水曜日, 5月 14, 2025
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【デジカメ 動画 Watch】パワーズーム+納得の描写力…動画向けに最適設計された高倍率F4ズームレンズ – デジカメ Watch


NIKKOR Z 28-135mm f/4 PZ。ボディはニコンZ9(以下同)

ミラーレスカメラの時代が本格化し、以前にも増して個人向け機材による動画制作が当たり前になってきました。スマートフォンに加えてアクションカメラやジンバルカメラも高画質化し、そのムーブメントを牽引しています。

このコーナーでは、主にミラーレスカメラなどを使用する個人の動画制作に役立つ機材や話題などを紹介していきます。

ニコンがFXフォーマット対応のZマウントレンズ「NIKKOR Z 28-135mm f/4 PZ」を4月に発売した。実勢価格は36万8,500円。

動画に特化したという毛色の変わったレンズだが、量販店のWebサイトでは次回入荷が7月になるとの案内もあり、好調な滑り出しのようだ。

プロ仕様のパワーズームレンズ

電動ズーム対応のZレンズとしては、2023年発売の「NIKKOR Z DX 12-28mm f/3.5-5.6 PZ VR」(18-42mm相当)がある。DXフォーマットの標準ズームで小形軽量になっており、Vlogなどカジュアルな撮影をターゲットにしていた。

一方のNIKKOR Z 28-135mm f/4 PZはワンオペのビデオグラファーなどを想定しているそうで、”ザ・業務用”といった趣の1本になっている。

多くのフルサイズ用標準ズームレンズが24mmスタートなのに対して、本レンズは28mmと控えめ。その代わり望遠側を重視しているというのはビデオカメラのコンセプトに近い。

いまでも業務用ビデオカメラはイベント、ステージ、ドキュメンタリー、ウェディング、報道など様々なケースで活躍しているが、そうした現場で業務用ビデオカメラからの置き換えを狙えるのが本レンズだろう。フォーカス、ズーム、絞りを操作できるいわゆる「3連リング」を搭載するなど業務用ビデオカメラの特徴が見て取れる。

本レンズはビデオカメラよりもズームレンジは狭くなるものの、フルサイズセンサーならではの高い解像力、暗所での低ノイズ、浅い被写界深度などを活用したリッチな映像で差別化できるのがメリットになるだろう。

外形寸法は約105×177.5mm、重量は三脚座を含んで約1,210gとF4通しの標準ズームとしては大きめ。付属のフードも巨大で仰々しいが、これくらい業務然としたルックスのほうが好都合なことは実際あると思う。

付属の角形フード

ズーミングで全長が変わらないので、三脚やジンバルで使っていてもバランスが崩れない。このあたりもハイクラスのユーザーを意識してのものだろう。

なお同様のレンズとしては、ソニーが2014年に「FE PZ 28-135mm F4 G OSS」をリリースしている。今回こうしたレンズでメーカーの選択肢が増えたのは歓迎されるところだ。

文句なしの解像力

まずはズームレバーを使って28mmから135mmまでのパワーズームを使ってみた。ズーム中も画角変化は滑らかで、人物を検出してのピント追従も問題無かった。

【ズーム作例(ゆっくり)】

※音声はありません(以下同)

特にこうしたスローで、ズーミングを一定の速度に保つにはパワーズームでないとかなり難しい。写真向けの多くのレンズではガクガクしたものになってしまうからだ。

さて、今回の動画サンプルはすべてニコンZ9、4K30P、ISO 200、絞りはF4で撮影している。絞り開放というわけだが、髪の毛1本1本まで分離しており画質はかなり鮮明であることがわかる。

また、人物と背後の壁の距離は1mほどだがF4でも望遠側なら結構ぼかせる。このあたりもフルサイズ機ならではといったところだろう。

続いては録画中のズーム速度を最速となる+5に設定してズームリングを一気に回してみた。このレンズでできる最も速いズーミングをしたものだ。

これだけ速いズームでもピントはAFで問題無く合焦していた。スタジオ収録などで注目してほしい人物をアップにするといった素早いズーミングのカメラワークもそれなりに対応できそうだ。

ニコンZマウントボディの動画ユーザーには待望の1本

動画ガチ勢向けのレンズと言うことで、気軽にVlogを撮ったり旅行に持っていったりというタイプではないものの、作例を見てわかるとおり、4K撮影でも解像力は申し分なく、十分プロの要求に応えられる性能は持ち合わせているというのが正直な所だ。

マウント近くにはニコンらしいイエローのリングも

今回モデル撮影をするに際して、デフォルト状態では肌のきめが写りすぎるため「美肌効果」を4段階中上から2つ目の「標準」にして撮影した。それでもこれだけ肌のディテールが記録できるのだから実力は相当なものだろう。

4K撮影がメインであれば、機種は限られるがハイレゾズームも実用的だ。ビデオカメラに対して比較的ミラーレスカメラの弱点とされる望遠撮影のしにくさがある程度改善され、会場の広さにもよるだろうがステージ撮影であれば登壇者や演者をアップで撮ることにも期待が持てる。

フィルター径は95mm

開放F値が変わらないというのもマニュアル主体で動画を撮るには地味ながら便利な部分。ズームを引いたときにうっかりF値が小さくなって露出オーバーになるといった失敗も起きない。

そして高倍率ズームレンズということで、そもそもレンズ交換不要で様々なバリエーションが撮れるのもワンオペには向いている。ニコン機を使うビデオグラファーには待望のレンズであろうし、今後ニコン機を検討する動画制作者も増えそうな1本だ。

モデル:進藤もも





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