弓矢は『ELDEN RING』本編でも強力な武器だったが、どちらかといえばサブウェポンのような位置づけだった。敵をおびき寄せたり、遠くから弱らせてから接近したりするのに便利だ。だが、『ELDEN RING NIGHTREIGN』で「鉄の目」という新クラスのキャラクターを選べば、弓矢がメインウェポンとなる。これによって、「鉄の目」は本作に登場すほかの8種類のクラスとまったく異なるプレイスタイルが可能となる。「鉄の目」は本作においてサポートクラスに最も近い存在と言えるかもしれない。
「鉄の目」のキャラクターでプレイしてすぐに気が付いたのは、ダメージを受けるとかなり死にやすいということだ。もちろん「鉄の目」でもあらゆる武器を拾うことはできるが、敵に接近することをなるべく避けながら弓矢に頼りたくなるだろう。特に序盤ではあっさりとやられてしまうだろう。幸い、初期状態で装備している弓矢はそれなりに強力だ。この弓矢にはかなり遠くから攻撃できる戦技があり、このスキルでは追加のダメージとさらに毒のダメージも与えることができる。
「NIGHTREIGN」における弓矢は『ELDEN RING』本編と異なる点も多い。放つ時間は短縮されているし、敵にロックオンしながらの移動もより速くなっている。また、ありがたいことに矢は無限に使える。武器ごとに矢の種類を変更できないというデメリットもあるが、矢の残数を気にせずにプレイできるのはありがたいし、ボス戦の最中に矢がなくなるといった問題も起きない。
ほかにも変わった点はいろいろとある。ドッジロールのあとに矢を放つとカッコいいアニメーションが発生するようになったし、アクロバティックな壁ジャンプもできるようになったし、手動で照準を合わせるときに一人称視点に入る必要がなくなったので、素早く移動しながら狙えるようになった。さらに、強攻撃では同時に3つの矢を放てるので、一気に複数の敵を撃つことも可能だ。そしてなんと、弓矢によるバックスタブや「致命の一撃」も発動できるようになった。要するに、これまでメインウェポンでしかできなかったことが弓矢でもできるようになったわけだ。
「鉄の目」は「マーキング」というスキルが使える。敵を貫通する素早いダッシュ攻撃で、敵にあらゆる追加ダメージを与えるマークをつけることができる。使った後のクールダウンは短いので、使えない時間にさえ気を配ればボスにも必ず使える。敵を貫通しながら移動できるので、不利な状況に置かれたら素早く離れられる、機動性に優れたスキルでもある。
「鉄の目」は「ワンショット」というアーツを持っており、その名の通り、強力な単発攻撃である。「マイティーショット」をさらに強化したような技だ。チャージするまで少し時間はかかるが、キャラクターのアニメーションが発生している間は無敵になる。放った後は強力なダメージを与えるし、目の前にいるほとんどすべての敵に貫通するので、一気にたくさんの敵を倒したいときに便利だ。
チームで戦うときに便利なのは、「鉄の目」が安全な距離から仲間を蘇生できる点だ。「NIGHTREIGN」において仲間が死ぬと、そのキャラクターの上にゲージが表示される。死んだ仲間を攻撃して、ゲージが満タンになると蘇生するわけだが、ほとんどのクラスでは接近しなければ難しい。もちろん、遠くから魔法やアーツを消費するという手もあるが、「鉄の目」は最初から弓矢を使えるので、普段から距離をとりながら仲間を蘇生できる。これは失敗を成功に変えられるほど大きなメリットだ。ただ、仲間は死ぬ回数が増える分だけ、蘇生に必要なダメージも上昇していく。離れた距離から大ダメージを与えるのは難しいので、3回目に死んだ仲間を「鉄の目」の弓矢で蘇生させるのはあまり効率的ではない。もちろん、アーツを使えば別だが。
ほかのクラスと比べれば大ダメージを与えられるわけではないとはいえ、「鉄の目」はチームにかなり貢献できると感じた。「マーキング」のスキルを使うことで仲間が与えるダメージは上昇するし、「鉄の目」のパッシブ能力では仲間全員が発見できるアイテムが上昇する。敵を一掃するスキルや仲間を遠くから蘇生できる特徴もあり、唯一無二のクラスとして輝いているのだ。
『ELDEN RING NIGHTREIGN』についてもっと知りたい人は、ぜひボス「夜の魔、リブラ」のゲームプレイ映像も確認してほしい。
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