2進化ポケモンに最短進化された場合は、ほぼ負けになると考えておくくらいの割り切りが重要だ。

 最後に、前述の使い方などを見ていて気が付いた人も多いと思うが、このデッキ、実を言うと「オドリドリ」以外で大事な要素となるのが「ゲッコウガ」の2進化だったりする。コンセプトとして「2進化ポケモンに頼らない」と言っておきながら、実際には「ギラティナex」よりも「ゲッコウガ」の進化が必要不可欠となる場面の方が圧倒的に多い。さらにミラーマッチでも決め手となるのは「ゲッコウガ」を先に進化させた方が圧倒的有利が取れるなど、改めて「ふしぎなアメ」の残酷なまでの圧倒的な重要度を痛感した。

「マスカーニャ」採用デッキが相手だと勝率は五分だったが、「ゲッコウガ」が早い段階で進化成功すれば勝機が見える。とは言え、ピン刺しの「ギラティナex」スタートという最悪の初手に加えてたねポケモンが何も来ないままでは、勝負は決まったようなもの……

「ラムパルド」採用のデッキ相手の場合、相手の進化事故や化石事故が発生しない限りは、どう頑張っても勝ち筋が少ない

 現在のハイパーボール3~4はマスターボールを目指すトレーナーたちが必死に戦う、ある意味魔境のような環境だ。カードの引きなどが下振れて連敗が続く場面も多いと思うが、諦めずに自身のデッキを信じてトライアンドエラーを繰り返せば、マスターボールに到達できる可能性は常に残されている。なるべく勝率の安定したデッキを握って、ランクマッチの激闘を楽しんでほしい。





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🧠 編集部の感想:
このデッキは、特に「電気オドリドリ」が持つ特性によって、ポケモンexデッキに対して非常に優位な戦局を作ることができるのが魅力ですね。「ギラティナex」と「ゲッコウガ」との組み合わせが、効果的な戦略を提供しており、特に進化の早さが勝敗を左右する要因になりそうです。また、混沌とした環境の中で安定性を持たせている工夫が素晴らしいと思いました。

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