土曜日, 6月 14, 2025
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『DEATH STRANDING』レビュー・感想・評価:『2』の発売に向けて、改めて『デススト』の凄さを語らせてほしい


3月10日、ついに『DEATH STRANDING 2』(以下、デススト2)の発売日が2025年6月26日と発表され、プレオーダートレイラーも公開された。

正直に言って、その映像は見ていて目頭が熱くなるほどであった。

Woodkid氏の高らかな歌声を背景に映し出される景色やさまざまなシーンでは、前作のテーマであった「人との繋がり」が構築された後の世界──つまり、人々の関係性が構築された”あと”の物語であることが示唆される。

しかし、その映像のラストパートで衝撃的に突き付けられる言葉は、

「我々は繋ぐべきではなかった」

というものだった。

『DEATH STRANDING』レビュー・感想・評価:『2』の発売に向けて、改めて『デススト』の凄さを語らせてほしい
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前作『DEATH STRANDING』(以下、デススト)は、“分断された世界”を繋ぎ直して、人との絆や繋がりを再構築していく物語だった。しかし今度は、その繋がりを否定するかのようなメッセージが提示されたのだ。これは、プレイヤーにとっても大きな疑問を投げかける。

本当に「繋がること」が正解だったのか?

主人公のサム・ポーター・ブリッジズがあれほど苦労して成し遂げたことが、今作では“否定”される展開を迎えるのか? この問いが、続編への興味を大いにかき立てるのだ。

『DEATH STRANDING』レビュー・感想・評価:『2』の発売に向けて、改めて『デススト』の凄さを語らせてほしい
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だが、今回の記事で述べたいのは、その物語がどうなるかの考察ではない。
むしろ焦点を当てたいのは、前作『デススト』の根本的な魅力──「人に優しくすることで癒やされる、人に優しくされることで癒やされる」という好循環を生む独自のオンライン要素である。

競争するわけでもない、他人を出し抜くわけでもない。ただ「人の役に立つ」ことでプレイヤー同士が繋がり、励まされる……そんな体験を提供してくれるゲームは、そう多くはないからだ。

本稿では、『デススト2』の発売に向けて、前作のこの「善意だけを抽出した」オンライン要素に着目し、解説をしてみたいと思う。このシステムがどのように作られているのか、なぜそこに「癒やし」があると感じられるのか? 小島監督がシステムに込めた想いをじっくりと紐解いてみよう。

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文/Leyvan
編集/竹中プレジデント