20世紀イタリア文学の巨匠チェーザレ・パヴェーゼ原作の『美しい夏』の日本版本予告と本ポスター、新場面写真10点が解禁されました。
1938年、田舎からトリノに出て、お針子として洋裁店で働く16歳の少女ジーニア(イーレ・ヴィアネッロ)。本予告は、「あのころはいつもお祭りだった」という原作の書き出しとともに、夏の午後の湖畔にジーニアと友人たちが集う中、画家のモデルとして生計を立てる3つ年上のアメーリア(ディーヴァ・カッセル)との出会いのシーンからスタート。対照的な二人は街で再会を果たし、アメーリアに導かれるまま、まだ見ぬアーティストたちの世界へ足を踏み入れ、刺激に満ちた日々に胸を躍らせていくジーニア。「軽薄な男たちといるより 女同士の方がいい」というアメーリア、彼女との付き合いを快く思わない兄、アトリエで出会った画家の青年たち。変わりゆく日常に夢中になるあまり、ジーニアは仕事が手につかなくなり、「もう何も分からない」と自分自身の輪郭を見失っていき──。
到着した場面写真では、盗んだ自転車で街を駆け抜けるアメーリアとジーニア、職場の洋裁店で制服に身を包み働くジーニア、画家の前で自分の身体を晒し堂々とポーズを取るアメーリアの姿など、時代を映す衣装や小道具に彩られながら、2人の関係性やそれぞれの暮らしぶりが静かに切り取られています。
ジーニア役を等身大に演じたのは、アリーチェ・ロルヴァケル監督『墓泥棒と失われた女神』(24年)でジョシュ・オコナー演じる主人公アーサーの恋人役を演じたイーレ・ヴィアネッロ。早くもカンヌの常連監督となったロルヴァケルの監督デビュー作『天空のからだ』(11年)で主演を務めて以降、彼女の作品の主要な役に起用される若き実力派です。
圧倒的な美とカリスマを放つアメーリア役を演じたのは、注目の新星ディーヴァ・カッセル。かのモニカ・ベルッチとヴァンサン・カッセルを親に持つ彼女は、2022年までドルチェ&ガッバーナの香水のキャンペーンモデル、2024年からはディオールのアンバサダーを務めるなど、早くからファッション業界で注目を集め、本作で本格演技に初挑戦した。2025年3月から配信が始まったNetflixシリーズ『山猫』(共同監督:ラウラ・ルケッティ)では、ルキノ・ヴィスコンティの名作映画でクラウディア・カルディナーレが演じた役を再演し、一躍話題となりました。
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『美しい夏』(原題:La bella estate)
監督・脚本:ラウラ・ルケッティ
出演:イーレ・ヴィアネッロ、ディーヴァ・カッセル
原作:「美しい夏」チェーザレ・パヴェーゼ作 河島英昭訳(岩波書店)
2023/イタリア/イタリア語・フランス語/111分/カラー/2.39:1/5.1/英題:The Beautiful Summer/字幕:増子操/字幕監修:関口英子
日本公開:2025年8月1日(金)よりYEBISU GARDEN CINEMA、シネスイッチ銀座、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開
提供:日本イタリア映画社
配給:ミモザフィルムズ
後援:イタリア大使館
特別協力:イタリア文化会館
©2023 Kino Produzioni, 9.99 Films
©foto di Matteo Vieille
『美しい夏』日本版本予告&本ポスターが解禁!はFan’s Voice | ファンズボイスで公開された投稿です。
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