もしも『ダンガンロンパ』シリーズがマルチエンディングで遊べたら……。なんて夢を描いたことはないだろうか。

4月24日に発売される新作ADVゲーム『HUNDRED LINE -最終防衛学園-』(以下、『ハンドラ』)はそんな夢を、誇張抜きで100倍増しの物量で実現してくれた作品だった。

『HUNDRED LINE -最終防衛学園-』先行プレイレビュー・感想・評価。飴宮怠美との出会いで推し活無限ループが止まらない_001
▲『HUNDRED LINE -最終防衛学園-』

本作は『ダンガンロンパ』シリーズなどを手掛けた小高和剛氏と、『極限脱出』シリーズなどで知られる打越鋼太郎氏の共同シナリオ&共同ディレクションで生み出された、シミュレーションRPGの要素を持つアドベンチャーゲームだ。

『ハンドラ』の最も特徴的な点として、公式から「『ハンドラ』のエンディングは100通りある」という驚異の事実が明かされている。ストーリーのボリュームについては折り紙付きだ。

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▲画像は配信者必見!配信ガイドライン説明動画|HUNDRED LINE -最終防衛学園-(Nintendo Switch™/Steam®)より

物量と聞くと、「いやいや、大事なのは量じゃなくてクオリティだから!」と思う人もいるかもしれない。

安心してほしい。このゲーム、えげつない物量をしておきながら、そのうえクオリティまで半端ないのだ。

料理で例えると、ホテルのビュッフェを食べに行ったらなぜか高級寿司とフランス料理のフルコースと満漢全席も食べ放題になっていたような状態だ。「こんなにいただいていいんですか!?」「っていうかどうやってこんなに用意したんですか!?」というのが正直な感想。シェフ(制作陣)に「全部食えるものなら食ってみろ」と言われている気がする……。

中でも私が特に気に入った料理はズバリ、100通りの味が楽しめるキャラクターたちだ。

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▲校庭でBBQを楽しむ仲間たち

このゲームではストーリーを通じてプレイヤーの「推し」のキャラクターが生まれ、推しと交流をすることで推しが強くなり、強くなった推しでバトルを楽しみ、そのバトルから新たな推しが誕生する。その結果、さらにストーリーに沼り……。

このような推し活無限ループがゲームシステムとマッチしており、さらにその無限ループを狂気的な物量が支えているのだ。

本作は、キャラクターの魅力をあらゆる手段を講じて最大限に引き出している。そして一度キャラクターの中から推しが見つかれば、ただでさえ面白いストーリーの魅力が文字通り100倍に跳ね上がるだろう。

今回は先行プレイで体験した内容をもとに、本稿ではストーリーのネタバレに配慮しつつ、私の推しであるデスゲームに取り憑かれた予測不可能なおもしれー女飴宮怠美(あめみやだるみ)と共に『HUNDRED LINE -最終防衛学園-』の魅力を伝えていきたい。

※本記事はネタバレに配慮して制作されていますが、一部に体験版の範囲外のストーリー展開に対する言及や、体験版範囲外のゲーム画像が含まれています。

文/aMSa
編集/逆道