日曜日, 5月 25, 2025
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『金子差入店』観た。ゆぴぴ

🧠 あらすじと概要:

あらすじ

『金子差入店』は、家庭の複雑な事情と人間関係に焦点を当てたドラマです。物語は、金子家を中心に展開され、母・美和子の強さと忍耐力、息子たちの成長が描かれます。特に、美和子は家族を守り支える姿が強調されており、彼女の存在が家族の絆を固めています。一方で、他の親子の暗い背景も描かれ、異なる家庭の課題が互いに対比されます。この作品を通じて、生きることの意味や家族の温かさ、そして社会的な問題に対する気づきが促されます。

記事の要約

この記事では、映画『金子差入店』を観た感想が述べられています。特に、主演の丸山隆平の演技がどういった魅力を持っていたのか、また物語の深いテーマやキャラクターの心情にフォーカスが当てられています。作者は、映画が与える感動と、知らない世界に触れることの重要性を強調し、観るべき価値がある作品であると訴えています。また、映画の中での食事シーンや親子の関係、他の登場人物の葛藤についても触れ、作品の多様なテーマがしっかりと描かれていることを伝えています。最終的には、映画を観ることで得られる感情的な体験と、丸山隆平の魅力に心を打たれたことが強調されています。

『金子差入店』観た。ゆぴぴ

記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。

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ゆぴぴ

大好きなSUPER EIGHTのメンバーのまるちゃんこと丸山隆平が主演を務めている「金子差入店」を観た。絶対に感想を書き留めておきたいので書きます。

この映画でこれでもかというくらいまるちゃんが番宣で色んな番組に出ていて、最近ここまですごい番宣してるのも珍しい気がするななんて内心思っていたけれど、まるちゃんがあそこまで番宣に出てた意味がわかる。この映画、今この時代を生きている人に少しでも知ってほしいな、観て欲しいなとすごく思う。あと観に行こうかなと悩んでいる人にお伝えしたいのは絶対タオル持って行ってください。泣くので。めちゃくちゃ。

この映画の存在を知るまで、私は「差入屋」という存在を知らなかった。今まで全然知ることのなかった世界の目線から、「生きていく」について考えさせてくれる作品だった。ベタなこと言うけどこうして自分の知らない世界を知れたり、その世界に立つ人の気持ちをこんなに考えられる映画って本当に貴重だよね。

この先ネタバレもしてしまうのでネタバレは踏みたくないという人は気を付けてください…!

美和子が強さを保ってくれているのがのが金子家の強みすぎる。いつだって強い。全部見越したうえで真司の隣にいる。本当はお母さんのこと見捨てられないんだろうなってわかってるからお母さんに一応の思いでお金を渡したりしているのかなと思ったし、和真くんがいじめられていたり、自分もパート先であまり良く思われていないことをと知ったらまた真司の出てはいけない本質の部分が出てきてしまうからと思って黙っていたんだろうなと思うし。でも更に和真くんがいることで生きる意味を見つけられる人だと信じてるから色んなことをぐっとこらえて真司の隣にいる。ぐっとこらえているものが大きくは爆発しないし、爆発しかけても人を否定する言葉は吐かない。すごく私がなりたい理想像だと思った。あとは細かいところを言うと、ご飯にこだわりが感じられるシーンが多いなとか、めっちゃご飯食べるな?さんまも焼いてくれてるうえにそんなにおかずあるん?!とか、親子丼おいしそうすぎる、とかとにかく食事中のシーンに色々と思ったけれど、思い返すとご飯に美和子からの愛が表れているし。父親が、そんなに子供を小学校から帰ってくるの待ってることある?って最初は思っていたけれど、自分が塀から出てきた時に息子がいてくれてたことの気持ちを大切にしてるから毎日ああやって息子を迎えて抱きしめてるんだ。ってわかった時泣いたし、その意味もきっと和真くんは理解してるのにも泣いたけれど、それを理解してるのは美和子がお手本になって和真くんに教えているからなんだろうなと思うし。この物語の本当の主人公というか、本質というか、1番の大きな軸は金子美和子にあるなと私は思っている。高史の母こづ江、佐知の母芳恵、そして真司の母容子がそもそも美和子のような母親だったら?と思うから。

あと美和子の忍耐力は並みならぬ忍耐力だと思うし、その忍耐力を演技で表すの本当にすごい。

小島親子の闇の深さがすごかった。こづ江がインタビューに応じてる時の情緒不安定具合?と、高史の感情の大切な部分が壊死しかけてるけど、「どうしてこの仕事してるんですか?興味あります」みたいなこと言った時に一瞬だけ目が輝いたように見えたとこ怖すぎたし、数分後にはもう何も興味すっかりなくなってるのもゾッとした。親子共々何にも心が通じ合ってない感じが不気味でたまらんかった。こづ江の結局自分のことばかり考えている感じが怖かった。深くは描かれていなかったけど、高史に自分のエゴを突き通して生きてきたんだろうなと思ったしそれが原因で色々歪んでいってしまったのかなと思ったり。こづ江が電話をしてくるシーンで音声に違和感を感じ始めてからまさかと思ったらすぐ近くまで来てるシーンとか、こづ江の着飾り方が不気味なとこが描写としてなんかすごく良かった。結果として何も擁護はできない親子だったけれど、この親子も色々葛藤を抱えて生きてきたんだろうな。誰がどうすれば救えたのかな、と考えてしまう。

花梨ちゃんの家で美和子に意地悪を言ってきたママ友、本当に感じ悪かったしあんなことを直接本人に投げかけるってどうなの?とは思ったけれど、じゃあ私があのママ友ともし同じ立場に立った時どう感じる?金子家のことを快く受け入れられる?とまっすぐ聞かれたら目を逸らしてしまうかもしれないと思った。

あとこれ本当細かい疑問なんですけど弁護士さんがiQOS吸うの、吸うのって言うか吸うまでの手順が下手くそだなと感じたんだけど全然悪い意味じゃなくてそれがめっちゃ味あってよかったなと思ったんだけどあれはわざとかな、わざとだったらすごいな。ああいう電子タバコ慣れしてない感じの人おるよなと思って。

横川と佐知のくだりはあまりにもしんどすぎる、しんどすぎる邦画のやつや……….っていう……….(私が洋画をあんまり見ないというのも絶対あるんだけどなんかすごい邦画独特のしんどさを感じた)思い出したら胸がぎゅーーってなる…….泣く………ああ、辛いよ…….これからの2人の人生、少しでも辛い気持ちが少ないものであって欲しいよ。そしてきっと幸せになって、お願い…

エンディング、まるちゃんが運転する車を追ってる画とSUPER BRAVERの「まなざし」がしばらく流れているのがすごく良かった。なんか天気が気持ち良くキラキラ晴れてる感じでもないところが良かったし、映画を観る前は案外爽やかな曲主題歌なんやな、結構あからさまにハッピーエンドで終わる感じなんかな、なんてぼんやり思っていたけど、映画を観終わってから聴くと印象がガラっと変わった。決して爽やかだけじゃない曲だし歌詞の重たさも全然違う。「抱きしめたらわかる 希望になりえるのも 愛を伴う情だって信じたい 信じる以外に希望はない」この歌詞…ほんま…!(泣)この作品のなんとも言えない感情と、SUPER BRAVER特有のまっすぐな歌詞の重なり方がすごく綺麗。

私の読解力が悪すぎたら本当に申し訳ないけれど、最後の植木鉢については、心や人生を表していて、平気で割れるし平気で他人にもボロボロにされてしまうことだって安易にあるけれど結局自分や自分たちで片付けて生きていくしかないんだよね的な。修復してるわけでもなく、ほうきとちりとりでその都度片付けてる感じが。どんどん割れていくのに慣れていく感じが、強くなってるとはまた違って諦めも少し入ってるように見えて、生きていくってこういうことみたいなことを表しているのかなと。思ったけれど、後日購入したパンフレットに監督が植木鉢について教えてくれていた…!でも一応ここにそれを知る前の私の解釈を残しておきたいこの映画バッドエンドか?ハッピーエンドか?という質問をされたらすごく難しい。すっきりまとまった、ようには見えるけどハッピーエンドに見えるわけでもなくて。でも決してバッドエンドではない。

でもそもそも生きていくのに「ハッピーエンド」とかないよな。しんどいんだもん。生きていくのは。

そして、やっぱりまるちゃんよ…!私はエイト大好きすぎる歴が長いので、エイトを好きじゃない人が客観的に見る「丸山隆平」のイメージがどんなものかもういまいちわからずいるし、人間なんてみんなそれぞれ「らしさ」があるものなんだけど、まるちゃんって誰よりもその「らしさ」が強い人間だと思ってて。それって推しだからじゃないの?って思うと思うんですけど、実際私がエイトで1番大好きでやまないのは実際安田くんなのにも関わらずこれを思ってる。(もちろん!安田くんも!他のメンバーも!これでもかってくらい「らしさ」は強いからね!それ以上に!という意味!)

最近まるちゃんが演じる役って特にその「丸山隆平らしさ」が絶妙にしっかり出ていることが多くて。キャスティングする人の「丸山隆平」への解像度の高さに毎度驚く。優しさと狂気の狭間があまりにも似合いすぎる。

演技なのはわかってるのに、怒りだったり、使命感だったり、どうしてこんなことを?という疑問だったり自分の過去を思い返したりであの状況に立たされて葛藤で感情がぐちゃぐちゃになってるのを見てるのが、怒りと葛藤で全身が震えてるのを見てるのが、しんどすぎて辛かった。特に口元をブルブルブルブル震わせて怒ってるのが本当に生々しくて。あれは演技なのか?本当に怒りの感情をどこかから持ってきてるんやろうか。どっちにせよあの感情を表すのに自分の実際のメンタルも何度か痛めてしまってるやろうなとすごく心配になった瞬間が何度も何度もあった。それから追い詰められてどうしようもなくなって煙草を吸ってるシーン。エイトのメンバーが喫煙してるシーンって誰であれとてもテンション上がるんだけどいつも。あんなにテンションが上がらない心配が勝ちすぎる喫煙シーン初めてだったよ。

冒頭、見捨てんのか!って怒鳴った後にほんとに出ていかれてしまって、えっ?てなって呼び戻せー!って叫ぶところとか、お母さんをどうしても見捨てられないところとか、佐知の真実を知ってしまって思わず「マジか…」っという言葉を漏らしてしまうところとか、最後優しい風だけど突き放すような感じで高史から去ってくとことかめっちゃまるちゃんだった。あとなんかどの役も(浪人街とかハザカイキとか)ああいう強くて逞しく見える女の人になんだかんだでっかく重たい愛で一途に愛されてるのもまるちゃんへの解釈が一致というかなんというか…!それから最後のお鍋のシーンの一瞬はとてもまるちゃんでしたね笑

最後の最後の「ただいま」の一言にもまたまるちゃんの良さが詰まってたな。声が甘くて優しい

この映画のこと、もっとちゃんと知りたくなって後日また映画館に行った時にパンフレットを購入した。知りたいことをたくさん知れて、購入して大正解だった。まず使われているフォントがとても良い、とても好き。あと
監督のページに「まなざし」という言葉が使われている質問があって、あ、ここでそう繋がるんだ…!って気付いて(気付くの遅かったらすいません)鳥肌立った。映画観たけどパンフレットは購入していないなという方、パンフレットの購入、めちゃくちゃおすすめします…!

この作品の監督と佐知役の女優さん、これが初監督作品、これが映画デビュー作品だと知って驚いた。これで、初監督、映画デビュー…!?この先作り出される、出る映画もきっとすごい映画なんだろうな、映画界の未来明るすぎる

あと語彙力あまりにも無さすぎて悔しすぎるけれど出ている俳優さんたちの演技、全員圧巻すぎて本っっ当にすごいです…。本当に、出てる人全員、すごすぎます…おかげで何度も泣きました。合計何回泣いたのかわからんほど泣いた。しかも全部号泣。

最初はまるちゃんが出てるから見に行く!ストーリーも面白そう!くらいの気持ちで観に行った作品だったけれど本当に出会えてよかった。冒頭でも書いたけれど、この作品をまだ知らない人に少しでも知られていったら嬉しい、この作品と色んな人が出会って欲しい。

ゆぴぴ

ドーナツ・ピーナツ SUPER EIGHT お笑い Disney🏰 and more……!人生は、大好きなものをいっっっぱい見つけたもん勝ちだと思ってます



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