🧠 あらすじと概要:
映画「サブスタンス」あらすじ
ベテラン女優エリザベス・スパークル(デミ・ムーア)は、若い頃は美しさで称賛されていたが、年齢と共に人気を失い、出演していたエクササイズ番組からも降板することに。失意の中で、彼女は「若い自分を生み出す」という広告に惹かれ、細胞分裂を利用した分身体作成キットを手に入れる。注射をすることで、彼女の若い分身が誕生し、二人の意識を交互に入れ替えながら新しい人生を楽しむ。しかし、次第にルールを破るリジーは、思わぬ結果に直面する。
記事の要約
映画「サブスタンス」は、中年の女性が若さを求めるあまり破滅的な選択をしていくストーリーが描かれています。デミ・ムーアの演技に圧倒されつつも、年齢に伴う身体の老化や女性に対する社会の価値観についての辛さを考えさせられる内容です。ホラー要素も含まれ、リアルな生理的嫌悪感やグロテスクな描写があり、視聴者に不快感を与えつつも興味を引く作品として評価されています。全体的には胸の痛みを伴う体験で、特に女性にとっては共感できる部分が多いとされています。
ホラー映画【サブスタンス】を観てきたので感想を綴りたいと思います。
【あらすじ】ベテラン女優エリザベス・スパークル(デミ・ムーア)。若い時は美貌とスタイルの良さでもてはやされていたけれど、年を重ねるにつれ人気もなくなり、若い時から出演していたお色気系エクササイズ番組(?)も老いを理由に降ろされてしまいます。挙句、降板を伝えられた帰り道で交通事故を起こしてしまい踏んだり蹴ったり。失意に暮れていたリジー(愛称)はひょんなことから「細胞分裂うんぬんかんぬんで自分自身の若い分身体を生み出す」という広告を目にし、その分身体作成キットを入手してしまいます。そして説明書通り謎の薬品を自分に注射すると、苦痛とともになんとリジーの背中がぱっくりと裂け、中から若く美しい自分が産まれました。そしてリジー自身の意識も若く美しい自分にありました。説明書によれば、きっちり一週間ごとにお互いの体を点滴でつないで意識を母体と分身体で交換すればずっと二人分の人生を歩めるとのこと。(意識ない方の体は一週間放置)リジーは大喜びで若い体で人生を改めて謳歌しだします。しかし一週間ごとに老いた自分に戻らなければいけないことを疎ましく感じ始めたリジーは次第にルールを破りはじめてしまい…というお話です。
【個人的感想】★★★☆☆ストーリー序盤だけで「これは破滅ルート一直線だあ…」と想像できるし、実際その予想通りに進みます。奇をてらった展開よりも期待通りのストーリーが観られる方が嬉しいので個人的には良かったです。私は若い時に美貌やスタイルで良い思いをしたなんて経験はないですが、年を取ってから若い頃を思い出してあの頃はよかったなあと感じるのはしょっちゅうなので、明らかに怪しい広告に手を出してしまうリジーの気持ちもわかります。作中ではヘアも含めてオールヌードシーンがあるのですが、デミ・ムーアは還暦を超えた年齢からすると十分すぎるほどきれいな体でした(確か整形やメンテを公表していたと思いますが)。…が、それでも顔の皺やシミ、ツヤのない肌や髪、垂れた胸や尻など、何度も何度もアップで写すので女性としては見ていて辛くなるシーンが多かったですね。そして分裂体として生まれた若く美しい新たな自分が本来の体と比較するようにオールヌードシーンが多々あるのがまた辛い。肌もつやつやでシミやしわももちろんなく、スタイルは抜群。ずっとこの魅力的な自分でいたいと思うのも無理はないです。でもその欲望に負けて「一週間ごとに精神を行き来させなければならない」のルールを破りはじめたリジーはそれはもう母体も分裂体も無残な事になります。というストーリー的には自業自得胸糞展開ですが、モツなどもちょこちょこ出たりSFホラー味のあるグロさもあります。(ホラー耐性ある人は全然怖くない程度のグロさです)リジーの背中がぱっくりと割れる姿や終盤現れるクリーチャーデザインは古いSFホラーを思い出し、グロテスクだけどなんか懐かしいな~という不思議な気分になります。次第にヒステリックになっていく二人のリジー、海外ホラーお約束の終盤自宅タイマンバトルや全体的に低予算感あふれる造り、さらに最後のヤケクソ展開などなど、ベタベタなB級ホラーだな~とは思いつつ結構楽しめました。ただまあ、中年(特に女性)的にはホラー的な怖さやハラハラよりも、胸の痛みやモヤモヤを感じながら見る感じになると思います。公式ページだとなんかブラックコメディ作品みたいですが、笑えるシーンや明るさは一切なくただただ破滅に向かっていく主人公を眺めて生々しい嫌な気分を味わい続ける感じです。(朝からやってるレオタード局部ドアップのエクササイズ番組って何じゃいとか終盤のヤケクソ全盛り展開などツッコミ部分はある)外見に囚われすぎるなよという風刺も込みの映画だと思いますが、あちこちモロダシだし、若くて綺麗な女性にメロメロで老いた女性を馬鹿にする男性権力者というコテコテの舞台装置もあるのである意味で人をかなり選ぶ映画だと思います。あと注意点としては注射をブスブス刺しまくるのでリアルにイテテってのが苦手な人には向いてないのと食べ方(食べ後)めっちゃ汚い生理的嫌悪感とかあります。個人の感想を一言でまとめると、「デミ・ムーアはよくこの仕事引き受けたなあ…」です。
90分ぐらいでまとめて欲しかったなと思うけど個人的には面白かったよ!
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