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概要
この記事は、稲盛和夫の「いい仕事をする条件」に関する教えをまとめたもので、実際の経験が理論を超える重要性を強調しています。特に、経営者や専門家が理論だけに頼るのではなく、実践から得られる知識や経験が成功に繋がることを紹介しています。
要約(箇条書き)
- タイトル: 「いい仕事をする条件 ②」
- 主題: 理屈より経験を重視。
- 内容:
- 教科書通りではなく、実際に試行錯誤を重ねることが重要。
- 専門的な知識だけでは成功しない場合が多い。
- 経営者は専門分野の素人であり、実績のある技術者を見極めることが大切。
- 理論を持っている人が実際の経験を伴っていないことが多く、実践を通じて理解を深める必要がある。
- コンサルタントを選ぶ際も、実績に基づいた指導を受けるべき。
- 目的: 読者が実体験を通じて学ぶことの重要性を理解し、日々をより活き活きと過ごせるよう促す。
こんにちは!R&P企画 emuです。
2024年8月1日より、連続投稿3年目に入りました。文末に、過去2年分のレビューを掲載しておりますので、本日分と併せてご一読ください。
6月6日、今日の一言は『いい仕事をする条件 ②』です。
二つには、「理屈より経験を大切にすること」。
ものづくりでは、教科書を読むと、こうやればいいと書いてあります。理論的にはそのとおりなのですが、実際にはそう簡単ではありません。現場で実際に手を汚し、試行錯誤を繰り返してみないと分からないことのほうが多いもので、理論と経験則がかみ合ってこそ、素晴らしい技術開発が可能になるのです。
経営者というのは、みんな素人です。専門分野については何もわかっていません。その中で難しい専門の仕事をやろうと優秀な技術屋を採用し、その人にやらせるかどうかを判断しようとする場合、その人が理屈でもって知っているのか、自分で実験までして知っているのか、つまり体得したものであるかどうかを見極めていくことがたいへん大事になります。 例えばマーケティングでも、大学のマーケティングコースを出た者が滔々と現在の流通理論をしゃべり、「社長、この、問題はこうすればいいですよ」というようなことを言う。こちらはそんな専門的な勉強などしていませんから、「なるほど、すごいな」と感心するのですが、「じゃあ、あなたが実際に売ってみてください」と言うと、「売ったことはない」と言う。頭の下げ方も知らない。そんな頭の下げ方も知らないような人間が売りに行っても売れるわけがありません。もう理論倒れです。理屈で知っていることと実際の世界とは違うのです。 学問が進んでいますから、みんな頭だっかちになっています。そして学んだ本人も、そうした理屈だけであたかもできるかの如く思っている。実際のところ、理屈だけではできはしないのですが、みんな学校で勉強し、理屈を知ればできると錯覚しているわけです。 ですからそういう若者たちには、実践を通じて「それを裏打ちしてみなさい」と言うことが必要です。「あなたがそうしたら売れると思うなら、実際に自分で売ってきて、それを証明してきなさい」と言うのです。若者たちには、そうやって頭をぶつけさせて、自分で体得したものを持てるようにしてあげる。そうすれば、元々理論があるだけに、鬼に金棒になっていきます。 これはコンサルタントの場合も同様です。指導を受ける場合は、必ずその人に実績があるかどうかを見極めなければなりません。理屈ばかりこねくりまわすようなコンサルタントに、お金を払って教えを乞うことぐらい、バカらしいことはないと思います。
話を聞くなら、実績のある人です。きれい事ではなくて、本当にやったことのある人、自分でやり、自分の体でわかっている人の話を聞くのならいいのですが、理屈だけの話には何の値打ちもありません。
1999年 盛和塾中部地区合同塾長例会 講話より
本記事を通して「京セラフィロソフィ」「稲盛経営哲学」に接することで、皆さんが少しでも毎日を活き活きと過ごされんことを願っております。
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