薬と毒の知識を持つ少女・猫猫(マオマオ)が、その知識や観察眼で後宮で巻き起こる事件や謎を解き明かす人気作品『薬屋のひとりごと』。
日向 夏先生のライトノベルが原作で、これまでにコミカライズ化されているほか、2023年にアニメSeason1が放送され、2025年1月よりアニメSeason2が2クール連続で放送されています。
様々な思惑が蠢く女の園で巻き起こる難事件の真相が紐解かれていくミステリーと、後宮内の複雑な人間関係や猫猫と壬氏の恋模様が人気を呼んでいる本作は、アニメを彩る主題歌や挿入歌も注目されています。
本稿では、主題歌全8曲と挿入歌の情報をまとめてお届け! 豪華アーティストたちによって書き下ろされた『薬屋のひとりごと』の世界をお楽しみください。
Season1・第1クールのOP主題歌は緑黄色社会の「花になって」。オープニングに使用されているワンコーラスの歌詞は才覚と美貌を持ちながらもそれをひけらかしたり飾ったりすることなく生きる猫猫を彷彿とさせるものとなっています。
主題歌を担当することになる前から、本作のコミックスを愛読していたという緑黄色社会。“日陰に咲く花”をテーマに制作されたそうで、原作ファンだからこそ作品世界にぴったりの楽曲が生まれたのでしょうね。
緑黄色社会は愛知県出身の男女4人組ロックバンド。高校の同級生とその幼馴染で2012年に結成し、2018年にメジャーデビュー。2020年に発表した楽曲「Mela!」が大ヒットを記録し、2022年には初の日本武道館ライブを成功させ、年末には「NHK紅白歌合戦」にも出場。テレビCMやドラマなどとも多数タイアップを果たしています。
アニメ作品にも数多く主題歌を提供しており、『僕のヒーローアカデミア』第4期第2クールEDの「Shout Baby」、『クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝』主題歌の「陽はまた昇るから」、『ダンジョン飯』EDの「Party!!」などが知られています。
Season1・第1クールのED主題歌はアイナ・ジ・エンドさんの「アイコトバ」。作詞作曲はシンガーソングライターの石崎ひゅーいさんが手掛けています。主題歌のオファーを受け、アイナさんが尊敬するアーティストである石崎さんに声をかけたそうです。
アイナさんの繊細かつ力強い歌声が印象的で、壮大なミステリーとキャラクターたちの繊細な心理描写が魅力の本作の世界観が見事に表現された一曲となっています。本楽曲は『薬屋のひとりごと』のアニメーションを使ったMVも公開されているので、ぜひこちらもチェックしてみてください。
アイナ・ジ・エンドさんは天性のハスキーボイスが魅力のシンガーソングライター。2015年から2023年までガールズグループ・BiSHのメンバーとして活動。グループ活動の傍ら2018年からはソロ活動も開始しました。
2022年に公開された映画『SING/シング: ネクストステージ』では声優を務め、2023年公開の映画『キリエのうた』では初出演で初主演を務めています。独自の世界観や表現力でファンのみならず芸能関係者からも注目を集めるアーティストです。
Season1・第2クールのOP主題歌はUruさんの「アンビバレント」。楽曲制作にあたって作品を読んだUruさんは、「猫猫は、私にとってすごく刺激的な人物」だったそうで、どんどんその魅力に引き込まれていったと言います。
猫猫に惹かれる気持ちを壬氏とリンクさせて書いたという歌詞は、サビ冒頭の「碧い 碧い その瞳に僕はまだ映らない」というフレーズをはじめ、なかなか振り向かない猫猫に気持ちを募らせる壬氏の姿を彷彿とさせます。
シンガーソングライターのUruさんは、2013年から自身のYouTubeチャンネルで数々のカバーやオリジナル楽曲を発信。高い歌唱力は多くの視聴者の心を掴み、2016年のメジャーデビューまでに総再生回数4400万回以上、チャンネル登録者14万人超えを記録しています。
デビュー後はさまざまなCMやドラマ、映画に楽曲を提供しており、アニメ作品では『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』第2期EDの「フリージア」や『銀河英雄伝説 Die Neue These』OPの「Binary Star」、『地獄楽』EDの「紙一重」などでタイアップを果たしています。
Season1・第2クールのED主題歌はwacciの「愛は薬」。作詞作曲を担当する橋口さんは元々作品を愛読していたそうで、楽曲を制作するにあたり「色々な切り口を考えましたが、もう振り切って、「一番の薬は愛だ」と歌いました」とコメントしています。
生育環境のせいか、人の好意に鈍感で一見するとドライに感じられる猫猫。しかし、怪我人や病人を前にした猫猫はとても甲斐甲斐しく、また、下女や立場の弱い人間に対する配慮は欠かしません。薬の知識が豊富な猫猫は愛情という薬もちゃんと持ち合わせているのです。
wacciは、“聞く人全ての「暮らし」の中にそっと入り込んでいけるPopsを届けるバンド”をコンセプトに2009年に結成。バンド名は「わたしたち」という意味が込められています。2012年にメジャーデビューし、2018年にリリースした「別の人の彼女になったよ」がSNSなどで共感を集め、カバー動画も多数投稿され話題になりました。
数多くのドラマやCM、バラエティ番組とタイアップを果たしており、アニメ作品では『バクテン!!』EDの「あなたがいる」や映画『バクテン!!』主題歌の「僕らの一歩」、『うちタマ?! 〜うちのタマ知りませんか?〜』OPの「フレンズ」を提供しています。
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