木曜日, 5月 22, 2025
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『鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚2』は、“アニメで強いキャラがちゃんと強い”。前作よりも多彩にそれぞれの「強さ」を表現 – AUTOMATON


『鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚2』のソロプレイモード“ヒノカミ血風譚”は、プレイヤーが作中のキャラクターになって『鬼滅の刃』のストーリーを追体験するという願いを叶えてくれる。主人公の炭治郎はもちろん、ストーリーの要所では鬼殺隊最高位である「柱」のキャラクターとして人を喰らう鬼たちと激闘を繰り広げていくことができるのだ。本作では複数の雑魚敵をまとめて倒すようなバトルも登場する。柱の圧倒的な戦闘力を実感できる雑魚戦は一騎当千の感覚に満ちており、前作のソロプレイモードよりもはるかに爽快感が増した。

2025年8月1日の発売を前に、本作のメディア向け先行プレイ体験会が実施された。本作には40以上のプレイアブルキャラクターを選んで対戦するバーサスモード“対戦”も存在するが、今回の試遊でプレイできたのはアニメのストーリーを追体験できる「ソロプレイモード」だった。約2時間の試遊を通じて得たソロプレイモードの感想をこの記事でお伝えしたい。弊誌が今回プレイしたのは、開発中のPS5版だ。記事で紹介しているスクリーンショットも開発中のバージョンで撮影したものとなる。製品版で配信されるバージョンとは異なる場合があるので留意してほしい。


アニメファンも納得できるストーリーの再現度

本作が『鬼滅の刃』ファンにとってうれしいのが、ストーリーの再現度が極めて高いところだ。前作に収録されていた『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』を引き継ぐ形で、本作には「遊郭編」、「刀鍛冶の里編」、「柱稽古編」のストーリーが収録されている。ソロプレイモードにおけるストーリーシーンはフルボイスであるため、アニメを視聴していたファンからすると名シーンの数々に自分が立ち会っているかのような気分に浸ることが可能。

他愛のない掛け合いはもちろん、たとえば主人公が恋柱の甘露寺に耳打ちされるとあるシーンの色っぽさはプレイヤーまで恥ずかしくなってくるほどの臨場感に満ちている。

ときおり挟まれるコミカルな場面の数々は作り込まれており、シリアスな場面と絶妙な配分でブレンドされた『鬼滅の刃』独自の世界観に浸ることができる。人と鬼とのバトルが中心となるソロプレイモードであってもコミカルな場面をゲームなりに表現しているため、アニメで感じることのできた面白さは健在だ。その作り込みは異常といっても過言ではなく、柱の面々と炭治郎とのやり取りを眺めるだけでもファンアイテムとしては格別の出来栄えだ。

本作を開発するのはアニメ作品を原作にしたゲームで定評のあるサイバーコネクトツーで、ゲームのイベントシーンのために制作された3Dのグラフィックの質も高い。ゲームならではの表現で『鬼滅の刃』の世界を描き出しており、美麗なキャラクターグラフィックや剣士たちの使う技のグラフィックはファンを納得させるものへと仕上がっている。ゲームならではのインパクトのある表現に挑戦したことが窺い知れる。

『鬼滅の刃』の世界観をより深く知る要素として、ステージ探索時で会った人の悩みを解決するサブクエストが存在する。今回の試遊では喧嘩をしてしまった住民たちの仲を取り持つサブクエストを体験したが、プレイすることで刀鍛冶の里で暮らす人々に対して、より深い理解や感情移入ができた気がした。メインストーリーを進行させるためにもステージを探索して、指定のポイントにたどり着く必要がある。

柱の強さを実感できる玉壺の金魚の鬼戦

本作のストーリーとして登場する「遊郭編」以降は炎柱の煉獄杏寿郎が死闘を繰り広げた『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』に連なる章ということもあって、人と鬼の戦いは激化への一途を辿っている。前作の『鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚』のソロプレイモードはアニメの序盤のストーリーを対象にしていたため、プレイヤーが操作をするキャラクターは主人公である炭治郎であることが多かった。本作では炭治郎が所属する鬼殺隊最高位である「柱」を操作してストーリーを進める場面もあるので、「柱」の強さを思う存分に堪能することができる。

人と鬼との戦いが激化したことで鬼を滅ぼさんとする「鬼殺隊最高位」の柱が戦いの場に出てくるし、それに対して鬼側の最強格である「上弦の鬼」も次から次へとストーリーに頻繁に登場するようになっていく。満を持して登場する柱の強さはプレイしていて実感できるし、敵を蹴散らして、ボスのもとへと急ぐ気持ちの高まりはプレイヤーが介在するゲームだからこそ味わえるものだ。

とりわけ柱の実力を堪能できたのは、ゲームでは本作で初登場となる恋柱の「甘露寺蜜璃(かんろじみつり)」で戦うストーリーパートだった。リボンのような独特な刀身が特徴的な甘露寺の日輪刀は対複数戦に向いており、まるで「一騎当千」のように玉壺の金魚の鬼数十体をまとめて倒すことが可能だ。攻撃を当てることで蓄積される開放ゲージを消費することで運動性能が向上し、連撃を繋げやすくなる。たとえ甘露寺が敵に対して数で劣る状況であっても次から次へと敵を倒していけるため、爽快感がたまらない。

雑魚敵よりもやや強い中ボス的な鬼を複数まとめて相手にしたときは少しだけ手強かったが、そこはやはり柱なので問題なく撃破していくことができる。甘露寺が強さをひけらかすのではなく、あくまで刀鍛冶の里を守ろうとするために力を奮っているところも良かった。イベントシーンではコミカルな姿も見せてくれるが、柱としての矜持にもとづいて鬼を倒していく甘露寺になることは鬼殺隊最高位として充実感に満たされる。

甘露寺のステージは金魚の鬼戦が中心のステージだったが、最後にはボスを倒して完全勝利を得ることができた。アニメにも登場した甘露寺の技「初恋のわななき」で鬼を倒すことができたのはうれしい限りだ。

人と鬼の精鋭が激突する熾烈なボス戦はやりごたえ十分

ソロプレイモードは複数の章に分かれているが雑魚敵と戦うだけでなく、鬼の中でもトップクラスの実力を持つ上弦の鬼と戦う場面も訪れる。今回の試遊体験では霞柱の「時透無一郎(ときとうむいちろう)」を操作して、「玉壺(ぎょっこ)」と戦うボスバトルをプレイすることができた。

玉壺は鬼のなかでも実力の高い「上弦の鬼」で、雑魚敵とは一線を画す強さを誇っている。近接攻撃と遠距離攻撃を交ぜてくる玉壺の攻撃は死角が少ない。反撃のきっかけをつかもうにも、無一郎が簡単に回避することが難しいような広範囲の攻撃をときおり繰り出してくるのがとても厄介だ。

ただし、そこは無一郎が霞柱としての確かな実力を発揮することで、対等以上に渡り合えるようになることができた。無一郎は炭治郎よりも動作が機敏であるため、最小の動きから反撃に出ることができる。通常攻撃も出が早いし、無一郎固有の技も切れ味が極めて鋭い。相手の隙を見つけてしまいすればまとめて連撃を叩き込めるキャラクターとして、無一郎は使いやすいキャラクターといえるだろう。

相手のHPを一定値まで削り切るとQTE入力の存在するイベントシーンに移行する。コマンド入力のタイミングが合わなくてもステージクリアは可能だ。ただし、ステージクリアの評価については、QTEのコマンドを入力したタイミングも関わってくる。操作キャラクターと宿敵の決着がイベントシーンで表現されるのは、死闘を繰り広げたあとの余韻をプレイヤーに与えてくれる。

アニメ通りの強さを見せてくれたボスも

『鬼滅の刃』は主人公たちの成長を丹念に描いた作品だ。命がけの任務を乗り越えるたびに自らの力不足を痛感し、修業することでさらに強くなっていく。そうやって強くなるための修業をきちんと描くところも、『鬼滅の刃』の特徴の1つといえるだろう。

今回の試遊でプレイしたソロプレイモードでは、「刀鍛冶の里編」で「戦闘用絡繰人形・縁壱零式」と呼ばれる絡繰人形と修業するステージが存在した。アニメを知っている人はご存知だろうが、縁壱零式は腕が5本もある(本来は6本だが、先に修業していた無一郎が1本破壊済み)。作中の世界で実在したという伝説の剣士を模したものということもあって、縁壱零式はかなり強い。
もっとも、今回の試遊ではソロプレイモードのチュートリアルをプレイせずに実践に挑戦しているのでそのあたりも考慮する必要がある。

正直に言ってしまうと、今回戦った相手のなかでは縁壱零式は最強だった。縁壱零式の5本の腕を最大限に活かした連続攻撃はガードだけではさばくことが難しい。ステップで回避してから反撃に出ようとしても、縁壱零式の次の技の発動が速すぎて隙が見つからない。背後を取った攻撃を当てることができたかと思えばジャンプで回避し、逆に反撃を叩き込んでくる。極めつけは猛スピードで突っ込んでくる直線攻撃だ。連続で突進攻撃を繰り出してくるため、その間は防戦一方になることが多い。仮に縁壱零式に敗北したとしても、コンティニューすることで相手の体力を減らした状態から再戦できるので、ストーリーを進行させるのが難しいというわけではない。

何度目かの敗北のあと、守ってばかりでは勝てないことに気がついた。守りも大切だが、相手の手数を封じるためには少々強引でも攻めていく必要がある。そこで重宝したのが、一定時間溜めることで発動可能になる「強攻撃」だ。強攻撃は一撃で与えるダメージの威力が高いだけでなく、相手のガードを崩す効果を持っている。強攻撃でガードを崩し、通常攻撃を連続で叩き込んで相手の体力を削っていけば勝利は着実に近づいてくる。それを繰り返すうちに勝つことができた。縁壱零式は試遊で最初に戦ったボスだったが、最後に戦った玉壺よりも強かった気がする。炭治郎が修業にかなり苦戦したように、縁壱零式が強い相手であることはわかりきっていたので、苦戦したことについては異論がない。むしろ、アニメさながらに強い縁壱零式にうれしくなってきたぐらいだ。

柱で雑魚敵を蹴散らしたときの爽快感や上弦の鬼との死闘など、『鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚2』のソロプレイモードはゲームで『鬼滅の刃』を体験したいという願いを叶えられる出来栄えだ。アニメを知っている場合だとソロプレイモードは確認作業になりがちではあるが、サイバーコネクトツーによって妥協なく作り込まれた本作のストーリーはゲームでこそ体験可能なものになっている。キャラクターたちがときおりコミカルに描かれる一方で、人と鬼による熱い戦いと切なさも表現してみせた。

そうした開発陣から『鬼滅の刃』へのリスペクトにあふれた『鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚2』は、アニプレックスから2025年8月1日に発売予定。対応プラットフォームは、PS5/PS4/Nintendo Switch/Xbox Series X|S/Xbox One/PC(Steam)。価格は通常版が8360円(税込)となっている。なお、PC版はセガが発売元となっており、発売日は2025年8月6日だ。PC版は9900円(税込)のデラックスエディションを購入すれば、ほかのプラットフォームと同じ8月1日からプレイ可能となっている。それぞれのエディションの詳細については、公式サイトを参照してほしい。



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🧠 編集部の感想:
『鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚2』は、アニメのキャラクターの強さがきちんとゲーム内に再現されており、特に柱のキャラクターの爽快感ある戦闘が魅力的です。ストーリーの再現度も高く、フルボイスの演出がプレイヤーを作品世界に引き込んでいます。鬼との壮絶な戦闘とコミカルな瞬間のバランスが絶妙で、ファンにとっては期待以上の体験となるでしょう。

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